創業融資

【税理士が解説】日本政策金融公庫の融資で資本金はいくらがベスト?審査に通る目安と注意点

この記事で分かること

日本政策金融公庫の融資審査で「資本金の額」は重要?

自己資金と資本金の違いは?融資担当者はどこを見る?

【実践編】創業融資500万円を目指すための資本金設定3ステップ
→実例を交えたシミュレーションで解説

これだけはNG!資本金に関する絶対的な禁止事項

会社を設立する際、資本金はいくらに設定すればいいのか悩むところですね。そもそも、資本金はどんな役割を持つものなのでしょうか。この記事では、日本政策金融公庫の創業融資を受ける際の資本金の見られ方から、自己資金と資本金の違い、ご自身の事業に合った資本金額の考え方まで詳しく解説。資本金に関するモヤモヤを一緒に晴らしましょう。

監修:駒田 裕次郎
駒田会計事務所【コマサポ】代表

【来歴】大手監査法人の経験を活かし、創業支援・補助金サポートを中心とする「駒田会計事務所」を東京・渋谷に設立。資金調達や事業計画の作成、税務や経営相談まで顧客に寄り添うきめ細やかなサポートを提供。
【実績】創業融資・補助金の支援実績は、累計3,000件以上(2025年1月末現在)
【所有資格】公認会計士・税理士・認定支援機関
「一人ひとりの起業家の成功を願い、日本の未来を明るくする」をモットーに、日々奔走。

目次

創業融資の通過率90%以上の実績がある弊社コマサポでは、創業計画書の作成や融資審査の面談サポートのみならず、会社の設立段階からのご相談も承っております。資本金に関するご相談ももちろん対応させていただきます。まずは無料相談からお問い合わせください。

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【結論】日本政策金融公庫の融資審査で資本金の「額」そのものは最重要ではない

資本金が少ないと、融資審査の際に不利になるのでは・・・と不安になりますね。結論から申しますと、日本政策金融公庫の融資審査では、創業時の場合は「事業計画の妥当性」と自己資金の形成過程」が最重要視されるため、資本金の額はさほど重要ではありません。

これは、日本政策金融公庫が100%政府出資の機関で、国民生活の向上や中小企業の支援を目的としており、創業時の融資に積極的かつ創業者に対して手厚いサポートを行っているからです。

そのため、事業にかける熱意や説得力ある事業計画、どのように自己資金を準備してきたのかという点を重点的にみて融資の可否が判断されています。

【創業融資審査の評価ポイント優先順位】

融資審査の優先順位イメージ図

融資担当者はここを見る!資本金と自己資金の正しい知識

起業する際に、個人事業主であれば資本金は不要ですが、法人として会社を設立する場合は資本金が必要になります。資本金と自己資金の関係を詳しくみていきましょう。

そもそも資本金と自己資金の違いとは?

資本金と自己資金は、事業のための資金である点は共通していますが、性質が異なります。まずは下の表をご覧ください。

自己資金の割り振りイメージ図

自己資金は、起業のために準備してきた「個人のお金」です。自己資金を会社で使うには、「個人のお金」を「法人のお金」に変える必要があります。ここで登場するのが「資本金」と「役員借入金」、「資本準備金」です。それぞれ詳しくみていきましょう。

資本金
  • 事業の元手となる資金
  • 創業者自身が出資者(=株主)となることが多い
  • 会社設立の登記と同時に、法務局で登記する
  • 株主や投資家からの出資であり、返済する義務はない
  • あくまでも会社のお金であり、代表者1名の会社であっても個人が自由に使えない
役員借入金
  • 自己資金のうち、資本として出資せず、会社にとどめておくお金
  • 使い途を柔軟に決められる
    運転資金や広告宣伝費、一時的な資金不足の補填、新規プロジェクトへの投資、金融機関の融資が難しい場合の資金調達など
  • 会計上は、会社の負債となる
  • 無利息にできる
  • 貸主(=今回の場合は創業者)への返済が必要となる
資本準備金
  • 自己資金のうち、資本として出資するが資本金にしないお金
  • 資本金の1/2を超えられない
  • 将来の損失に備えるために積み立てておくお金で、用途は限定的
  • 登記は不要
  • 資本金と同じく、返済の義務はない

それぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。

項目資本金役員借入金資本準備金
お金の性質出資借入金出資(資本金の1/2まで)
目的事業を運営する上での基本的な財産運転資金や一時的な損失補填など将来の事業拡大や損失の補填などに備えるための予備資金
返済の義務なしありなし
出資者への返還原則不可可能原則不可
登記の要否必要不要不要
お金の使い道運転資金、設備投資など自由に活用可能運転資金
事業拡大への投資
資本金への振替 など
資本金への振替
赤字補填
設備投資 など
審査での見られ方会社の体力役員個人の信用力会社の体力

自己資金は、全額会社に移す必要はありません。創業したばかりの会社の場合、まずは資本金として出資し、必要に応じて自己資金を役員借入金に換えるパターンで事業を開始することが多いです。

資本金は、事業開始後、利益が出るまでの運転資金として使われます。そのため、融資審査では「利益が出ていなくても、どのくらいの期間事業を継続できるか?」という、いわば会社の体力を知る目安として資本金をチェックします。

資本金の目安は、営業開始から3ヵ月間利益が出なくても事業を継続できる金額が一般的です。ただし、創業融資の融資審査では、資本金を含めた自己資金の総額で融資の可否が判断されますので、必ずしも資本金のみで3ヶ月間の運転資金をカバーしなくてはならないわけではありません。

融資担当者が見るポイント = 資本金を含めた自己資金の総額

自己資金は、全て資本金にしてもいい?

資本金は用途が自由なのだから、自己資金を全て資本金にしてもいいのでは?と思われる方もいらっしゃいます。しかし、次の2つの理由からあまりお勧めできません。

理由① 資本金は会社のお金のため、創業者の生活に必要になったときに使えない
理由② 税金が発生する可能性がある

自己資金を全額を資本金にしてしまうと、事業が軌道に乗るまでに時間がかかった場合、生活費や急な支出に対応できなくなります。
また、節税という観点からは、資本金が1,000万円を超えるかどうかが、課税のひとつの目安になります。詳しくみていきましょう。

資本金に関係する税金は3種類あります。

■消費税

■法人住民税

■法人税

消費税

会社設立時に資本金が1,000万円以下の場合、原則として設立1期目と2期目の消費税の納税義務が免除されます。ただし、2期目は、1期目の前半6か月の売上が1,000万円を超え、かつ役員報酬を含む人件費が1,000万円を超えた場合は、消費税の課税対象となります。

また、会社設立に許認可が必要な業種は、資本金の最低額が決まっていますので注意が必要です。

業種最低資本金額
貨物利用運送業300万円以上
一般建設業500万円以上
特定建設業2,000万円以上
有料職業紹介業500万円以上(事業所ごと)
労働者派遣業2,000万円以上(事業所ごと)
第1種旅行業3,000万円以上
第2種旅行業700万円以上
第3種旅行業300万円以上
地域限定旅行業100万円以上

法人住民税

法人住民税は、法人が事務所や事業所を置いている地方自治体が徴収するもので、その課税額は資本金などの額によって変わります。
法人住民税には、赤字でも必ず納めなければならない「均等割」があります。

<均等割の例>
東京都23区で従業員数が50人以下の法人の場合
資本金が1,000万円以下 : 年額7万円
資本金が1,000万円超 : 年額18万円

出典:総務省東京都「均等割額の計算例」Ⅰ表

法人税

法人税の税率は、資本金が1億円以下かどうかで区別されます。
資本金1億円以下の法人であれば、税率は以下のようになります。


■年間所得800万円以下の部分 : 15%
■年間所得800万円を超える部分 :
23.2%

出典:国税庁「No.5759 法人税の税率

つまり、資本金が1,000万円を超えると下の2点が変わります。

  • 消費税
    → 会社設立時の免税措置がなくなる
  • 法人住民税
    → 均等割の金額が増える

業種や事業内容にもよりますが、資本金額の決定の際は、創業当初の節税メリットを享受できるかどうかも考慮に入れてください。

資本金は1円でもいい?

