- スーツに準じる面談にふさわしい服装「ビジネスカジュアル」とは?
- 「ビジネスカジュアル」のポイント
- 融資担当者がチェックしている3つのポイント
- 【男女別】面談の服装と身だしなみのOK・NG例
- 服装だけではない!面談を成功させるための持ち物チェックリストと心構え
弊社コマサポでは、日本政策金融公庫の面談への同行サポートもしております。その際によく聞かれるのが「服装について」です。普段スーツを着用されない職種のお客様は、どこまできちんとすべきか、と不安になられます。そこで今回の記事では、スーツに準じる服装の「ビジネスカジュアル」について詳しく解説し、これから面談に臨まれる方の役に立てていただきたいと思っております。

監修:駒田 裕次郎
駒田会計事務所【コマサポ】代表
【来歴】大手監査法人の経験を活かし、創業支援・補助金サポートを中心とする「駒田会計事務所」を東京・渋谷に設立。資金調達や事業計画の作成、税務や経営相談まで顧客に寄り添うきめ細やかなサポートを提供。
【実績】創業融資・補助金の支援実績は、累計3,000件以上(2025年1月末現在)
【所有資格】公認会計士・税理士・認定支援機関
「一人ひとりの起業家の成功を願い、日本の未来を明るくする」をモットーに、日々奔走。
目次
融資面談において、服装も重要ですが最も重要なのは「熱意が伝わる事業計画」です。創業融資の通過率90%以上の実績がある弊社コマサポでは、創業計画書の作成からしっかりサポートいたします。まずは無料相談からお問い合わせください。
はじめに:日本政策金融公庫の面談、服装で損をしないための全知識
「融資審査の面談日が決まったけれど、いったい何を着ていけば・・・?」と不安になられる方もいらっしゃると思います。普段スーツを着ない方や、服装が自由な職種の方は特に不安になられる方が多いですが、ご安心ください。日本政策金融公庫の融資面談に何度も同行している経験から、どのような服装ならOKなのかを解説いたします。

元も子もない話ですが、「迷ったときはスーツ」です。
融資の面談では、基本的には「ビジネスカジュアル」で問題ありません。しかし、ビジネススーツはビジネスの場の正装であり、減点されるリスクが限りなくゼロに近いため、服装選びに時間をかけたくない、絶対に失敗したくない場合に最適です。
とはいえ、面談のためだけに新たに購入するのはもったいないですし、職業柄、スーツが不自然な場合もありますね。ここからは、スーツに次ぐ服装である「ビジネスカジュアル」について詳しくみていきましょう。
結論:日本政策金融公庫の面談、服装の正解は「清潔感のあるビジネスカジュアル」
ビジネスカジュアルとは、「ビジネスの場にふさわしい、カジュアルな服装」を指します。スーツよりもやわらかい印象で、清潔感とフォーマル感を兼ね備えているのが特徴です。ジャケット+スラックス+襟付きシャツといったスタイルが代表的で、男性のネクタイは必須ではありません。
【男女別】これが正解!面談の服装 具体例

日本政策金融公庫の公式サイトには、面談時の服装の規定はありません。しかし、融資は「この人にならお金を貸しても大丈夫」という信頼関係が基本にあります。服装は、その信頼性を伝えるための非言語コミュニケーションツールであると言えますので、面談にはスーツがない場合はビジネスカジュアルをお勧めいたします。
最もベーシックな組み合わせは、以下のようになります。
| 男性 | ■ジャケット(紺・グレー) ■襟付きシャツ(白・薄い青) ■スラックスやチノパン(ベージュ・黒・紺) ■革靴 |
|---|---|
| 女性 | ■ジャケット(紺・ベージュ) ■ブラウスやカットソー(白・淡い色) ■きれいめのパンツやスカート ■パンプス |
スーツはジャケットとスラックスが同じ生地で、男性はネクタイが必要ですが、ビジネスカジュアルは「カジュアル」ですので上下が別生地でもよく、ネクタイも不要です。
ただし、カジュアルすぎる服装では信頼を損ねる可能性がありますので、TPOを考慮して、相手に好印象を与えられる組み合わせにしましょう。
「オフィスカジュアル」との違いは?
