創業融資のポイント

プログラミング教室開業の流れと必要資金について解説!許可や資格は必要?

ITが急激に発展し始めている昨今ではプログラミングの需要も高まってきました。
小学校でのプログラミング必修化が義務付けられており、今後益々プログラミングが注目されていくことは間違いありません。
このような社会情勢の中、プログラミング教室を開業したいと考える方もいらっしゃいますよね。
そこで今回はプログラミング教室の開業の流れと必要資金について解説していきます。
本記事を見ることで、スムーズにプログラミング教室を開業できるようになります。

プログラミング教室開業の流れ

プログラミング教室の開業の流れは下記の通りです。

  1. 開業届の提出
  2. 創業動機を明確にする
  3. ターゲット層を決める
  4. 教室タイプや場所を決める
  5. 事業計画書の作成
  6. 資金調達の準備
  7. 集客
  8. オープン

具体的に解説していきます。

開業届を提出

開業することを決めた後は、税務署の開業届を提出しましょう。
開業届は開業日の1か月前に提出する必要があります。
違反したときの罰則は特にありませんが、書類を提出するだけなので、なるべく早めに提出することをおすすめします。

創業動機を明確にする

創業動機を明確にしましょう。
会社の方針に大きく影響しますし、融資面談の際にも必ず聞かれるためです。
なぜプログラミング教室をやりたいのか、起業してどのような価値を社会にもたらしていきたいのかなど、創業動機をはっきりさせることで、今後の方針も決まりやすくなります。
創業動機がしっかりしない場合、上手くいかなかったときにモチベーションが下がりやすくなります。
適当に考えず、しっかりとした創業動機をもちましょう。

ターゲット層を決める

どのような顧客を想定するのかを決めましょう。
顧客によって、アプローチの仕方が異なるためです。
例えば、

  • プログラミング必修化の需要を取り込むために、小学生をターゲットとする
  • 副業需要の高まりを受けて、社会人の初心者をターゲットとする
  • 最先端の技術を取り扱うエンジニアやプログラマーをターゲットとする

などが代表的です。
ターゲットとする層によって、学ばなければいけない言語も異なりますし、アプローチの方法も変わってきます。
ターゲットとする層は早めに決めておくことをおすすめします。

教室のタイプや場所を決める

教室のタイプや場所を決めましょう。
プログラミング教室のタイプは主に下記の3つです。

  • 自宅で行う少人数タイプ
  • オンライン完結型の遠隔地タイプ
  • テナントを借りて、大規模でやるタイプ

プログラミング教室は小規模での運営を考えている場合、自宅でも大丈夫です。
しかしながら、ある程度の規模を狙いたいとなった場合はテナントを借りた方が良いでしょう。
小規模やオンラインでの運営の場合、大きな収益は見込めません。
メインとした事業でプログラミング教室を開くならテナントを借りて、大規模で運営するのは必要といえるでしょう。

テナントを借りる時に注意したいのは「ターゲットと立地」です。
集客の上で、ターゲットと立地は非常に重要になってくるためです。
例えば、小学生をターゲットとする場合、小学校近辺で。社会人をターゲットとする場合、ビジネス街の立地の方が当然集客がしやすいです。
ターゲットとする層がしっかりと見込める立地であるかは事前にマーケティングしておきましょう。

事業計画書の作成

プログラミング教室の経営方針が概ね決まったら、次は事業計画書の作成に移ります。
事業計画書は融資面談のときに利用するのはもちろんのこと、今後の経営方針を決める上でも非常に重要な書類です。
雑に作成すると、融資に通過しないうえに、経営が苦しくなる原因にもなりかねません。
客観性・合理性のある事業計画書をしっかりと作成していきましょう。
「数字はあまり得意ではない」「事業計画書を作成するのは初めて」という方は税理士事務所や会計事務所など事業計画書に精通した方に依頼するのも一つの手です。

資金調達の準備

事業計画書を作成したら、資金調達の準備をしましょう。
新規創業者の資金調達先は「2020年度新規開業実態調査 日本政策金融公庫」によると下記の通り、金融機関がほとんどの割合を占めています。

開業時はあらゆる資金が必要となる一方で、軌道にのるまでは中々収入も入りづらいです。
不測の事態に備える意味でも、なるべく金融機関を利用し、資金調達をしておくことをおすすめします。
開業時におすすめできるのは日本政策金融公庫の新創業融資です。
無担保・無保証で借りることができる制度で、金利も安いです。
創業時にしか利用できないので、ぜひ検討してみてください。

集客

オープン前に必ず集客をするための広告をしておきましょう。
プログラミング教室に興味がある方はITリテラシーが高い人が多い傾向にあるので、WEB広告やホームページなどが効果的です。
小学生をターゲットとする場合は、チラシなどでファミリー世帯にアピールするのも有効的です。
開業当初に躓かないように予め集客方法を確立しておくことをおすすめします。

必要資金はいくらくらい?

プログラミング教室の開業に必要な資金は約500万円~1,200万円程度になります。
プログラミング教室の開業必要資金を調べる上で参考になるのが、学習塾大手の
明光義塾の開業資金例です。

業態は異なりますが、似たようなビジネスモデルのため、概ね似たような数字になるかと思います。
明光義塾にフランチャイズに加入する場合は下記の通りの開業資金が必要となります。

費用金額
FC加盟料300万円
物件入居保証金100万円
工事費100万円
設備費300万円
教材費・販促費など100万円
広告費200万円
合計1,100万円

プログラミング教室をフランチャイズで加入する場合、同じように1,000万円前後の開業資金が必要となるでしょう。
もしフランチャイズではなくても、テナントを借りて運営する場合、700~800万円の資金は必要です。
物件入居保証金、工事費、設備費、教材費・販促費、広告費は必要となってくるためです。
自宅で運営する場合は、安くなりますが、広告費や教材費などは必要となってきます。
運転資金も込みで300万円~500万円程度は準備しておくことをおすすめします。

 

開業資金でおすすめなのは日本政策金融公庫の新創業融資です。
新創業融資は金利が安く、無担保・無保証。その上新規開業者専門の融資制度なので、事業経験がなくても問題ありません。
もし、公庫の新創業融資の借入を検討しているのであれば、まずは一度、創業融資代行サポート(CPA)までご連絡ください。
詳細は下記のページを参考にしてみてください。

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