日本政策金融公庫

【認定支援機関監修】エステサロン創業計画書の書き方完全ガイド|日本政策金融公庫の融資審査を通過する記入例&テンプレート

はじめに:エステ開業の夢、その第一歩を「最高の計画書」で踏み出しませんか?

💡この記事で分かること

🔷STEP1 創業計画書を書く前にすべき準備
学べるポイント:開業の成功確率を上げる「コンセプト・資金・制度」の基礎知識

🔷STEP2 日本政策金融公庫の創業計画書の具体的な書き方(記入例あり)
学べるポイント:書類作成がグッとラクに!各項目の書き方がわかる

🔷STEP3 担当者を納得させる「事業の見通し」の作り方
学べるポイント:売上・経費・利益の根拠づけとシミュレーション方法がわかる

🔷STEP4 審査通過率を上げるためのプロのコツ
学べるポイント:融資面談や資料準備のポイントを事前に押さえられる

ずっと思い描いてきた、自分のエステサロン。
技術や接客には自信があっても、「創業計画書って何から書けばいいの?」「融資って難しそう…」と、不安や戸惑いを感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな不安を解消するために、熱意と事業の可能性が伝わる創業計画書の作り方をわかりやすく解説します。

監修:駒田 裕次郎
駒田会計事務所【コマサポ】代表

【来歴】大手監査法人の経験を活かし、創業支援・補助金サポートを中心とする「駒田会計事務所」を東京・渋谷に設立。資金調達や事業計画の作成、税務や経営相談まで顧客に寄り添うきめ細やかなサポートを提供。
【実績】創業融資・補助金の支援実績は、累計3,000件以上(2025年1月末現在)
【所有資格】公認会計士・税理士・認定支援機関
「一人ひとりの起業家の成功を願い、日本の未来を明るくする」をモットーに、日々奔走。

目次

「創業計画書って何から書けばいいの?」と創業計画書の作成に悩んでいる方は少なくありません。
この記事を最後まで読めば、融資審査にも自信を持って臨める、説得力のある計画書が完成します。
コマサポでは、創業計画書の作成と申請代行を行っております。
特にエステサロンの申請代行には多くの実績があり、書類準備や創業計画書の作成はもちろん、融資面談の対策まで丁寧に対応しています。
不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

公庫の創業融資に関するお悩みを解決いたします。相談無料!お気軽にご相談くださいお電話でのお問い合わせはこちらメールでのお問い合わせはこちらLINEでのお問い合わせはこちら

ステップ1:計画書を書く前に!成功確率を劇的に上げる3つの準備

創業計画書を作成する際、いきなり書き始めてしまうのはおすすめできません。
まずは事業の土台をしっかり固めることが、融資の審査を通過するうえでも、開業後に安定した経営を続けるためにも重要です。
このステップでは、開業前に必ず押さえておきたい3つの準備について解説します。

1-1. あなただけのサロンの魅力を言語化する「コンセプト設計」

数あるエステサロンの中から、なぜお客様があなたのサロンを選ぶのか?
その「理由」を明確にするのがコンセプト設計です。

コンセプトは、ただのテーマや雰囲気ではありません。
サロンの強みや魅力をカタチにし、競合と差別化するための核となる要素です。
創業計画書の冒頭に書く「創業の動機」にも関わってくるため、言語化しておくことで他の項目の記載もスムーズになります。

コンセプトを固めるためのワークシート

🔷そもそも、事業のターゲットは誰なのか?
🔷ターゲットはどんな属性の人なのか?
🔷ターゲットはどんなライフスタイルなのか、あるいはどんな志向を持っているのか?
🔷ターゲットに対してほかのお店とは違うどんな価値を提供するのか?

