飲食店の開業資金について分かりやすく解説いたします！

飲食店を開業するにあたっては、様々な費用がかかります。具体的な金額は、店舗の規模、立地、メニュー、内装等、要素によって大きく異なりますが、一般的に1,000万円程度が目安と言われています。

居抜き物件やスケルトン物件によって初期費用が異なりますので、コンセプトや設計等、自身にあった物件を選びましょう。

この記事では飲食店の開業資金について解説していきます。
飲食店の開業をご検討の事業者様は、この記事を見て少しでも参考にしていただけますと幸いです。

飲食店開業の内訳
飲食店の開業資金を抑えるための工夫
「飲食店開業」の目安の資金について
飲食店の開業に利用できる融資先の例
まとめ

飲食店開業の内訳

飲食店の開業資金は大きく分けて、以下の費用が想定できます。また、飲食店は営業許可が必要ですので、事前に手続きの仕方等、把握しておきましょう。

また、開業後の数ヶ月分の運転資金（初期の仕入れ費用、人件費、家賃、光熱費等）を確保することで、円滑に事業を進めることができます。飲食店であれば通常4〜6ヶ月分の運転資金を準備するのが望ましいと言われております。

物件取得費用	店舗を借りる際の保証金、敷金、仲介手数料等
内装工事費	キッチン設備、内装工事費等
設備投資費	厨房機器、レジ、冷蔵庫、テーブル、椅子等の購入費等
運転資金	初期の仕入れ費用、人件費、家賃、光熱費等

飲食店の開業資金を抑えるための工夫

居抜き物件
内装や設備が整っている居抜き物件を利用することで、初期費用を大幅に削減できます。スケルトン物件だと、居抜き物件の1.5～2倍程度かかります。
DIY内装
自分たちでできる範囲の内装工事や工夫することでコストを削減できます。
中古の家具・備品を利用
厨房機器やテーブル、備品等を中古で購入する。
リースやレンタル
厨房機器を購入する代わりに、リースやレンタルで利用することで、初期投資を抑えられます。

上記以外にも、弊社にご相談いただければ、飲食店のテナントの選定段階から立地や集客のアドバイス等も含めて行わせていただいております。お気軽にご相談ください。

「飲食店開業」の目安の資金について

飲食店の開業に必要な資金は、物件取得費・内外装工事費・厨房機器等の設備費用に加え、初期の仕入れ費用、人件費、家賃、光熱費等の運転資金を考えると、居抜き物件で600万円～、スケルトンで1,200万円～になる場合が多いです。

自由な設計やレイアウトが可能になるため店舗運営を効率化できるという点では、スケルトン物件がお勧めです。

一般的に必要資金のすべてを自己資金でまかなうことは難しい場合が多いです。また、開業後には予想外の支出が出てくることも念頭に置いておきましょう。

飲食店に限った話ではないのですが、飲食店の開業資金のための資金調達の方法には、以下のような方法があります。

全額自己資金で賄う。
他人（家族・親族を含む）から出資を受ける。
日本政策金融公庫等の金融機関から創業融資を受ける。

このうち、自己資金で開業できればベストなのですが、飲食店の開業に必要となる資金を全額自己資金で用意できる方は少数だと思います。

また、人脈や家族の力を利用し、「他人からの出資」によって飲食店の開業資金を賄える方もかなりの少数だと思います。

現実的には、日本政策金融公庫等の金融機関や信用金庫からの創業融資を検討することが多くなると思います。

それでは、具体的に融資を受ける方法について見ていきましょう。

飲食店の開業に利用できる融資先の例

下記は、飲食店の創業や開業時に利用可能な融資先の例です。

【日本政策金融公庫】
創業・継承、設備投資、研究開発、海外展開など、様々な事業目的に合わせた融資制度がある機関です。詳しくは、こちらをご覧ください。

※日本政策金融公庫に飲食店で申請をご検討の事業者様
諸条件はありますが、東京都飲食業生活衛生同業組合に加入することで、金利等の優遇を受けられる場合があります。

【保証協会付き融資】
信用保証協会（東京都の場合）が保証人となって金融機関から融資を受ける制度です。実際の融資は信用金庫や信用組合が行い、それを保証協会が連帯保証してくれる形です。
詳しくは、こちらをご覧ください。

まとめ

今回は、「飲食店の開業資金」について、スポットをあててご説明してきました。
「コマサポの創業サポートナビ」を運営する駒田会計事務所は、これから創業される方・創業５年以内の皆様に対して、創業時における資金調達のサポートを行っております。日本政策金融公庫の創業融資の支援を始め、多くの創業融資のサポート実績があります。