コーチングは、法人の研修から個人の理想実現まで幅広く活用されています。オンラインでも行うことができるので、店舗を持つビジネスよりも起業のハードルも低いと言えます。
今回こちらの記事ではコーチングビジネスについて紹介します。起業をご検討中の方がこの記事を見て少しでも参考にしていただけますと幸いです。
弊社でもサポートを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
目次
コーチングとは?
コーチングとは、クライアントの目標達成をサポートするために行う指導方法を指します。指導といっても、コーチングはコーチが生徒に対して一方的に教えるものではありません。
クライアントは達成したい目標を持っていますが、自分一人の力では達成に時間がかかってしまいます。コーチとクライアントが対話を重ね、クライアント自身が目標達成に必要な思考・行動に気付けるよう導くことが、コーチングの指導方法です。
コーチングを受けることで、クライアントは最高の結果をスムーズに得られます。ビジネスでは組織のマネジメントにおける重要なコミュニケーション技術として広く知れ渡り、部下の育成など人材育成に活用されています。
クライアントが人生の質を高められるようサポートし、その対価として報酬を受け取ることが、コーチングビジネスのビジネスモデルです。
コーチングでの起業に資格は必要?
コーチングでの起業にあたって、必要な資格はありません。国家資格など公のものはありませんが、信頼性や専門性を高める上で、民間団体が認定しているコーチング資格を取得することも有効と言えるでしょう。民間団体が認定しているコーチング資格の例を以下に紹介します。
- 国際コーチ連盟(ICF)
- 一般財団法人生涯学習開発財団認定のコーチ資格
- 一般社団法人日本コーチ連盟(JCF)から認定のコーチ資格
- 日本コーチ協会(JCA)
・国家資格
国家もしくは国家に委託された機関が提供する資格
(例:医師、看護師、税理士、公認会計士、行政書士など)
・公的資格
民間団体や公益法人が提供する国に認められた資格
(例:簿記、秘書技能検定、カラーコーディネーターなど)
・民間資格
民間企業や団体、個人が独自の基準を設けて提供する資格
(例:コーチング資格、TOEIC、MOS、Google、パソコン検定資格など)
特定のコーチングを行う場合
もし「〇〇コーチング」のように、何か専門的に特化したコーチングを行う場合は、自分の能力の裏付けとして、相応の資格を取得することがクライアントの信頼につながるため、関連する資格取得をすると良いでしょう。例を以下にあげます。
コーチング例 | 資格 |
英語コーチング | TOEIC、英語検定 |
子育てコーチング | チャイルドコーチングアドバイザー、保育士、幼稚園教諭 |
キャリアコーチング | 国家資格キャリアコンサルタント |
ダイエットコーチング | ダイエットインストラクター、栄養士 |
コーチング起業の流れ
ここではコーチング起業のおおまかな流れを紹介します。
1. 自己評価と目標設定
- 自己分析: コーチングを始める前に、自分の強みや専門分野を理解することが重要です。自己認識を深め、どの分野でコーチングを提供するのかを決めましょう。(例:ライフコーチング、ビジネスコーチング、キャリアコーチングなど)
- 目標設定: 自分のビジネス目標や、どのような成果をクライアントに提供したいのかを明確に設定します。
2. 資格とスキルの取得
- 資格取得: コーチングのスキルを証明するために、認定資格を取得することが一般的です。特に、国際コーチング連盟(ICF)や日本コーチ協会(JCA)などの認定を受けると信頼性が高まります。
- 継続的な学習: コーチングは実践を通じてスキルを高めるものです。定期的なトレーニングやスーパービジョンを受けることをおすすめします。
3. ビジネスプランの策定
- ターゲット市場の特定: どの層を対象にするのかを考えます(企業、個人、特定の業界など)。
- サービス内容の決定: 提供するコーチングサービスの具体的な内容(1対1のセッション、グループコーチング、オンラインコースなど)を決定します。
- 料金設定: 競合を調査し、適切な料金体系を決めます。また、サービスごとの料金(時間単位、パッケージ料金、月額プランなど)も設定しましょう。
4. ブランディングとマーケティング
- ブランド作り: 自分のブランド(名前、ロゴ、キャッチコピーなど)を作り、ターゲット市場に向けて差別化を図ります。
- オンラインプレゼンスの構築: ウェブサイトやSNS(Instagram、LinkedIn、YouTubeなど)を活用し、自己PRやクライアントの成功事例をシェアしましょう。
