働き方が多様化している現在、「起業したい」と考える女性が増えています。
近年、女性起業家の比率は増加傾向にあります。『2023年度新規開業実態調査』によると、開業者に占める女性の割合は24.8%と過去最高の比率を記録しました。
そこで、今回は起業家として活躍している女性をまとめてみました。女性起業家の成功事例からビジネスを始めるヒントや企業成功の秘訣が見つかるかもしれません。
「開業資金の調達方法」についても解説していきますので、この記事を見て少しでも参考にしていただけますと幸いです。
弊社でも女性の皆様の起業サポートや創業支援を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
女性起業家の事例
近藤麻理恵さん(KonMari Media Japan 株式会社)
「こんまり」の愛称で知られる近藤 麻理恵さんは、『人生がときめく片づけの魔法』という書籍から事業を成功させた女性起業家です。
『人生がときめく片づけの魔法』は世界40カ国以上で出版され、1400万部を超えるベストセラーとなりました。また、2015年にはTIME誌の「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれ、アメリカでも有名な女性起業家として活躍しています。
寺田千代乃さん(アート引越センター株式会社)
寺田千代乃さんは、引っ越しを専業とする日本初の会社「アート引越センター」を創業した女性起業家です。
女性専用サービスとして重い荷物の梱包や荷解きをフォローするサービスや、シニア向け引っ越しメニューの展開、家財殺虫など、引越しであったら良いなと思うサービスを次々と打ち出しました。
南場智子さん(株式会社ディー・エヌ・エー)
南場智子さんは、eコマースやゲーム、ライブストリーミング、エンターテインメント、ヘルスケア、スポーツなど、様々な分野で事業を展開している株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)を創業した女性起業家です。
創業時にオークションサイト「ビッダーズ」を設立。その後、設立したモバイル専用オークションサイト「モバオク」で会社は業績を伸ばし、日本最大級のモバイルサイトとして揺るぎない地位を築きました。
このほか、フェムテック事業など、女性ならではの視点や経験を活かした分野での起業も増えており、今後も女性の起業が増えていくことが予想されます。
一人で起業・開業できる仕事の例
では、女性が一人で起業・開業できる仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。1つ1つ解説してみたいと思います。
エステサロン
エステサロンでは、美顔術や美容脱毛、ボディケア、ハンドケア、フットケア、ヘッドセラピーなどを行います。お客様も女性がターゲットであり、マンションの1室で小さくスタートし、その後事業を拡大されている女性も多いです。
プライベートジム
プライベートジムでは、個室で周りの目を気にせずにトレーニングを行います。お客様も女性がターゲットとなることが多く、女性が起業・開業しやすい事業といえます。マンションの1室で小さくスタートし、その後事業を拡大されているオーナー様も多いです。
ネイルサロン
エステサロンでは、ネイリストが手や足の爪を美しく整えてくれる専門店です。
お客様も女性がターゲットであり、マンションの1室で小さくスタートし、その後事業を拡大されている女性も多いです。
カフェ・飲食店
カフェや飲食店については、男女問わず、経験があれば一人で起業・開業しやすい業種と言えます。お洒落なカフェやスイーツの充実した飲食店など、女性ならではの目利きや感性を活かしてお店を開業されている方も多いです。
育児・フェムテック関連
子育てや育児などの経験を通じて、そこでの課題やニーズを事業化することが考えれます。また、フェムテックは妊娠期・産後・更年期など女性特有の健康課題をITやテクノロジーで解決するサービスですが、昨今はフェムテック事業で起業する女性も増えています。
ネットショップ
ネットショップは、男女問わず一人で起業・開業しやすい業態ですが、取り扱う商品・サービスについて、女性ならではでの経験や感性を活かすことで競合ショップとの差別化を図ることも可能です。
女性が起業する時の資金調達方法について
ここまで女性起業家の成功例をご紹介しました。女性起業家になることは決して簡単ではありませんが、資金確保の手段をはじめ、ビジネスの不安や疑問を解消できる仕組みを知っておくと、起業に有効活用できます。
ここからは女性が起業する時の資金調達方法について紹介していきます。開業資金のための資金調達の方法には、以下のような方法があります。
- 全額自己資金で賄う。
- 他人(家族・親族を含む)から出資を受ける。
- 日本政策金融公庫などの金融機関から創業融資を受ける。
また以下のような補助金制度を活用して開業資金を調達することもできますが、
補助金に関しては、融資より時間がかかることを想定しておきましょう。
補助金 | 補助率 申請額のうち、補助金を支給される割合 |
ものづくり補助金 | 最大2/3 |
小規模事業者持続化補助金 | 最大2/3 |
IT導入補助金 | 最大1/2 |
次に、日本政策金融公庫等から融資を受ける方法について見ていきましょう。
融資先の例
下記は、創業や開業時に利用可能な融資先の例です。
【日本政策金融公庫:新規開業資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)】
日本政策金融公庫の国民生活事業では、女性の方、35歳未満または55歳以上の方の創業を「新規開業資金」にて支援しており、特別利率で利用が可能です。
【保証協会付き融資】
信用保証協会(東京都の場合)が保証人となって金融機関から融資を受ける制度です。実際には信用金庫や信用組合が窓口となって融資を行い、保証協会が連帯保証人となります。
【女性・若者・シニア創業サポート2.0(東京都)】
東京都内における女性、若者(39歳以下)、シニア(55歳以上)で、創業の計画がある方
又は創業後5年未満(女性は7年未満)の方は、固定金利1%以内、無担保無保証での借入が可能です。「地域の需要や雇用を支える事業」であることが求められます。
まとめ
今回は、「女性起業家の成功事例と女性が起業する際の開業資金の調達方法」について、スポットをあててみてきました。
創業融資代行サポート(CPA)では、女性の皆様の起業に関する相談を多数いただいており、日本政策金融公庫を含む各種の創業融資や創業支援のサポート実績があり、多くのノウハウを持っております。まずはお気軽にご相談ください。お客様にとって最適なアドバイスを行わせていただきます。