創業融資のポイント

美容室・美容院の開業をお考えの方へ。【創業融資】

起業を考えている多くの方にとって資金集めはとても重要です。
起業直後は売上が不安定になりがちであり、起業後に事業が軌道に乗るまでには時間がかかることを考えると、資金は多いに越したことはありません。

特に、美容室や美容院の開業資金は1000万円以上かかることも多く自己資金のみでの開業は現実的ではないので、出資や融資に頼ることが多いです。

今回は美容室の開業にあたり、よくおすすめされる創業融資制度についてご紹介します。

日本政策金融公庫の融資

日本政策金融公庫は政府が出資をしている金融機関で、創業融資を含む様々な支援を行っています。無担保・無保証の融資や低金利の融資など非常に有利な創業融資も多く扱っているため、創業融資の借入先としてはとてもメジャーです。

具体的な融資制度としては、以下の4つの制度が挙げられます。

①新規開業資金
・融資限度額……7200万円(うち運転資金4800万円)
・無担保・無保証での融資も可能。担保を用意した場合や特定の条件を満たした場合、金利を低くすることが可能。

……美容室や美容院の新規開業者にとって、非常に一般的な融資制度です。業界での一定程度の経験が求められますが、美容室の新規開業を考えている方のほとんどは利用できると考えてよいでしょう。

②女性、若者/シニア起業家支援資金
・融資限度額……7200万円(うち運転資金4800万円)
無担保・無保証での融資も可能。担保を用意した場合や特定の条件を満たした場合、金利を低くすることが可能。

……女性または35歳未満か55歳以上の方で、新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内の方が利用できる融資制度です。融資限度額は新規開業資金と変わりませんが、女性または35歳未満か55歳以上の方の場合は①新規開業資金より低金利で融資を受けることができます

③中小企業経営力強化資金
・融資限度額……7200万円(うち運転資金4800万円)
無担保・無保証での融資も可能。担保を用意した場合や特定の条件を満たした場合、金利を低くすることが可能。

……認定経営革新等支援機関(公認会計士や税理士など)の指導や助言を受けている方、もしくは「中小企業の会計に関する基本要領」・「中小企業の会計に関する指針」に従った会計処理を行う方が対象となっている融資制度です。多少の手間はかかってしまいますが、①新規開業資金や②女性、若者/シニア起業家支援資金と比べてより低い金利で融資を受けることができます。
 
④生活衛生新企業育成資金
・融資限度額……設備資金 1億5000万円~7億2000万円 運転資金 5700万円
無担保・無保証での融資も可能。担保を用意した場合や特定の条件を満たした場合、金利を低くすることが可能。

……この制度を利用する際には、振興計画認定組合の組合員になる必要があります。また、様々な条件を達成する必要がありますが、金利を下げることが可能です。

以上が美容室の開業につき、日本政策金融金庫で受けることが可能な主な融資制度です。また、上記のすべての制度において自己資金は非常に重要であることもつけ加えておきます。

地方自治体による制度融資

制度融資とは、都道府県や市町村などが行っている自治体独自の融資制度です。融資の種類によっては、自治体が保証協会の保証料を一部肩代わりしてくれる場合などもあり、基本的には良い条件の融資になっていることが多いです。

申し込みをする際には、まずは会社の事業所が存在する地方自治体の窓口で相談をしましょう。

最後に

今回は美容室や美容院を開業する際に、おすすめの融資制度についてご紹介させていただきました。

どの創業融資が最適なのかは各々の企業者によって異なり、融資が成功するかどうかについて確実に言えることはありません。

もちろん、自らすべての手続きをこなすこともできますが、すこしでも融資の成功確率を上げるために専門家の意見を参考にすることも一つの手であることを覚えておいていただけると幸いです。

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