詳しく解説します。

🔷そもそも、事業のターゲットは誰なのか?
エステサロンのコンセプト設計を行ううえで、まず考えるべきなのは「誰をターゲットにするか」を明確にすることです。
ターゲットがはっきりしていないと、メニュー内容や価格帯、内装、宣伝方法など、すべてがぼやけてしまいます

🔷ターゲットはどんな属性の人なのか?
ターゲットを明確にしたら、次に考えるべきなのは「その人がどんな属性を持っているのか」という点です。
たとえば、性別・年齢・ライフスタイルなどの視点から分類してみましょう
「主婦向け」や「20〜30代の働く女性向け」といったように、属性ごとに具体的なイメージを持つことで、必要なサービスや内装、価格帯、メニュー構成など、サロン全体のコンセプトが自然と明確になっていきます。

🔷ターゲットはどんなライフスタイルなのか、あるいはどんな志向を持っているのか?
ターゲットを設定する際は、年齢や性別といった属性だけでなく、その人のライフスタイルや志向まで考慮することがとても重要です。
たとえば「主婦」とひとくちに言っても、「高級志向でラグジュアリーな空間を好む人」もいれば、「コスパ重視で定期的に通いやすい価格帯を求める人」もいます。
あるいは、「美容よりも健康維持を目的に通いたい」と考える健康志向の方もいるかもしれません。
このように、属性だけでなく「価値観」や「目的」によってさらに細分化して考えることで、より的確にコンセプトが固まります。

🔷ターゲットに対してほかのお店とは違うどんな価値を提供するのか?
ターゲットに対して、ほかのサロンとは違うどんな価値を提供するのかを明確にすることは、コンセプト設計において非常に重要です。
そして、その価値が「なぜターゲットにとって魅力的なのか」をしっかり理解しておくことで、コンセプトはより具体性を持ち、説得力のあるものになります。

エステサロンのコンセプト例

🔷専門店:小顔、アンチエイジング、痩身、フェムケアなど
🔷美容×他分野の融合型:エステ × 漢方アロマ、痩身エステ×パーソナルジムなど
🔷体質改善型:更年期ケアエステ、睡眠改善エステなど

1-2. 現実的な数字を把握する「開業資金の洗い出し」

事業に必要な資金には、大きく分けて「設備資金」と「運転資金」の2種類があります。

設備資金とは?

開業時などに一時的にまとまって必要になるお金のことを指します。
例えば、店舗の内装費、エステ機器の購入費、ベッドや家具などの備品費などがこれにあたります。

運転資金とは?

事業をスムーズに運営していくために、継続的に必要になるお金のことです。
具体的には、仕入れ代・家賃・人件費・光熱費・広告費など、毎月発生する経費が含まれます。

エステサロンを開業する際に必要となる資金の一例は、以下の通りです。
立地やサロンの規模、メニュー内容によって金額は前後しますが、あくまで参考としてご覧ください。

エステサロン開業資金のモデルケース

項目開業資金物件取得費工事費設備費消耗品費広告費
自宅70万円~0円20万円〜10万円〜10万円〜30万円〜
賃貸型200万円~120万円〜
(家賃 月20万円の場合)
30万円〜10万円〜10万円〜30万円〜
テナント型520万円~240万円〜
(家賃 月30万円の場合)
200万円〜30万円〜20万円〜30万円〜

日本政策金融公庫などの金融機関は、自己資金の有無や蓄え方を重視して審査を行います。
そのため、自己資金がどれだけあるかは重要な審査ポイントです。

コツコツと計画的にお金を貯めることができる人=「やる気」「計画性」のある人物と評価されます
しっかり自己資金を準備していることで、融資担当者にも事業への本気度や真剣さがしっかり伝わります。

💡見方のコツ

🔷コツコツ貯めた実績を示そう
金融機関は、通帳の履歴や入金の流れをチェックしています。
理想は、給与や売上から定期的に積み立ててきた実績が見えること。
急にまとまったお金が入金されたような履歴は、かえって不信感を与える場合があります。