ビジネスカジュアルとオフィスカジュアル、とても似ている言葉ですね。
ビジネスカジュアルは、取引先訪問や来客対応といった社外対応ができるフォーマル感を維持している点がポイントで、どんな業種の方と会っても失礼がない服装になります。
一方、オフィスカジュアルは、あくまでも自社内でOKとされる服装です。こちらは会社によって基準が違います。下の表でデニムやサンダルはNGとしていますが、OKな会社もあります。
| ビジネスカジュアル | オフィスカジュアル | |
| 基準 | 社外対応ができるフォーマル感がある服装 | 自社内で働く際に適した服装 |
| 共通するNG服 (一般例) | ■デニムやカーゴパンツ ■派手な柄などカジュアルすぎるデザイン、シルエットのTシャツ ■サンダルやソールにボリュームがあるスニーカー | |
迷ったら「スーツ」が最も確実な選択肢である理由
面談の服装に迷ったときは、スーツにすると間違いがない理由は、以下の通りです。
- 正装としての慣習がある
法律で定められているわけではありませんが、社会的な慣習として正装とみなされています。
- 相手に「信頼感」と「安心感」を与えられる
スーツは「きちんとしている」という印象があり、礼儀作法を重んじる場にふさわしい服装として、多くのビジネスシーンで定着しています。
上下が揃っているスーツは、統一感があり、だらしない印象を与えません。いわば「礼儀」と「真剣さ」を最も簡単に表現できるツールなのです。そこが「迷ったらスーツ」と言われるゆえんです。ただし、スーツであってもシワでヨレヨレの場合は、逆に悪い印象になりますのでご注意ください。
なぜ服装が重要?担当者がチェックしている3つのポイント
融資審査では、服装を審査するわけではありません。しかし、服装をはじめとした身だしなみは「TPOに合わせた行動ができる人物かどうか」をわかりやすく表すため、おろそかにできません。とはいえ、難しく考える必要もありません。以下の3つのポイントと、具体例を参考にしてください。
ポイント1:清潔感(社会人としての基本)
清潔感の欠如は「細部への配慮ができない人=事業計画も甘いのでは?」という印象に繋がりかねません。服にシワや汚れがないか、フケや寝ぐせがないかなど、基本的な部分を確認しましょう。
ポイント2:信頼感(事業への真剣さ)
TPOをわきまえた服装は、面談という場を真剣に捉えている証拠です。服装を事業への情熱や真剣さをアピールする要素の一つと捉え、「自分がどう見られたいか?」を考えましょう。
ポイント3:人柄(事業家としての資質)
服装にはその人の人柄や価値観が表れます。普段は華やかなネイルやたくさんのアクセサリーを身に着けることを好んでいたとしても、融資審査の面談という場を考えたとき、優先すべきは「事業を軌道に乗せ、きちんと返済ができる経営者」像です。
普段の個性は少し脇に置き、「誠実さ、堅実さが伝わるか」という観点から服装を選んでください。「大切な取引先に初めて会う日」をイメージすると選びやすいです。
<第一印象で目に付くポイント>

上の例はかなりシンプルな服装です。シャツやパンツの色を明るくしたり、女性はスカーフやシンプルなアクセサリーを着けるなど、派手になりすぎない範囲でアレンジしてみてください。
【男性編】日本政策金融公庫 面談の服装と身だしなみ
スーツ・ジャケット
面談時の基本はスーツまたはジャケットスタイルです。身体に程よくフィットするサイズ感を選ぶと、清潔感とスタイリッシュさを演出できます。
| OK | 紺やグレーなどの落ち着いた色、無地や控えめなストライプ柄が好印象です。サイズは体に合った「ジャストサイズ」かややタイトなシルエットが理想です。 |
|---|---|