- 集客方法の決定: 無料ウェビナーやワークショップを開催することで、潜在的なクライアントを引きつける手段として利用できます。SEO(検索エンジン最適化)やSNS広告も有効です。
5. クライアントとの信頼関係構築
- 無料セッション: 初回無料セッションを提供して、クライアントと関係を築き、信頼を得ることが大切です。
- フィードバックの活用: クライアントからのフィードバックを取り入れ、サービスを改善し続けることが成功への鍵です。
6. 業務の管理と成長戦略
- 効果的なスケジュール管理: コーチングのセッションをスムーズにこなすために、スケジュール管理ツールを活用します。
- アウトソーシングと自動化: 事務作業やマーケティングなどの一部はアウトソーシングし、効率的にビジネスを運営します。
- 成長のための投資: 事業の成長を目指して、広告、トレーニング、専門家とのコラボレーションなど、適切な投資を行います。
7. 継続的な改善と成長
- 自己改善: コーチとしてのスキルを高め続けることは非常に重要です。常に最新のコーチング技術や心理学的アプローチを学び、実践に活かしましょう。
- ビジネス拡大: 最初は個人セッション中心かもしれませんが、グループコーチング、オンラインプログラム、書籍やコンテンツ制作などを通じてビジネスを拡大することが可能です。
コーチングで起業で成功するには、
①自分の専門分野とターゲット市場をしっかりと定め
②信頼できる資格を取得してスキルを磨き
③マーケティング戦略を立てて集客を行うこと
上記が重要となります。さらに、継続的な学びと改善を行いながら、クライアントとの信頼関係を築いていくことが成功の鍵となります。
開業する時の資金調達方法について
ここからは起業する際の資金調達方法について紹介します。どのビジネスを選んでも、開業に必要な資金調達は欠かせません。コーチング起業時の資金調達方法に限った話ではないのですが、開業資金のための資金調達の方法には、以下のような方法があります。
- 自己資金
自身が所有する資産を利用する資金調達方法です。自己資金が多いと多くの融資を受けやすくなるというメリットもあります。

- 親・親戚・友人に貸してもらう。
公式な手続きや審査が不要なため、迅速に資金を調達できるほか、低金利または無利息で借りられることが多く、返済期間についても柔軟に設定できる場合が多いです。 - 日本政策金融公庫等の金融機関から創業融資を受ける。
日本政策金融公庫の融資についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

- ベンチャーキャピタル
将来成長が見込めるベンチャー企業やスタートアップ企業の将来の成長を見込んで投資する組織のことです。資金を返済する必要はありませんが、企業が成長や上場したときに株式を売却することで資金を回収します。 - エンジェル投資家
将来成長が見込めるベンチャー企業やスタートアップ企業に出資する個人投資家のことです。投資したお金を企業から直接回収することはせず、将来そのベンチャー企業が株式上場した際の出資金のキャピタルゲインを得ることを目的としている場合が多いです。
このうち、自己資金で開業できればベストなのですが、必要となる資金を全額自己資金で用意できる方は少数だと思います。
また、人脈や家族の力を利用し、「他人からの出資」によって開業資金を賄える方もかなりの少数だと思います。
現実的には、日本政策金融公庫などの金融機関や信用金庫からの創業融資を検討することが多くなると思います。
それでは、具体的に融資を受ける方法について見ていきましょう。
融資先の例
下記は、創業や開業時に利用可能な融資先の例です。
【日本政策金融公庫】
創業、継承、設備投資、研究開発、海外展開など、様々な事業目的に合わせた融資制度がある機関です。特に創業時は積極的な感じが見受けられます。
【保証協会付き融資】
信用保証協会が保証人となって金融機関から融資を受ける制度です。
まとめ
今回は、「コーチングビジネスでの起業」について、スポットをあててみてきました。
コーチングビジネスは、個人の成長支援や企業研修など、多岐にわたる分野で需要が高まっています。特にオンラインでの提供が可能な点は、物理的な店舗を持たずに起業を始められるため、初期コストを抑えたい方にも適した選択肢です。自分のスキルや経験を活かし、クライアントの目標達成をサポートするこのビジネスは、やりがいと収益性を兼ね備えた分野と言えるでしょう。
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駒田会計事務所 代表
税理士・公認会計士 駒田裕次郎
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