⚠️注意点

🚫「見せ金」はNG
一時的に他金融機関からお金を借りて、自己資金があるように見せかける「見せ金」は、審査において不正と判断される可能性があります。
もし見つかった場合、融資を受けられないだけでなく、信頼も大きく損なわれてしまいますので絶対にやめましょう。

1-3. 融資の全体像を知る「日本政策金融公庫とは?」

開業時の資金調達先として、多くの起業家が日本政策金融公庫を利用しています。
その理由は、起業直後でも利用しやすく、メリットが多いためです。

👍メリット
🔸低金利で借りられる
🔸担保や保証人が不要の制度がある
🔸創業まもない人でも利用できる
🔸自己資金が少なくても申請できる制度がある

民間の金融機関は、創業まもない事業者への融資には慎重なケースが多く、仮に融資が受けられたとしても金利が高い、担保や保証人が必要など、ハードルが高いのが一般的です。
一方で、日本政策金融公庫は創業支援に特化した融資制度が充実しており、初めての起業でも資金を調達しやすいのが大きな魅力です。

融資申し込みから実行までの流れは下記の通りです。
申請から融資開始まで1カ月程度かかると考えておきましょう。

融資申し込みから実行までの流れ

  1. 融資相談
  2. 申込・書類提出
  3. 担当者と面談
  4. 審査
  5. 結果通知(再挑戦は6カ月後から可能)
  6. 融資開始

ステップ2:【記入例付き】日本政策金融公庫 創業計画書の項目別・書き方徹底解説

いよいよ本編です。
ここからは日本政策金融公庫の創業計画書について、項目ごとの記入例を交えながら、詳しく書き方を解説していきます。

記事と合わせて使える!エステサロン創業計画書テンプレート

❇️上記テンプレートダウンロード方法

テンプレートはGoogleドキュメントで作成しております。ご使用の際は以下の手順でダウンロードの上、ご利用ください。

①「ファイル」⇒「コピーを作成」

 

 

 

 

 

名前を変更、「コピーを作成」をクリックして保存

※ご自身の事業内容や方針に合わせて適宜カスタマイズしてご使用いただきますようお願いいたします。

項目1:創業の動機

創業計画書の中でも、審査担当者が特に重視するのが「創業の動機」です。
この項目では、なぜあなたがこの事業を始めるのか、その背景や熱意を具体的に伝えることが求められます。
ただ思いや経験を述べるだけでは不十分で、審査担当者に納得してもらうためには、動機の中に以下のポイントをしっかり盛り込むことが重要です。

✏️「創業の動機」に盛り込むべき必須6要素

  1. なぜこの事業なのか?自身の経験
  2. 誰のどんな問題を解決したいのか?
  3. 解決策としての事業
  4. この事業で何を成し遂げたいのか?
  5. なぜ「今」なのか?
  6. 事業がもたらすプラスの影響

また、開業への熱意をストーリーとして語ることも重要です。
単に事実や数字を並べるだけでは、情熱やビジョンは伝わりにくいからです。
自分の経験や想い、事業を始めるに至った経緯を物語のように伝えることで、審査担当者に「この人なら成功させるだろう」と感じてもらいやすくなります。

創業の動機【例文】

「儲かりそうだからこのエステサロンを開業します。」
💡安易で短絡的な理由に聞こえ、熱意や社会的意義が伝わりません。

「美容業界で働く中、多くの女性が忙しく自分のケアを後回しにしている現状に気づきました。短時間でリラックスできる場を提供したいと思い、エステサロン開業を決めました。」
💡具体的な経験に基づき、誰のどんな課題を解決するかが明確で、事業への熱意と社会的意義が伝わります。

項目2:経営者の略歴等

エステサロンの経営に役立つ経験やスキルを具体的にアピールしましょう。
例えば、施術技術や店長としてのマネジメント経験、顧客管理の実績などです。
また、取得している資格や受賞歴、顕著な実績があれば必ず記載してください。
(認定エステティシャンの資格取得、店舗内指名数1位、月間リピート率90%以上を継続など)