1円起業のイメージ図

では逆に、資本金を1円にして、必要に応じて自己資金を会社に移せば節税になり、自由に使えるお金を手元に残せるのでいいのでは?という考え方もあります。こちらは場合によります。

資本金1円のメリット
  • 初期費用を抑えて法人設立が可能
  • 消費税の免除期間がある
  • 法人住民税の税負担を抑えられる
  • 法人化することで社会的な信用力が出る
資本金1円のデメリット
  • 銀行で法人口座を開設できない可能性がある
  • 取引先からの信用に影響し、BtoB取引ができない可能性がある
  • 金融機関からの融資を受けにくい

【資本金1円での創業と相性がいい業種】

  • ネットビジネス業(Webサービス業、Web広告業など)
  • IT関連サービス業
  • コンサルティング業 など

主に、実店舗や商品の仕入れが不要な業種です。

「資本金と自己資金のちがい」の欄で、資本金は、利益が出るまでの運転資金として使われ、3ヵ月間利益が出なくても事業を継続できるだけの金額が一般的だと述べました。

資本金は実際に使うだけでなく、金融機関や取引先などの外部に対し、利益がゼロでも会社が存続できる体力や、借入金を返済できる能力を示しています。大多数の方がまとまった額の資本金を設定されている理由は、融資を受ける際や企業間取引の際に「会社の体力=信用度」が重要になってくるからです。

資本金が1円では支払能力を対外的に証明できませんので、仕入れが必要でも仕入先企業が取引を渋る可能性が高いです。返済能力もないとみなされますので、金融機関からの融資はかなり難しくなります。また、法人名義の銀行口座を開設する際にも、資本金が少額の場合はマネーロンダリングや詐欺に使用される可能性を疑われ、口座開設ができない可能性もあります。
資本金は、業種や事業計画に応じて決定しましょう。

資本金の額 = 会社の信用度を表す

日本政策金融公庫の融資では「借入金」は資本金とみなされない

資本金には融資の借入金を使えない!というイメージ図

資本金を準備する際に、融資の一部を資本金に回そうとお考えになる方もいらっしゃいますが、それはできません。資本金は、会社の出資者(=あなた)自身が拠出したお金ですが、融資はあくまで「借入金」であり、返済義務がある「他人資本」です。

法務局での登記の際に、「自己資金で払込済み」と記載する必要があるため、借入金を充当すると虚偽記載で不正行為になってしまいます。
また、日本政策金融公庫や信用保証協会付き融資などの創業融資では、審査時に「資本金の出どころ」をチェックしています。

【創業融資審査の前提条件】

  • 資本金は個人の預金(自己資金)であること
  • 借入金や他人からの一時的な立替金ではないこと

つまり、「借りてから資本金に入れる」は認められません。

参照:日本政策金融公庫Q&A「Q3.法人設立のための資本金の払い込みにあてる資金の融資は受けられますか。」

なぜ「自己資金の形成過程」がこれほど重要なのか?

日本政策金融公庫の創業融資の審査で「自己資金の形成過程」が最重要視されるのは、「貯めてきた過程でその人の信用度がわかる」からです。
計画的にコツコツと自己資金を貯めてきた姿勢は、事業に対する本気度や計画性の証明となり、このような人物であれば返済能力も高い、という評価につながります。

