創業融資のポイント

日本政策金融公庫のメリット・デメリット|創業融資におすすめです

日本政策金融公庫を利用するべきか悩んでいませんか。融資上限額や審査、金利などを気にしだすと、どの金融機関から融資を受けるべきかわからなくなりますよね。このページでは、日本政策金融公庫を利用するメリットとデメリットを解説しています。以下の情報を参考にすることで、利用するべきかどうかがわかるはずです。お悩みの方は参考にしてください。

日本政策金融公庫の4つのメリット

日本政策金融公庫を利用する基本的なメリットとして、以下の4点が挙げられます。

メリット1:民間の金融機関より低金利

最初のメリットとして挙げられるのが、民間金融機関より利率が低いことです。その他の条件が同じであれば、総返済額を減らせる可能性が高いといえます。これから事業を始める方の多くが利用している「新創業融資制度」の基準利率は、2.46~2.85%(無担保・無保証人、令和2年8月3日時点)です。民間金融機関の場合、利率3.00%以上が多いとされています。民間金融機関よりも低い利率で融資を受けやすい点は、日本政策金融公庫を利用する大きなメリットです。返済総額を抑えたい方に、おすすめの金融機関といえるでしょう。

メリット2:審査に通りやすい

民間金融機関に比べ、審査に通りやすいと考えられている点も日本政策金融公庫を利用するメリットとして挙げられます。審査に通りやすい理由は、民間の金融機関とは成り立ちが異なるからです。日本政策金融公庫は、株式会社日本政策金融公庫法に基づき平成20年10月に発足しました。同法には、「政府は、常時、公庫が発行した株式の総数を保有していなければならない」と定められています。つまり、政府が100%出資している金融機関なのです。日本政策金融公庫の目的のひとつは、民間金融機関が行う金融を補完し、中小企業などの資金調達を支援すること。このような目的を掲げているため、民間金融機関の審査で落ちてしまう企業でも融資を受けられる可能性があると考えられているのです。

メリット3:民間の金融機関より融資実行が早い

民間金融機関に比べ、申込から融資実行までの期間が短い点もメリットとして挙げられます。民間金融機関の場合、申込から融資実行まで2~3カ月程度かかってしまうことが少なくありません。日本政策金融公庫の場合、1~1カ月半程度で融資を受けられるケースが多いとされています。融資実行までの期間が短い理由は、信用保証協会を間に挟まなくてよいからです。スピーディーに事業を展開できます。

メリット4:担保・保証人を不要にできる

担保・保証人を不要にできる点も日本政策金融公庫を利用するメリットです。日本政策金融公庫は、「これから事業を始める方」、「事業を始めてから税務申告を2期終えていない方」が利用できる「新創業融資制度」を用意しています。新創業融資制度は、他の融資制度と組み合わせて利用する融資制度です。この融資制度を利用すれば、担保・保証人は原則不要となります。利用要件は、雇用創出等の要件、自己資金要件を満たすことです。融資限度額は、3,000万円(うち運転資金1,500万円)となります。

日本政策金融公庫の4つのデメリット

日本政策金融公庫にはデメリットもあります。利用を検討している方は、以下の4点も押さえておきましょう。

デメリット1:財務内容が良くても金利は同じ

注意したいデメリットとして挙げられるのが、財務内容と利率に相関関係がないことです。民間金融機関の場合、財務内容に連動して利率は上下することがあります。つまり、財務内容が悪いと利率は高く、財務内容が良いと利率は低くなることがあるのです。日本金融公庫の場合、融資制度ごとに適用される利率は決まっています。財務内容が良い企業は、利用するメリットを見出しづらいかもしれません。

デメリット2:カードローン、キャッシングに比べると融資に時間がかかる

民間金融機関に比べると、日本政策金融公庫が必要とする申込から融資実行までの期間は短いといえます。しかし、1~1カ月半程度かかるので、最速というわけではありません。カードローンやキャッシングを利用すれば、最短即日で資金を調達できることがあります。スピードだけで比べると、カードローンやキャッシングには劣ります。ただし、カードローンやキャッシングには、利率が高い、利用すると日本政策金融公庫や民間金融機関から融資を受けづらくなるなどのデメリットがあります。

デメリット3:事業に関するアドバイスを受けづらい

事業に関するアドバイスを受けづらい点も日本政策金融公庫のデメリットとして挙げられます。もちろん、アドバイスを行っていないわけではありませんが、役に立つアドバイスを受けられるかというと期待しづらい面があります。各事業の専門家と呼べる職員が不足しているからです。本格的なアドバイスを求めると、商工会議所などを紹介されることが多いとされています。

デメリット4:専門家が担当してくれるとは限らない

デメリット3と関連しますが、専門家が担当してくれるとは限らない点にも注意が必要です。事業内容を理解していない職員が担当者になると、事業内容を説明するところから始めなければなりません。ケースによっては、時間と労力のかかる作業になります。担当者に「アタリ」「ハズレ」がある点も、注意したいポイントとして挙げられます。

メリット・デメリットを理解してから日本政策金融公庫を利用しましょう

日本政策金融公庫には、金利が低い、審査に通りやすい、担保・保証人を不要にできるなどのメリットがあります。利用しやすい金融機関といえますが、デメリットがないわけではありません。気を付けたいデメリットとして、財務内容と金利が連動していない、事業に関連するアドバイスを受けづらいなどが挙げられます。メリットばかりではないので、特徴を理解してから利用する必要があります。デメリットよりメリットのほうが大きいと感じる方は、日本政策金融公庫を利用するとよいでしょう。判断を下せない方は、創業融資の専門家などに相談してみてはいかがでしょうか。

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