経営者の略歴等【例】

項目3:取扱商品・サービス

この項目では、サロンで提供するメニューやサービス内容を具体的に記載することが求められます。
まずは、メニュー構成とその料金を明確にしましょう。
たとえば、主力となる施術メニュー、サブメニュー、物販(スキンケア商品や美容機器など)に分けて、それぞれの金額も記載します。

💡ポイント

関連する欄には以下のような内容をわかりやすく書くことがポイントです。

🔷セールスポイント・販売ターゲット・戦略
どのような特徴のサービスを、どんな層に、どうやって届けるのかを簡潔に記載します。
🔷競合・市場などの分析
開業予定地の周辺状況や競合店との違い(価格・サービス・雰囲気など)、自店の優位性を記載します。

🔷集客方法
InstagramなどのSNS活用、ホットペッパービューティーへの掲載、チラシ配布、紹介制度など、実施予定の集客手段を具体的に書くと説得力が増します。

これらの情報は、融資担当者が「この事業は現実的で、集客や売上の見通しが立てられている」と判断する材料になります。

取扱商品・サービス【例】

項目4:取引先・取引関係等

この項目では、今後関わる取引先や関係機関について具体的に記載します。
まず「販売先」は、個人顧客が中心か、法人と取引を行うのかを明確にしましょう。
個人を対象とする場合は、現金・クレジット決済で分けてシェア割合を記載します。
一方で法人が相手の場合、取引の規模が大きく、特定の一社との取引が中心になる場合は、会社名を明記しましょう。
次に、仕入先(例:化粧品や消耗品の卸業者)を記載します。
実際に取引予定のメインの仕入先を記載しましょう。
最後に、SNS運用代行や清掃業務などを継続的に外部に委託する予定がある場合は、外注先についても記載しましょう。
なお、チラシ作成などの単発の外注については、基本的に記載は不要です。

取引先・取引関係等【例】

項目7:必要な資金と調達方法

この項目では、開業に必要な資金と、その資金をどのように調達するかを具体的に記載します。
「必要な資金」は、設備資金(内装工事費や機器購入費など)と運転資金(家賃、人件費、広告費など)に分けて計算し、その合計を明記します。
次に「資金の調達方法」として、自己資金・家族からの支援・金融機関からの借入など、内訳を示します。
なお、親や親族からの支援であっても返済が必要な場合(借入扱い)は、借入として記載してください。
支援金が譲渡(返済不要)であれば、自己資金として扱うことができます。
ただし、その場合は譲渡であることを証明する書類の提出を求められることがあります。
たとえば、「贈与契約書」や「資金提供に関する同意書」など、返済義務がないことを明確に記載した書面を用意しておくと安心です。
また、他の金融機関からの借入がある場合には、今回申請する事業に関するもののみ記載しましょう。
住宅ローンや別事業の借入については、別項目に記載欄があるため、ここでは記載不要です。
最後に、必要な資金の合計と、調達方法の合計は必ず一致させましょう

必要な資金と調達方法【例】

ステップ3:【最重要】融資担当者も納得!説得力のある「事業の見通し」の作り方

創業計画書の中でも、「事業の見通し」は一番重要で、一番難しい部分です。
売上や経費、利益など、数字を用いて説明する必要があるため、「数字は苦手…」と感じる方にとってはハードルが高いかもしれません。
でも、大丈夫!
一つずつ丁寧に考えていけば、誰でもきちんと作り上げることができます。
このステップでは、数字の立て方に迷わないための考え方や、融資担当者が納得するためのコツを分かりやすく解説していきます。

3-1. 根拠のある「売上高」の立て方

創業計画書では、「希望」ではなく現実的な「予測」をもとに売上高を設定することが重要です。
審査担当者は「どれくらい売れる予定か」だけでなく、「なぜその数字になるのか」を見ています。
そのため、感覚や願望ではなく、根拠のある数字で構成しましょう。