| NG | 派手な色柄、リクルートスーツのように見えるもの、サイズが大きすぎたり小さすぎたりするものは避けます。 |
シャツ・インナー
暗めの色は顔色が悪く見えることがあります。白やサックスブルーのシャツは顔色を明るく見せ、清潔感も演出できますのでお勧めです。
| OK | 白または淡いサックスブルーの襟付きシャツがお勧めです。しっかりアイロンをかけて、清潔感を意識します。 |
|---|---|
| NG | シワだらけのシャツや派手な柄物、Tシャツは避けるのが無難です。 |
パンツ(ズボン)
パンツはシワになっていると目立ちますので、注意が必要です。
| OK | スラックスやチノパンなどで、きちんとプレスされたものを着用します。 |
|---|---|
| NG | デニム、カーゴパンツ、短パンはカジュアルすぎる印象になります。 |
靴・靴下
靴に汚れがないか、靴下は座って見える部分が悪目立ちしないかを確認します。
| OK | 黒や茶の革靴で、磨いておきます。靴下は靴の色に合わせます。 |
|---|---|
| NG | スニーカーやサンダル、汚れた靴、白い靴下は避けます。 |
髪型・ひげ・爪など
面談では、名刺交換や書類を交えて説明する際に手元が目立ちます。爪は必ず手入れしておきましょう。
| OK | 寝癖のない整った髪型を心がけましょう。ひげは剃るか、きれいに整えておくこと。爪も短く切り、全体的に清潔感を意識するのがポイントです。 |
|---|---|
| NG | 爪の間に黒い汚れがあるなど、入浴していないように見える姿はNGです。 |
【女性編】日本政策金融公庫 面談の服装と身だしなみ

女性は男性よりも選択肢が広いですが、男性と同じく、「ジャケット+シャツ(ブラウス)+革靴」が基本です。以下の基準を参考にされてください。
スーツ・セットアップ・ジャケット
スーツやセットアップは「きちんと感」を演出する最も無難な選択です。
面談では派手さよりも、シンプルで上品なコーディネートが安心です。
| OK | 色はネイビー、ベージュ、グレー、白など落ち着いたトーンがお勧めです。 |
|---|---|
| NG | 華美なデザインや露出の多い服、デニムなどカジュアルすぎる素材は避けます。 |
インナー
清潔感と柔らかさを両立させるなら「白のブラウス+ジャケット」が王道です。
| OK | 白やパステルカラーのブラウス・カットソーで、顔まわりが明るく見えるものがお勧めです。 |
|---|---|
| NG | 胸元が大きく開いた服、ラメやビジューなど派手な装飾、Tシャツなどカジュアルすぎる素材は避けます。 |
靴・ストッキング
お辞儀の際にバランスを崩したりしないよう、歩きやすく上品な靴がベストです。
| OK | 3〜5cm程度のベージュや黒などベーシックカラーのローヒールパンプスに、肌色のストッキングを合わせるのがベストです。 |
|---|---|
| NG | ヒールが高すぎる靴やサンダル、ミュール、素足、黒や柄物のストッキングは避けます。 |
メイク・髪型・ネイル・アクセサリー
「控えめだけど手入れが行き届いている」印象が理想です。
| OK | ■ナチュラルで健康的に見えるメイク |
|---|---|
| NG | 華やかすぎるメイクやネイル、明るすぎるヘアカラーや乱れた髪型、大ぶりのピアスやネックレスは避けるのが無難です。 |
【状況別】こんな時どうする?面談の服装 Q&A
無理に買う必要はありません。前述の「ビジネスカジュアル」の具体例をご確認ください。迷ったときは「ジャケット+襟付きシャツ」の組み合わせが万能です。
近年は暑い期間が長いですので、5月や10月でも汗ばむ日がありますね。そんな時は夏の服装でもかまいません。以下の注意点を参考にされてください。
