カフェ開業は多くの人が抱く夢の一つではないでしょうか。
現在はフランチャイズや、カフェ開業支援サービス、スクールなど開業方法が充実していて、未経験でもカフェ開業は可能です。
この記事では「カフェ開業」についての流れと開業資金の調達方法について解説していきます。
カフェ開業をご検討の事業者様は、この記事を見て少しでも参考にしていただけますと幸いです。
目次
カフェ開業のフローチャート
一般的に、カフェは以下のような流れで開業します。
※創業融資を検討されている事業者様は、事業計画書の作成やその他資料、自己資金など、事前の準備が重要なポイントになってきます。融資の確率が少しでも上がるような資料や根拠ある資料になるよう取り組みましょう!
1.カフェ開業のコンセプト設計
コンセプト作りは、カフェの方向性を決める最も重要な行程です。
ここで基礎となるコンセプトを具体的に設計します。
競争が激しいカフェ業界ですが、最近はブックカフェ、アニマルカフェ(猫カフェ、ドッグカフェ等)、プラネタリウムカフェのように、ただカフェとして利用するだけでなく体験型タイプのカフェも増えています。
通常のカフェスタイルでも、日本茶専門のカフェやヴィーガン向けのカフェなど幅広い種類のコンセプトが存在しています。
どのようなコンセプトにするか、リサーチして検討することが重要です。
2.事業計画の策定
お店(カフェ)のコンセプトを決めたら、事業計画書を作成します。
事業計画書に記載すべき最低限の項目は、下記の7点です。
- カフェ開業の動機
- 経営者の略歴
- 店のコンセプトやカフェのメニュー・料金等の決定
- 店舗情報(立地と競合状況・営業時間・取引先など)
- 雇用計画(雇用予定の従業員数・人件費)
- 資金計画(カフェの開業資金の調達方法・返済計画など)
- 損益計画(売上や経費の見込み)
金融機関で創業融資を受ける際や法人口座を開設する際に提出を求められることもある重要な書類のため、必ず作成しましょう。
3.物件探し
カフェを開業するためには、適切な物件の選定が極めて重要です。
下記の5項目を考慮して物件を選びましょう◦
- エリア
- 店舗の広さ
- 家賃予算
- 居抜き物件かスケルトン物件か
- 独立店舗か施設内か
一般的な30席のカフェ店の場合「居抜き店舗」であれば開業資金として500万円前後、「スケルトン(物件)引渡し」であれば開業資金として1,200万円前後を見積もっておいた方が良いでしょう。スケルトンの方が約2倍以上高くなることを想定しておきましょう!
4.店舗内外装施工・メニュー開発
コンセプトをもとに、店舗の内装外観の設計やカフェのメニュー作りを行います。
ドリンクのココアに使うココアパウダーをチョコレートケーキに使用するなど、同じ材料を使う工夫を行うことで、廃棄ロスとコスト削減につながります。できるだけ無駄のないようにしたいですね!
5.厨房設備・什器・備品購入
カフェ席数によって金額は代わりますが、厨房設備・什器・備品購入で100万~500万を見積もっておくと良いでしょう。
特に設備は、想像以上に費用がかさみますので、しっかりとした選定が必要になります。
※居抜き店舗を借りる場合は、すでに什器がそろっている場合があるので金額が抑えられます。
また、中古の機器にすることで節約になりますので、そのあたりも検討されるといいと思います。
6.カフェの開業に必要な手続き
カフェ開業に関して、下記の申請と資格が必要です。
- 飲食店営業許可申請
店舗完成の10日前までに保健所に届出をする必要があります。 - 食品衛生責任者資格
1日の講義受講で資格を取ることができます。 - 防火責任者資格(収容人数が30名以上のみ)
乙種講習は1日、甲種講習は2日間の受講で資格を取ることができます。
そのほか、業種や業態によって必要な届出が異なるため、忘れずに届出を行いましょう。
7.カフェ開業の準備
いよいよ開業ですが、カフェ開業の2週間前には、必要な設備や備品の準備・確認、スタッフの採用が完了していることが望ましいです。
オープンに向けて最終準備を整えましょう。
カフェ開業のための資金調達方法について
カフェ開業資金は10席以下の小規模なカフェであれば約500万円前後~、30席以上の大きなカフェでは2倍以上高くなることもあります。
また、都市部の人気エリアなどはそれ以上の資金が必要になります。
カフェに限った話ではないのですが、カフェの開業資金のための資金調達の方法には、以下のような方法があります
。
金調達の方法には、以下のような方法があります。
- 自己資金
自身が所有する資産を利用する資金調達方法です。自己資金が多いと多くの融資を受けやすくなるというメリットもあります。 - 親・親戚・友人に貸してもらう。
公式な手続きや審査が不要なため、迅速に資金を調達できるほか、低金利または無利息で借りられることが多く、返済期間についても柔軟に設定できる場合が多いです。 - 日本政策金融公庫等の金融機関から創業融資を受ける。
- ベンチャーキャピタル
将来成長が見込めるベンチャー企業やスタートアップ企業の将来の成長を見込んで投資する組織のことです。資金を返済する必要はありませんが、企業が成長や上場したときに株式を売却することで資金を回収します。 - エンジェル投資家
将来成長が見込めるベンチャー企業やスタートアップ企業に出資する個人投資家のことです。投資したお金を企業から直接回収することはせず、将来そのベンチャー企業が株式上場した際の出資金のキャピタルゲインを得ることを目的としている場合が多いです。
このうち、自己資金で開業できればベストなのですが、必要となる資金を全額自己資金で用意できる方は少数だと思います。
また、人脈や家族の力を利用し、「他人からの出資」によって開業資金を賄える方もかなりの少数だと思います。
現実的には、日本政策金融公庫などの金融機関や信用金庫からの創業融資を検討することが多くなると思います。
それでは、具体的に融資を受ける方法について見ていきましょう。
カフェ開業に利用できる融資先の例
下記は、カフェの創業や開業時に利用可能な融資先の例です。
【日本政策金融公庫】
創業・継承、設備投資、研究開発、海外展開など、様々な事業目的に合わせた融資制度がある機関です。
※日本政策金融公庫に飲食店で申請をご検討の事業者様
諸条件はありますが、東京都飲食業生活衛生同業組合に加入することで、金利等の優遇を受けられる場合があります。
【保証協会付き融資】
信用保証協会(東京都の場合)が保証人となって金融機関から融資を受ける制度です。
まとめ
今回は、「カフェの開業」について、スポットをあててご説明してきました。
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駒田会計事務所 代表
税理士・公認会計士 駒田裕次郎
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