創業融資のポイント

副業(週末起業)の成功事例を紹介!成功のポイントとは?

政府の副業推進の流れを受けて、副業に取り組む人が増えてきました。
中には副業から起業して、成功する人も。
そこで今回は副業や週末起業を通じて本格的な事業へと発展させた成功事例を「小規模企業白書 2019 中小企業庁」の中からいくつか紹介しながら、その成功のポイントを紐解きます。
副業からスタートして法人化や事業拡大を果たした企業の具体的な取り組みを解説します。

成功事例1: 株式会社Ponnuf(千葉県富津市)

概要

株式会社Ponnufは、コワーキングコミュニティの運営やフリーランスの育成支援を行う企業です。起業家やフリーランスが集う場を提供し、地方と都市をつなぐ架け橋としての役割を果たしています。

  • 主な事業内容:
    • コワーキングスペース「まるも」「hinode」「teraco」の運営。
    • 「田舎フリーランス養成講座」による若者のフリーランス支援。
    • Webメディアの運営。

成功のポイント

  1. 少ない初期投資で副業を開始
    山口拓也社長は、まず自身が「稼ぐ力」を身につけることを目的に副業を開始。口コミを活用して顧客を増やし、事業の安定化を図りました。
  2. 事業イメージを明確化
    フリーランスとしての活動が軌道に乗ると、法人化を決断。法人化によって仲間を雇用し、地域に貢献する事業へと拡大しました。
  3. 地域活性化への貢献
    地方での雇用創出やフリーランス支援を通じて、地域経済にも貢献。

小規模企業白書 2019 中小企業庁

成功事例2: 株式会社ベイジ(東京都世田谷区)

概要

株式会社ベイジは、戦略的なBtoBサイト構築を強みとするWeb制作会社です。顧客の事業戦略を反映させたデザインと分析を統合したサービスを提供しています。

  • 創業背景: 枌谷力社長は大手企業での勤務を経て、顧客重視の仕事を主導したいという思いから起業を志しました。

成功のポイント

  1. 副業を通じたスキル習得
    勤務の傍ら専門学校でデザインを学び、転職を繰り返して経験を積みました。十分な準備期間を設けることで不安を軽減。
  2. フリーランスからのステップアップ
    フリーランスでの受注経験を土台に法人化を実現。法人化により元請け契約を可能にし、事業拡大につなげました。
  3. 持続可能な成長を目指す組織づくり
    従業員を増やし、仕事の分担を進めることで効率化と安定した成長を実現。小規模企業白書 2019 中小企業庁

成功事例3: 一般社団法人フクラボ(和歌山県和歌山市)

概要

障害者雇用や福祉事業所設立のコンサルティングを行う法人です。創業者の澤田淳氏は、副業を通じて事業運営のノウハウを身につけ、起業に踏み切りました。

  • 事業内容:
    • 障害者雇用促進。
    • 福祉事業所設立のコンサルティング。

成功のポイント

  1. 副業から得た経験の活用
    インターネット記事の執筆を通じて、副収入源を確保しつつ事業運営のノウハウを習得。
  2. 人的ネットワークの活用
    中小企業家同友会や青年会議所への参加を通じて顧客基盤を構築。
  3. 地域連携と支援活用
    地元銀行や支援機関と連携し、資金調達や販路開拓を成功させました。

小規模企業白書 2019 中小企業庁

成功事例4: バタフライボード株式会社(神奈川県横浜市)

概要

バタフライボード株式会社は、携帯型ホワイトボードの開発・販売を行う企業です。音響メーカー勤務中に副業として製品開発を開始し、クラウドファンディングを活用して資金調達に成功しました。

成功のポイント

  1. 副業によるプロトタイプ開発
    本業の合間に試作を繰り返し、特許を取得。市場性を確信して起業へ踏み切りました。
  2. クラウドファンディングの活用
    国内外で資金調達を成功させ、市場確保の条件を満たしました。
  3. 継続的な製品改良
    顧客の意見を取り入れた製品改良を重ね、さらなる資金調達と事業拡大を実現。

小規模企業白書 2019 中小企業庁

成功事例5: 株式会社ベジタル(群馬県前橋市)

概要

株式会社ベジタルは、移動出店型のスープショップ運営や妊婦向けスープの企画・販売を行う企業です。創業者の宮川修一氏が副業からスタートし、独自の市場を開拓して成功を収めました。

  • 事業内容:
    • 規格外野菜を活用したスープ販売。
    • 妊婦向け食品「マタニティスープ」の企画・販売。

成功のポイント

  1. 小さな副業からスタート
    開業費用を約5万円に抑え、休日を活用してスープ販売を開始。少ない資本でリスクを最小限に抑えたことが成功の鍵でした。
  2. 市場ニーズへの着目
    妻の妊娠を機に妊婦向け食品の市場の可能性に気づき、ターゲットを明確化した商品開発を行いました。
  3. 専門家の知見を活用
    販売戦略で苦戦した際に、スポットコンサルティングを活用。業界の専門家から適切なアドバイスを得ることで営業活動を改善しました。
  4. 支援機関の活用
    よろず支援拠点からデザインや知的財産に関する助言を受け、商品開発と販路拡大を成功させました。

成果と展望

現在では、大手通販カタログへの商品掲載や海外との商談を進めるなど、事業はさらに拡大中です。将来的には、製造・配送業務を外部委託し、商品企画などのコア業務に集中することで、効率的な事業運営を目指しています。

小規模企業白書 2019 中小企業庁

成功する副業起業の4つのポイント

上記の成功例を踏まえて、副業起業で成功するには下記の4つのポイントを押さえることが重要です。

  1. リスクを抑えたスタート
    多くの成功事例に共通するのは、副業からのスタートです。本業と並行しながら事業運営の経験やスキルを積み、リスクを最小限に抑えています。
  2. ネットワークの活用
    地域支援機関や専門家との連携が、資金調達や販路開拓の成功を後押ししています。
  3. 小さく始めて大きく育てる
    初期投資を抑え、事業が軌道に乗るまで少しずつ拡大することで持続可能な成長を実現。
  4. 顧客の声を反映したサービス改善
    顧客のフィードバックをもとに製品やサービスを改良し、信頼を得ることで事業の成長を加速。

副業起業で資金が気になるという方はぜひ融資の活用を検討してみましょう。
融資が気になる方は下記の記事を参考にしてみてください。

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まとめ

副業や週末起業は、リスクを抑えながら事業の基盤を築く有効な手段です。
紹介した事例のように、自分のスキルや経験を活かしつつ、ネットワークや支援機関を活用することで成功への道が開けます。

 

 

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