自己資金の形成過程

= 事業計画の堅実さや経営者としての資質を判断する重要な材料

【コラム:税理士からのアドバイス】

融資担当者は「通帳を6ヶ月分見れば、その人が信用できるか大体わかる」スキルをお持ちです。毎日審査をされていて、様々な経営者と面談もされていますので当然ですね。

通帳を審査担当者とのコミュニケーションツールのひとつだと捉え、出入金の際は「誰」が「いくら」出入金しているかがわかるように配慮しましょう。名前がわかりにくい場合や事業に関係するものに使った場合などは、通帳にメモを書き足すなどの工夫も有効です。見やすい通帳は、コツコツ貯めてきたという姿勢とともに、事業に対する真面目さも伝わります。

【実践編】創業融資500万円を目指すための資本金設定3ステップ

ここからは、日本政策金融公庫の創業融資で500万円を調達することを目的とした場合、資本金はいくら必要なのか、例を交えてみていきましょう。

<Aさんの例>

  • 自己資金150万円
  • テイクアウトのランチ販売を想定したキッチンカー事業を考えている
  • 平日のオフィス街での出店を想定
  • 車両購入、厨房設備購入、当面の運転資金のために500万円の融資を希望

ステップ1:資本金の目安を知る「融資希望額の1/10」は本当か?

2024年度までは、日本政策金融公庫の「新創業融資」を利用する場合、「全体として必要な資金の10分の1程度は自己資金から資本金を出資できること」という要件が定められていました。

これが廃止された現在でも、資本金は「融資希望額の1/10」が目安とされています。それは、創業資金総額のうち、一定割合を自分で用意しているという姿勢が評価されるためです。Aさんの例では、融資希望額が500万円ですので、目安として50万円の資本金が考えられます。

ステップ2:資本金額のメリット・デメリットを比較検討する

資本金は、対外的に会社の信用度を表すものではありますが、既にみてきたように、多ければいいというものでもありません。
IT関連サービス業のように、初期投資が少ない業種の場合は、資本金はさほど多くする必要はないと言えます。毎月の経費と、自己資金の総額から妥当だと思われる金額を設定しましょう。

資本金の額メリットデメリット
1円~10万円未満設立費用が安い■対外的な信用度が低い
■許認可が取得できない場合がある
10万円~100万円未満融資審査で不利になりにくい特になし(設立の現実的なラインで、創業期としては一般的な金額のため)
100万円以上■対外的な信用度が高い
■体力があると思われる
設立時の登録免許税が高くなる場合がある(150,000円 または 資本金額 × 0.7%のどちらか高い額)

ステップ3:自分の状況に合わせた最適な資本金額を決定する

Aさんの例では、資本金の目安金額は50万円でした。では、本当に50万円でいいのか検証してみましょう。

<Aさんの毎月の想定収支>

■売上 : 70万円/月
■経費 : 32万円/月
■営業利益 : 38万円/月

この収支内容の場合、理想的な資本金の額は 経費32万円 × 3ヵ月 = 96万円 です。
Aさんの自己資金は150万円で、仮に資本金を100万円に設定しても50万円の余裕を残せますが、会社設立費用や運転資金を考慮し、自由に使えるお金を100万円は残したいところです。

日本政策金融公庫の融資審査に対し、弊社コマサポでは融資希望額の30%を自己資金で用意していることを推奨しており、Aさんの場合は500万円のちょうど30%にあたる150万円があります。自己資金の総額で融資審査を通れそうなため、資本金は50万円が現実的な金額だと考えられます。

50万円は約1.5ヶ月分の運転資金にあたり、不測の事態が起きても約1.5ヶ月の余裕があるため一定の合理性も持たせることができ、妥当な金額だと言えます。

残すべき自己資金から逆算して資本金額を決める

<参考>

Aさんの毎月の想定収支内訳
■売上(1人運営・平日ランチ中心)

項目内容金額(月額)
売上平日20日稼働 × 1日平均売上35,000円700,000円
売上合計700,000円

■経費(固定費+変動費)

費目内容金額(月額)
仕入原価食材・飲料・消耗品(売上の35%程度)245,000円
ガソリン代・交通費出店移動など20,000円
営業場所使用料出店料(1日1,000円 × 20日)20,000円
通信費携帯・決済端末など10,000円
保険料車両保険・PL保険など8,000円
車両維持費オイル交換・洗車・整備積立7,000円
その他経費宣伝広告費・備品・雑費など10,000円
経費合計320,000円

