ライフスタイルを大切にしながら働きたいと考え、起業する主婦が増えています。
主婦が起業するのは難しいと感じる方も多いかもしれませんが、実は自分の得意分野や身の回りの不便を解決する方法を見つけ、主婦ならではの視点を活かしてビジネスを展開することで成功を収めている方がたくさんいます。
そこで今回は「主婦が起業した成功例」について紹介します。起業をご検討中の方がこの記事を見て少しでも参考にしていただけますと幸いです。
弊社でもサポートを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
目次
主婦が起業して成功した事例
チューリップ不動産株式会社 水谷紀枝さん
日本おひるねアート協会 青木水理さん
おひるねアートは、赤ちゃんに背景や小物をつけて撮影するフォトアートで、特に親子の記念日やイベントで人気があります。
青木水理さんは、日本おひるねアート協会の創設者であり、おひるねアートの先駆者です。以前はトリマーとして働いていましたが、長女の誕生をきっかけに赤ちゃんと写真に興味を持ちました。その後、6年間ベビー教室を開講し、保育士資格も取得。長男の誕生を機に、子どもの成長記録や思い出作りとしておひるねアートを趣味で撮り始め、日本初のおひるねアート専門ブログ「えいちゃんのおひるねアート」を開設しました。現在はおひるねアート事業の他に子連れで働ける環境作りにも力を入れています。
合同会社LOCo 宮本麻里さん、桐畑裕子さん
合同会社LOCoは、2児の子どもを持つ主婦2人が、子育てをしながら「こんな場所があったらいいな」と感じたアイデアを形にしたカフェを運営しています。このカフェは、子連れの親に優しい環境を提供しており、お昼寝布団まで完備されています。また、親子サークルの活動や、ハンドメイド作家が利用できるレンタルボックスも提供しています。
さらに、再就職に関するセミナーや、子育てと仕事を両立するためのサポートも行っており、地域の主婦や育児中の親たちの自立や社会復帰を支援する活動も行っています。LOCoは、親子が安心して過ごせるだけでなく、地域コミュニティの活性化にも貢献しており、地域で人気のカフェです。
株式会社アレルギーヘルスケア 岡田由佳さん
株式会社アレルギーヘルスケアは、アレルギー対策の健康食品を中心にネットショップを展開しています。代表取締役の岡田由佳さんは、強いアレルギーを持つ長男の子育て経験を活かして、平成14年4月にアレルギー用食品やアトピー性皮膚炎対策用品を販売する通販サイト「もぐもぐ共和国」を開設しました。
岡田さんは、アレルギーや子育ての経験を通じて、多くの家庭が抱える悩みを解決するために活動しています。また、「女性の起業」をテーマに全国で講演を行い、さらに心理カウンセラーとしても積極的に活動し、様々なサポートを提供しています。
主婦の起業を成功させるポイント
具体的な事業計画を持つ
具体的な事業計画を持つことは、主婦が起業する際の成功の大きなポイントです。成功例を見ても、多くの起業家がしっかりとした事業計画を立て、ビジネスを始めています。特に、主婦ならではの視点を活かした事業は他の競合との差別化に成功している点が注目されます。
- 子育て中のニーズに応えるサービス:子どもを育てながら働く人々のニーズを的確に捉えたビジネスは、同じ立場の人々にとって非常に共感を得やすいです。たとえば、子育てと仕事の両立をサポートするサービスや、子どもが遊びながら学べるプログラムなどが挙げられます。
- 家庭向けの便利な商品やサービス:家事や育児を効率よくこなせる商品やサービスを提供することも、主婦ならではの視点です。例えば、育児グッズや家事代行サービス、または忙しい母親のための時短レシピサービスなどが人気を集めています。
家族の理解と協力を得る
家庭の支援と協力は、特に子育てや家事を抱える主婦起業家にとって非常に重要です。なぜなら、起業は時間とエネルギーを必要とするため、家庭内でのサポートが不可欠だからです。家事や育児をこなしながらビジネスを進めるには、家族の協力なくしては成り立ちません。また、家族からの理解と応援が、起業のモチベーションを高め、困難な時期に支えとなります。
- 役割分担を明確にする: 家族と起業に関する話し合いを行い、家庭内での役割分担を明確にしましょう。どの家事を誰が担当するのか、子どもの送り迎えや食事の準備などを協力して行うことが大切です。
- 時間管理を徹底する: 起業と家庭の両立には、時間の使い方が重要です。あらかじめスケジュールを立てて、ビジネスの時間と家族の時間をしっかりと区別し、両方に満足できるように調整します。
