創業融資のポイント

公庫の開業融資の審査を受ける前におさえておきたいポイントと基礎知識

開業融資を受けるためには、審査に関するポイントをおさえておくことが重要です。自己資金が用意できない場合は融資してもらうしかないので、できるだけ万全の態勢で審査に臨みましょう。
審査に申し込む際のポイントや、基礎知識などについてご紹介します。

開業時の融資の審査は厳しい?基準やポイントを解説

審査基準と融資可能額、できる限り審査に通る可能性を高めるためのポイントについてご紹介します。

審査基準

開業融資を受けられるかどうかは審査の結果次第なのですが、ポイントになってくるのが起業をしようと考えている業界でどれほどの経験があるのかに関することです。
例えば、日本政策金融公庫による新規開業資金制度をみてみると、現在の勤め先企業に6年以上継続して勤めている方、または現在勤めている企業と同じ業種で通算して6年以上の経験がある方でなければ申し込めません。
そのため、勤務経験が6年以上ないとなかなか厳しくなります。

融資してもらえる金額

融資してもらえる金額は、自己資金の2倍程度と考えておきましょう。中には自己資金0の状態で開業融資の利用を検討する方もいますが、その場合は返済面で不安が出てしまうため、融資してもらえる金額は大きくありません。
大きい金額を融資してもらいたいと考えているのなら、それだけ高額な自己資金が必要です。自己資金を用意できない場合は補助金の申請なども検討しましょう。

審査に申し込む際のポイント

可能なら保証人を付けることにより融資側にとっての貸し倒れのリスクが低下するため、審査に通りやすくなります。
また、特に自己資金が少ない場合は1つの融資元から高額を借りるための審査を受けても通りにくいため、複数の融資元から少しずつ借りるのも一つの方法です。

開業前に知っておくべき基礎知識

開業前には十分な準備を行い、万全の態勢を整えておくことが大切です。特におさえておきたいポイントは次の通りです。

開業までの全体の流れ

一般的には次のような流れで進めていくことになります。

1.起業案・アイディアを考える

2.詳細な事業計画書を立てる

3.必要があれば店舗やお店などを準備する

4.起業資金を用意する

5.開業手続きをする
早い段階でしっかりとした事業計画書を立てられるかによって全体をスムーズに進めていけるかが変わってきます。

開業資金の確保

開業融資を受けるなどして開業資金を確保しましょう。一般的には最低でも3ヶ月程度、できれば半年程度の経費・支出を賄える金額を用意するのが理想とされています。

開業の届け出

開業届などの必要書類を税務署などに提出します。開業から1ヶ月以内と提出期限が定められているので注意しましょう。
また、青色申告特別控除のほか、赤字の繰越などが可能になる青色申告をするためには、あらかじめ青色申告承認申請書を提出しておかなければならないので注意が必要です。

自社にとってベストな開業融資を選択

開業融資をどこから借りたら良いかについて考える際には、自社の事業規模や目的、用途、必要としている金額などによって融資元を決めなければなりません。
どこから借りるのかによって審査難易度も高くなるのですが、次のことをおさえておきましょう。

・用意できる自己資金割合に合った金額を申し込む

・これまでの経験と関連しているビジネスで起業する

・事業計画書をしっかり作り、返済計画は十分に立てる

・根拠のある資金使途を提示する

創業融資 代行サポート(CPA)では、開業に関する資金調達について専門家がサポートを行っているので、まずはお気軽にご相談ください。万全の態勢で審査に挑むことができるようになります。

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