【売上予測の基本式】
売上 = 客単価 × 1日の客数 × 月間営業日数

【1日の客数の基本式】
1日の客数 = 座席数 × 回転数 × 稼働率

このように、客単価・席数・回転率・稼働率・営業日数といった具体的な要素ごとに数字を組み立てることで、説得力ある売上予測になります。

❇️予測の現実味を高めるテクニック

🔷平日と休日で来店数に差がある場合は分けて記載する
例:平日5人、休日8人

🔷開業当初と軌道に乗った後で数値を変える
例:開業当初は稼働率50%、半年後は70%へ引き上げ

これにより、リアルな予測が立てられ、「この人はきちんと考えている」と評価されやすくなります。

事業の見通し【例】

創業計画書 エステサロン 事業の見通し

3-2. 見落としがちな「経費」の洗い出し方

売上と同じくらい重要なのが、経費の把握です。
利益を正確に予測するには、必要となる経費をもれなく計上することが必要です。
経費は「固定費」と「変動費」に分けて考えると整理しやすくなります。
固定費とは、売上の多い少ないに関わらず毎月一定額かかる費用のことです。エステサロンで言えば、店舗の家賃などがこれにあたります。売上や営業日数に関係なく支払う必要があります。
一方、変動費とは売上の増減に応じて変わる費用を指します。
エステサロンの場合、施術で使う消耗品や化粧品、ベッドシーツ、美容機器などの商材費が変動費に該当します。

エステサロンの経費項目チェックリストを用意しました。
印刷してぜひご活用ください。

📄エステサロン 経費項目 チェックリスト

エステサロンの経費項目を詳しく解説します。

固定費(売上に関係なく毎月かかる費用)

🔷借入金返済
融資を受けた場合の毎月の返済額(元金+利息)
🔷人件費
自分への給与、スタッフがいる場合はスタッフの給与、雇用保険や社会保険料、交通費などを含めて考えます。
※スタッフの給与は、手取り額の1.5~2倍程度を目安にしましょう。
🔷水道光熱費
電気・水道・ガス代など。自宅サロンの場合は、事業で使用している割合を経費として計上できます。
🔷通信費
予約管理や顧客データの管理にはネット回線が欠かせません。携帯電話・Wi-Fiなどの費用も忘れずに。
🔷広告宣伝費
Instagram広告、ホットペッパー掲載料、チラシ作成費など。
🔷保険料・各種税金
万が一の事故やトラブルに備えて損害保険、火災保険などに加入しておくのが安心です。

変動費(売上や施術数に応じて増減する費用)

🔷商材費
施術で使う消耗品や化粧品、ベッドシーツ、美容機器など。施術数に応じて必要量が変わります。

固定費と変動費については前の項目の参考記事で紹介している
起業の際の運転資金の相場●円だった!お得な調達方法も解説で詳しく解説しています。

 3-3. 最終的な「利益」のシミュレーション

売上から経費を差し引いて、最終的な利益を計算します。
開業当初は売上が安定せず赤字になることもありますが、珍しいことではありません。
重要なのは、その赤字期間を乗り切るための運転資金をしっかり準備しておくことです。
十分な運転資金があれば、安定するまでの期間も安心して事業を続けられます。
下記に、月ごとの売上・経費・利益の推移を確認できる「月次収支計画」のシミュレーションモデル表を掲載しています。
開業後の資金計画を立てるうえで、ぜひ参考にしてください。

月次収支計画シミュレーションモデル

項目売上高①原価②人件費支払利息その他経費経費合計③利益(①-②-③)
4月136.220.4101203184.8
5月15022.510120.531.596
6月16524.81012132108.2
7月17826.710121.532.5118.8
8月19128.71012233129.3
9月204.330.61412237136.7