- 感謝の気持ちを伝える: 家族の協力に対して感謝の気持ちを表すことで、より良い関係を築くことができます。小さな感謝の言葉や行動が、家族のモチベーションを高め、協力を続ける意欲にもつながります。
- 家族との時間を大切にする: 仕事に没頭しすぎず、家族とのコミュニケーションの時間を確保することも大切です。起業家として忙しい日々が続いても、家族と共に過ごす時間が、リフレッシュや気持ちの安定につながります。
低予算から始める
主婦が起業を考える際に、配偶者の扶養に入っている場合は、年収の上限を超えると扶養を外れてしまうため、注意が必要です。扶養を外れないためには、年収が103万円以下であることが必要です。ただし、経費や控除を差し引いた後の所得額が103万円以下であれば問題ありません。したがって、収入が103万より多くあった場合、経費をうまく活用することで、所得が103万円以下に収まるように調整することができます。ただし、経費として認められるものは決まっているので、税務署に確認するか、税理士に相談することをおすすめします。
主婦におすすめの起業アイディア
主婦におすすめの起業アイディアとしては、自分の特技や趣味を活かしたビジネスや、子育て中のニーズに応えるサービスが人気です。しかし、具体的なアイディアが思い浮かばない場合もあるかもしれません。そんな方のために、こちらの記事でさまざまな起業アイディアをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
開業する時の資金調達方法について
ここからは主婦が起業する際の資金調達方法について紹介します。どのビジネスを選んでも、開業に必要な資金調達は欠かせません。主婦の起業時の資金調達方法に限った話ではないのですが、開業資金のための資金調達の方法には、以下のような方法があります。
- 自己資金
自身が所有する資産を利用する資金調達方法です。自己資金が多いと多くの融資を受けやすくなるというメリットもあります。
- 親・親戚・友人に貸してもらう。
公式な手続きや審査が不要なため、迅速に資金を調達できるほか、低金利または無利息で借りられることが多く、返済期間についても柔軟に設定できる場合が多いです。 - 日本政策金融公庫等の金融機関から創業融資を受ける。
日本政策金融公庫の融資についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
- ベンチャーキャピタル
将来成長が見込めるベンチャー企業やスタートアップ企業の将来の成長を見込んで投資する組織のことです。資金を返済する必要はありませんが、企業が成長や上場したときに株式を売却することで資金を回収します。 - エンジェル投資家
将来成長が見込めるベンチャー企業やスタートアップ企業に出資する個人投資家のことです。投資したお金を企業から直接回収することはせず、将来そのベンチャー企業が株式上場した際の出資金のキャピタルゲインを得ることを目的としている場合が多いです。
このうち、自己資金で開業できればベストなのですが、必要となる資金を全額自己資金で用意できる方は少数だと思います。
また、人脈や家族の力を利用し、「他人からの出資」によって開業資金を賄える方もかなりの少数だと思います。
現実的には、日本政策金融公庫などの金融機関や信用金庫からの創業融資を検討することが多くなると思います。
それでは、具体的に融資を受ける方法について見ていきましょう。
融資先の例
下記は、創業や開業時に利用可能な融資先の例です。
【日本政策金融公庫】
創業、継承、設備投資、研究開発、海外展開など、様々な事業目的に合わせた融資制度がある機関です。特に創業時は積極的な感じが見受けられます。
【保証協会付き融資】
信用保証協会が保証人となって金融機関から融資を受ける制度です。
まとめ
今回は、「主婦が起業した成功例」について、スポットをあててみてきました。創業時・起業時の融資を含め、弊社では多くの融資サポート実績があります。
また、創業融資代行サポート(CPA)では、日々起業・開業に関するご相談をいただいており、特に、日本政策金融公庫等の創業融資や創業支援のご相談を数多く承っております。
そのため、非常に多くのノウハウや情報を持っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。お客様にとって最適なアドバイスを行わせていただきます。