家事や育児と両立しやすい、年齢や学歴を問わず、趣味や特技を仕事にできるなどの理由から、「起業したい」と考える女性が増えてきました。
近年、女性起業家の比率は増加傾向にあります。『2023年度新規開業実態調査』によると、開業者に占める女性の割合は24.8%と過去最高の比率を記録しました。20年前の2003年は13.8%であり、この20年間でおよそ1.8倍に増加しています。
今回は、自宅を利用して女性が一人で開業できる仕事を紹介していきたいと思います。この記事を見て少しでも参考にしていただけますと幸いです。
弊社でも女性の皆様の起業サポートや創業支援を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
自宅を利用して一人で開業できる仕事の種類
女性が一人で起業する場合、小さくスタートするために自宅で開業することが多いと思います。その自宅を利用して一人で開業できる仕事として、例えば以下のようなものが挙げられます。
- 自宅教室
- ネットショップ・ハンドメイド販売
- 自宅サロン
- ライター・Webデザイナー
- オンラインビジネス・クラウドソーシング
自宅教室
自宅教室ならば趣味や特技を活かすことができます。
自宅の間取りによっては一部を改装する必要があります。
- 料理・お菓子作り:一般的な料理・お菓子や、特定のテーマに沿ったもの(薬膳料理、アイシングクッキーなど)
- ヨガ・フィットネスクラス: ヨガやピラティス、パーソナルトレーニングなど
- 手芸・アートクラス: 手芸(編み物、刺繍、手作りアクセサリー)やアート(絵画、陶芸)、フラワーアレンジメントなど
- 語学・手話・ピアノ教室
- 子供向け: 幼児や小学生向けの絵画工作・科学実験、そろばん、タブレットを使用したプログラミング講座など
ネットショップ・ハンドメイド販売
店舗を持たずとも、ネットショップ(WEBストア)を利用することで趣味や特技を活かすことができます。
- 既製品を仕入れてネットショップで販売する
- 自作のハンドメイド商品をネットショップにて販売する
自宅サロン
資格が必要な場合が多いですが、施術とセットで物販も可能です。
自宅の間取りによっては一部をサロンスペースに改装する必要もあります。
- エステ
- ネイル
- まつげエクステンション・アートメイク
- 整体・針灸
- メイクアップレッスン・パーソナルカラー・骨格診断
ライター・Webデザイナー
特別な資格は不要で、自宅にいながらPC1台で始められます。
- ブログ運営:Web記事を書いてブログ内の商品が買われたり広告がクリックされたら売上になります。
- Webライター:企業から依頼や案件を受注し、Web記事を書きます。
- Webデザイナー:ホームページやチラシ、名刺などのデザインを作ります。
オンラインビジネス・クラウドソーシング
対面ではなく、ZoomやSkype、チャット、メールなどのオンラインプラットフォームを活用して行うため、場所や時間に制約が少ないのが特徴です。
- オンラインビジネス:オンラインコーチング、コンサルティング、プログラミングなど。
- クラウドソーシング:データ入力やリサーチ、翻訳、デザインなどの業務を請け負う。
※その他にも、カメラマンや動画クリエイター、エンジニアなどがあげられます。
必要な準備とツール
開業形態により異なりますが、マーケティングのためにあれば、より便利で効果的なツールだと思います。
- ウェブサイト:ビジネスの中心として、商品の紹介やサービス提供のためのウェブサイトを作成します。
- SNSアカウント:Instagram、Twitter、Facebook、YouTubeなどでマーケティング活動を行い、顧客との接点を増やします。
- 決済システム:PayPalなどを使って、オンラインでも決済を簡単に行えるようにします。
女性が起業する時の資金調達方法について
ここまで自宅を利用して女性が一人で起業できる仕事を紹介しましたが、自宅の一部を利用して開業する場合でも開業資金は必要です。
ここからは女性が起業する時の資金調達方法について紹介していきます。
開業資金のための資金調達の方法には、以下のような方法があります。
- 全額自己資金で賄う。
- 他人(家族・親族を含む)から出資を受ける。
- 日本政策金融公庫などの金融機関から創業融資を受ける。
また以下のような補助金制度を活用して開業資金を調達することもできますが、
補助金に関しては、融資より時間がかかることを想定しておきましょう。
補助金 | 補助率 申請額のうち、補助金を支給される割合のこと |
ものづくり補助金 | 最大2/3 |
小規模事業者持続化補助金 | 最大2/3 |
IT導入補助金 | 最大1/2 |
次に、日本政策金融公庫等から融資を受ける方法について見ていきましょう。
融資先の例
下記は、創業や開業時に利用可能な融資先の例です。
【日本政策金融公庫:新規開業資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)】
日本政策金融公庫の国民生活事業では、女性の方、35歳未満または55歳以上の方の創業を「新規開業資金」にて支援しており、特別利率で利用が可能です。
【保証協会付き融資】
信用保証協会(東京都の場合)が保証人となって金融機関から融資を受ける制度です。実際には信用金庫や信用組合が窓口となって融資を行い、保証協会が連帯保証人となります。
【女性・若者・シニア創業サポート2.0(東京都)】
東京都内における女性、若者(39歳以下)、シニア(55歳以上)で、創業の計画がある方
又は創業後5年未満(女性は7年未満)の方は、固定金利1%以内、無担保無保証での借入が可能です。「地域の需要や雇用を支える事業」であることが求められます。
まとめ
今回は、「女性が一人で起業できる仕事」について、スポットをあててみてきました。
創業融資代行サポート(CPA)では、女性の皆様の起業に関する相談を多数いただいており、日本政策金融公庫を含む各種の創業融資や創業支援のサポート実績があり、多くのノウハウを持っております。まずはお気軽にご相談ください。お客様にとって最適なアドバイスを行わせていただきます。