参考:3-1. 根拠のある「売上高」の立て方 例 事業の見通し

ステップ4:専門家が教える!融資審査の通過率を上げる3つの秘訣

計画書の作成は融資審査の大きな山場ですが、実はこれで終わりではありません。
最後のひと押しが、審査通過の明暗を分けることも多いのです。
このステップでは、「融資審査の通過率を高める秘訣」を紹介します。
計画書に説得力を持たせ、融資担当者に「この事業は信頼できる」と納得してもらうための具体的なポイントです。
こちらの秘訣を活用して、スムーズに融資審査を通過しましょう。

秘訣1:自己資金は「コツコツ貯めた」経緯を見せる

融資審査では、単に自己資金の額だけでなく、「計画的にコツコツと貯めてきたかどうか」も重要な評価ポイントとなります。
具体的には、通帳のコピーを提出することで、毎月一定のペースで着実に貯蓄してきた履歴を示すことができます。
こうした準備の姿勢が、金融機関に「資金管理能力のある、信頼できる人物だ」と信頼感を与えられるのです。
一方で、通帳に一度にまとまった金額が急に入金されている場合は、資金の出どころが不明確と判断され、面談時に詳しく確認される可能性があります。
いわゆる「見せ金」と疑われるリスクがあるため注意が必要です。
前の項目で触れたように、家族などから譲渡されたお金は自己資金として認められますが、「譲渡であること」や「資金の出所」が明確に説明できるよう、譲渡証明書などの書類を事前に準備しておきましょう。

秘訣2:「根拠資料」を添付して説得力を倍増させる

創業計画書の内容に信ぴょう性を持たせるためには、言葉だけでなく「根拠となる資料」を添付することが効果的です。
提出必須ではないものの、こうした補足資料があることで、計画の実現性や準備状況がより具体的に伝わり、審査時の評価が高まる可能性があります。

根拠資料の例

🔷出店予定地の物件資料(不動産会社のチラシや契約書の写しなど)
🔷内装工事や設備導入の見積書
🔷商圏や競合店舗に関する簡単な調査レポート
🔷保有している資格やスキルを証明する書類のコピー(調理師免許、美容師免許など)

こうした資料を添えることで、「すでに準備が進んでいる」「事業の実現に向けて具体的に動いている」といった印象を与えることができ、金融機関の信頼につながります。

秘訣3:面談は「計画書の説明会」。自信を持って臨むための準備

融資の面談は、単なる審査ではなく、自分の創業計画を説明する場だと捉えましょう。
面接官は、これから契約を結ぶお客様のような存在です。
そのため、計画書の内容をしっかり理解し、自信を持って説明できることが大切です。
面談に備えて、よく聞かれる質問をまとめましたので、事前に目を通し、答えを準備しておきましょう。

①なぜエステサロンを開業しようと思ったのですか?

💡回答のポイント
経験・想い・市場ニーズを含めて語れるように

②エステ業界での実務経験は何年ありますか?どのような業務をしてきましたか?

💡回答のポイント
役職・指名件数・売上貢献など具体的に説明

③提供するサービスの特徴や強みは何ですか?

💡回答のポイント
競合との差別化、ターゲット層との親和性

④どこで開業しますか?その立地を選んだ理由は?

💡回答のポイント
ターゲット層・競合状況・人通り・家賃とのバランス

⑤どのような客層をターゲットにしていますか?

💡回答のポイント
年齢層・職業・利用シーンなど具体的に想定

⑥売上見込みはどのように計算しましたか?根拠は?

💡回答のポイント
客単価・回転数・営業日数などからロジカルに説明

⑦経費(特に人件費・家賃・広告費など)はどう見積もりましたか?

💡回答のポイント
実際の相場や見積書があると説得力が増す

⑧自己資金はいくら準備しましたか?どうやって貯めましたか?

💡回答のポイント
貯金の履歴、定期積立など、計画性が伝わるように

⑨借入金はどのように返済していく予定ですか

💡回答のポイント
月次収支計画と照らして、返済可能性を示す

⑩集客方法はどう考えていますか?