| 夏 | 真夏であってもジャケット持参がマナー。 汗が引くのを待って、面談前に着用する。 |
|---|---|
| 春・秋・冬 | コートなどの羽織ものは、受付前に脱いでたたんでおく。 |
対面と同じく、上半身はジャケット着用が基本です。背景は整理整頓するか、バーチャル背景(無地やオフィス風)を使用します。部屋の明るさによっては顔色が悪く映ったり、カメラの角度の関係で顔が歪んで映る場合がありますので、事前に面談と同じ時間帯でカメラ映りや照明を確認しておきましょう。
基本の考え方は、その業種を代表するにふさわしい、誠実さが伝わる服装です。
| 建設業など | 清潔な作業着でも「仕事への誇り」が伝わりプラスに働く場合もありますが、万人受けするのはやはりビジネスカジュアルです。迷ったときは「ジャケット+襟付きシャツ」がお勧めです。 |
|---|---|
| IT・クリエイターなど | オフィスカジュアルが基本です。ただし、公的機関との面談であるため、パーカーやTシャツは避け、襟付きのシャツやジャケットを選ぶ方が無難です。 |
| 美容師・アパレルなど | センスも重要ですが、個性より「経営者としての信頼感」を優先し、シンプルで清潔感のある服装を推奨します。 |
A4サイズの書類が入る、自立するビジネスバッグが最適です。リュックサックやトートバッグはカジュアルすぎるため、避けるのが無難です。
服装だけじゃない!面談の成功を左右する持ち物リストと心構え
服装も大事ですが、面談での最重要項目は「質疑応答」です。事前に事業計画を説明する練習を行い、商品サンプルや写真、その他補足資料の見せ方やタイミングなどもチェックしておきましょう。持ち物は、前日までにすべて揃えておくことをお勧めいたします。
【抜け漏れ防止】当日の持ち物チェックリスト
当日の持ち物や前日の準備事項をダウンロード可能なリストにまとめました。こちらをご活用いただき、万全の体制で面談に臨みましょう。

担当者に「応援したい」と思わせる3つの心構え
面談は、書類だけでは伝わらない人柄と熱意をアピールする最大のチャンスの場でもあります。事前に事業内容の説明や、商品サンプルを出すタイミングなどの練習を行い、心に余裕をもって臨みましょう。どうしても不安だという方は、弊社コマサポでは、面談の同席サポートも行っておりますのでご相談ください。
- 事業への熱意を自分の言葉で語る
数字だけでなく、なぜこの事業をやりたいのかという情熱を伝える。 - 誠実で謙虚な姿勢
融資担当者の質問に、嘘や誇張は交えず誠実に答える。 - 明るい挨拶とハキハキした受け答え
融資担当者の顔を見て、しっかりと聞こえる声で挨拶や応答をする。
まとめ:自信が最高のプレゼン!万全の準備で融資面談に臨みましょう
ここまでの内容をまとめると、以下のようになります。
- 迷ったときはスーツだが、持っていない場合はビジネスカジュアル
- ビジネスカジュアルは社外対応ができる服装で、「ジャケット+襟付きのシャツ+革靴」が基本
- 服装は、あなたという人物と事業の信頼性を伝えるための重要なツール
- 清潔感を出し、服装で「誠実さ、堅実さ」を伝える
融資の面談で、服装をまじまじと見られることはありませんが、第一印象はとても大事です。詳しい話をする前にマイナスイメージを持たれないために、服装や身だしなみを整えましょう。そして、服装や身だしなみだけでなく、当日の説明方法、持ち物、心構えまでを事前準備と捉え、しっかり用意をして自信を持って面談に臨んでください。これまでの記事が、あなたの夢の実現のための一助となることを願っております。
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