【要注意】これだけはNG!資本金に関する絶対的な禁止事項

「見せ金」は100%バレます!その手口とリスク

「見せ金」とは、銀行の預金残高を増やすために、一時的にお金を借りて自己資金を大きく見せ、融資が決定したら返済するお金のことを指します。「自己資金に不安があり、審査の際に資金があるように見せたい」という気持ちから見せ金を用意される方がいらっしゃいますが、絶対にやめてください。必ず発覚しますし、その後、他の金融機関からも融資を受けられなくなります。

見せ金が発覚する理由
  1. 通帳の履歴で発覚する
    日本政策金融公庫は、どうやって自己資金を貯めたのかを確認するため、最低でも半年分の預金通帳の内容をチェックします。
  2. 面談で入金の経緯を質問され、答えに詰まり発覚する
    審査のプロである担当者を納得させられる理由がない場合が多く、その時点で発覚します。
見せ金のリスク
  • 発覚した場合、融資は100%否決される
  • 詐欺行為とみなされ、今後の金融機関との取引が絶望的になる
  • 信用情報に傷がつき、人生設計に大きな悪影響を及ぼす

「タンス預金」は自己資金と認められない?証明方法を解説

預貯金口座ではなく現金で貯めるタンス預金は、たとえ毎月コツコツ貯めたものであっても、その履歴の証明が困難なため自己資金として認められない可能性が高いです。
また、100万円を超える高額で用途不明瞭な現金が自宅にある場合、相続税や贈与税などの申告漏れを疑われ、税務署から調査対象になる可能性が高くなります。

タンス預金がある場合は、すぐに自分の銀行口座に入金する。
過去の給与明細など履歴がわかるものを探し、いつごろから貯め始めたのかがわかる履歴メモを作成し、そのお金の出どころを説明できるように準備する。

親族からの借入金は自己資金になる?

原則として、返済義務のある「借入金」は自己資金とは見なされません。しかし、親や親族からの「贈与」であり、贈与契約書などで返済不要であることが証明できる場合は、自己資金として認められます。この場合も、贈与税にご注意ください。

<参考>
自己資金として認められるのは、以下の7種類です。

【税理士/公認会計士が解説】起業で必要な自己資金の目安はいくら?開業資金の平均値も解説 自己資金ゼロ円で起業ができれば、グッと起業のハードルは下がりますよね。実際に、創業融資の観点ではどうなのでしょうか。...

【FAQ】日本政策金融公庫の融資と資本金に関するよくある質問

資本金1円でも融資は受けられますか?

法律上は可能ですが、事業への本気度を疑われる可能性があり、現実的ではありません。自己資金が潤沢にあるなど、特別な理由がない限り避けるべきです。

合同会社の場合も考え方は同じですか?

はい、株式会社でも合同会社でも、融資審査における資本金(出資金)や自己資金の考え方は全く同じです。

融資の申込前に資本金を使い切ってしまったらどうなりますか?

問題ありません。事業に必要な経費(PC購入、事務所契約など)に使ったのであれば、領収書を保管しておくことで「自己資金を使った」と証明できます。

まとめ:自信を持って融資申請に臨むための準備チェックリスト

これまでの内容をまとめると、以下になります。

  • 資本金の額より「自己資金の形成過程」が最重要
  • 資本金の目安は「融資希望額の1/10」だが、手元資金から逆算して決める
  • 見せ金は絶対NG!正直に準備する
  • 通帳の履歴をきれいに整え、いつでも説明できるようにしておく

資本金の設定や会社設立手続き、会社設立後の税金の算出には、綿密な確認・検証作業や細かい書類作成作業が発生します。最も大事な事業のほうに全力投球できるよう、実務関係は専門家(税理士)に相談されてみてはいかがでしょうか。

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