💡回答のポイント
ホットペッパー/SNS/紹介制度/地域広告など具体的に

質問されやすい内容をまとめましたが、一番大切なのは「自分の言葉で、熱意をもって事業内容を伝えること」です
どんなに優れた計画書でも、本人の熱意や想いが伝わらなければ説得力は弱くなってしまいます。
そのため、面談では自信を持って、自分の言葉でしっかりと事業への思いを説明することを心がけましょう。

まとめ:完璧な計画書が、あなたの夢への最高のパスポートになる

今回はエステサロンの創業計画書について詳しく解説しました。ポイントは以下の通りです。

🔷コンセプト設計でサロンの魅力とターゲットを明確にする
なぜ自分のサロンが選ばれるのか、誰を対象にどんな価値を提供するのかを言語化しましょう。
🔷開業資金を把握し、自己資金は計画的に準備する
設備資金・運転資金の内訳を明確にし、コツコツ貯めた履歴を通帳などで示すことで、融資審査で好印象を与えられます。
🔷日本政策金融公庫は創業に特化した制度で起業時に利用しやすい
低金利かつ無担保の制度でコスパが良くおすすめ。
🔷売上・経費は根拠をもって具体的に予測し、利益の見通しを立てる
客単価や回転率、固定費・変動費を整理し、現実的な数字で説得力を持たせよう。
🔷面談では自分の言葉で熱意を持って事業内容を語ることが最大のカギ
よく聞かれる質問を準備し、自信をもって臨もう。

ここまで読み進めたあなたは、もう大丈夫です。
創業計画書をしっかりと作成すれば、自信を持って一歩を踏み出せるはずです。

ただし、どれほど完成度の高い計画書を作っても、他の要素で審査に通らないこともあります。
まずは、あなたの創業プランで融資が通るか、無料診断でチェックしてみましょう。
無料診断フォームまた、「これの創業計画書で本当に通るのか不安…」「もっと通過率を上げたい…」という方もいらっしゃると思います。
その場合は、認定支援機関に相談・依頼することをおすすめします。

コマサポに依頼するメリット

事業計画書の作成をサポート
自分で作成するのが難しい事業計画書も、プロのアドバイスを受けながら、具体的かつ説得力のある内容に仕上げます。

審査の通過率が大幅アップ
融資審査で求められるポイントを押さえた事業計画書を作成し、通過の可能性を高めます。

希望額での融資獲得が期待できる
自己資金や事業計画をもとに、適切な融資額を設定し、希望額での融資実行を目指します。

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申請に必要な書類を事前に把握し、スムーズに準備できるようサポートします。

面接対策も万全
融資面談で聞かれやすい質問や、その適切な回答を事前に準備し、スムーズな対応ができるようサポートします。

エステサロンの創業融資を成功させるために、プロの力を借りて万全の準備を進めましょう!

「コマサポの創業サポートナビ」を運営する駒田会計事務所は、これから創業される方・創業5年以内の皆様に対して、創業時における資金調達のサポートを行っております。日本政策金融公庫の創業融資の支援を始め、多くの創業融資のサポート実績があります。

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創業者の皆様は「必ずこの事業を成功させたい!」という熱い思いで、弊社に相談に来られます。このお気持ちに応えるため、私どもは、事業計画を初めて作成されるお客様でも、丁寧に一つ一つ確認しながら、一緒に事業計画書の作成や創業融資の申請をサポートいたします。

そして、お客様のビジネスが成功するために、創業融資、会社設立、経理、税務申告など、創業者に必要なサポートをさせていただいております。

まずは創業・起業のこと、融資に関することなどお気軽にご相談ください。お客様にとって最適なアドバイスをさせていただきます

 

駒田会計事務所【コマサポ】 代表 駒田裕次郎 税理士・公認会計士

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