飲食 資金調達

飲食店の開業資金として必要な金額や公庫への申込みのタイミング、オープンまでの流れを確認

飲食店の開業資金として必要な金額やオープンまでの流れを確認
飲食店を開業するためには様々な設備も必要になりますし、自己資金だけですべてを用意するのは難しい方も多いです。そのため、いくらの開業資金が必要なのかを具体的に理解し、融資を受けるための準備を進めていくことが大切です。
必要な金額や店舗オープンまでの流れなどについてご紹介します。

飲食店の開業資金はいくら必要?

日本政策金融公庫の資料によると、飲食店開設費用の内訳と平均は次の通りとなっています。

内外装工事368万円
機械・什器・備品等186万円
運転資金169万円
テナント賃借費用155万円
合計883万円

参考:https://www.jfc.go.jp/n/service/pdf/sougyoutebiki_food_1405.pdf

店舗を取得する際には、保証金や礼金、仲介手数料、前家賃についても開業資金に含めて考えておかなければなりません。
また、前の店舗の内装や設備を譲り受ける「居抜き」と呼ばれる形で店舗を取得する場合には、別途譲渡代金を支払う必要があります。居抜きの譲渡代金は設備によっても大きく異なりますが、一般的に50万円以上です。
一般的に飲食店を開業する際には運転資金を含めて考えると、小さなお店でも1,000万円前後は開業資金を用意しておいた方が良いでしょう。
物件によっては家賃の10ヶ月分ほどの保証金が必要になる場合もありますし、できるだけ自己資金を用意しておくことが大切です。

飲食店開業の具体的な流れを解説

飲食店をオープンさせるまでには、次のような流れで進めていくことになります。最低でも半年ほど前から準備が必要で、余裕を持って準備を進めたいのであれば、1年ほど前から少しずつ進めていかなければなりません。

1.コンセプトの決定

真っ先にやらなければならないのが、コンセプトの決定です。どのような目的で、どのようなお店をオープンさせたいのか考えます。他にもメニューや店舗の立地・物件に関すること、売上規模など、できるだけ細かく考えましょう。

2.事業計画書作成

具体的な数字を出しながら事業計画書を作っていきます。根拠のある論理的な数字を出しましょう。3.で物件が決まりましたら、借入申込書とともに日本政策金融公庫に提出します。

3.物件探し

お客さんを獲得しやすいエリアなどを調べながら、コンセプトに見合った物件探しが必要です。一般的に物件の所得費用としては、賃料の9~12ヶ月分を用意しておいた方が良いとされています。

4.内装工事とメニューの決定

内装工事と並行してメニュー作りを行います。実績のある内装会社を選ぶように注意しましょう。
居抜き物件の場合は一坪あたり50万円以下の内装工事費で抑えることも可能ですが、スケルトン物件の場合は一坪あたり50万円以上かかると考えておいたほうが安心です。
また、メニューを作る際には、原価率30%で提供できる料理を検討すると良いとされています。

5.備品類の購入

厨房や、店内で使用する様々な備品を購入します。買い忘れを防ぐため、早い段階でチェックリストを作りましょう。
備品の購入費用としては20万円以上で考えておく必要があります。

6.開業に関する手続き

保健所に飲食店営業許可申請を提出する必要があるほか、税務署に開業届出書や所得税の青色申告承認申請書、給与支払い事務所の開設届などを提出します。
なお、保健所への申請手数料は保健所により異なりますが、16,000円~19,000円ほどです。

7.プレオープン

試運転であるプレオープンを行い、実際のオープンに備えます。何かここで問題が起きればすぐに見直しが必要です。

8.オープン

正式にオープンします。オープンに向けてチラシなどを作成する場合は、手配が必要です。

資金調達のプロにお任せ

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開業資金としていくら必要なのか具体的にわからない方や、どのように準備を進めていけば良いのか悩んでいる方はご連絡ください。

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