コインランドリーは時代とともに、変わってきています。
昔のコインランドリーといえば
・室内がジメジメしている。
・暗くて狭い。
・全体的に清潔感がない。
このような良くないイメージをコインランドリーに対して持っている方も、少なくないと思われます。
ところが、現在のコインランドリーは

・清潔感があり、女性の方も気軽に利用できる。
・洗濯機自体の能力が向上している。
・セキュリティ面がしっかりしている。
・キャッシュレス決済が普及している。
・カフェを併設している店舗もある。
など昔と比べて、格段に進化している部分が多いです。
目次
現在、なぜコインランドリーが注目を集めているのでしょうか。
それは、利用する方々のライフスタイルの変化が主な原因だと言われています。
・環境の変化
生活の変化と共に、共働きの家庭が増えたため、家事に費やす時間を短縮したいと考えている方が増えてきています。
・人件費の抑制
基本的にコインランドリーはセルフサービスです。故障や返金などのイレギュラーな対応をしなければいけない時もありますが、接客自体がほとんどいらない事業と言えます。
・景気の影響を受けにくい
花粉の時期や梅雨、布団の入れ替えをするときなど、季節ごとに一定の需要が見込めるといえます。
・将来性が高い
厚生労働省が実施した「コインオペレーションクリーニング営業施設に関する調査」によると、2011年の営業施設数は15,985だったものの、2013年には16,693施設にまで増加しました。それ以後は厚生労働省の調査は行われていないようですが、コロナ渦で普及したテレワークといった住環境の変化により、コインランドリーの増加が続いていることから、将来性の高さが見込まれています。
場所選び(立地条件)
コインランドリーを開業する上で最も重要とされるのは、「立地条件」です。条件の良い立地であれば、売上が安定し、数年で元が取れる可能性が高いと言われています。
小売店を出店するのとは違い、駅から近く、人通りが多ければ良いというものではないのです。たとえば、大量の洗濯物を抱えながら人通りの多い場所を歩きたくはないですよね。
普段、よく利用するスーパーやドラッグストアにコインランドリーが併設されていた方が使い勝手はいいはずです。
なぜなら、スーパーやドラッグストアには大きな駐車場を備えている店舗が多いですよね。
車で来店されるのであれば、大量の洗濯物があっても、困ることは少ないはずです。
そもそも、コインランドリーをなぜ利用するのか考えてみましょう。
・布団など大型の衣類を洗うため
・家事の負担を減らしたいため
・雨が続いて選択ができなかったため
このような理由が多くを占めます。
コインランドリーを主に使う層は主婦層になります。したがって、主婦の行動パターンに合わせた立地選びが非常に大切になります。
主婦目線から見た、コインランドリーの立地条件を考えていきましょう。
主婦の方が普段から最も利用する場所はどこでしょう。
それは間違いなくスーパーマーケットです。

たとえば、買い物をする前にコインランドリーに行き、買い物が終わり、コインランドリーに戻ると洗濯物が乾燥までされている。
このように家事にかかる手間と時間を大幅に節約できるため、コインランドリーは忙しい主婦の強い味方になります。
このようなことから、普段使っているスーパーマーケットやドラッグストアに近く、広い駐車場がある場所は良い条件と言えるでしょう。
店舗のコンセプト
立地が決まったら、「店舗のコンセプト」を決めましょう。

24時間営業にするのか、カフェや漫画喫茶を併設するのか、ペット用品専用の洗濯機を設置するか、といったことが挙げられます。
衣類を洗濯することはもちろんですが、それ以外のサービスを提供できればリピーターが増えるのではないでしょうか。
たとえば、ポイント制度の導入をするなど、近隣のコインランドリーとの差別化を意識すると良いでしょう。
洗濯機選び
次は洗濯機を選びましょう。

洗濯機には、主に小型・中型・大型があります。
中型洗濯機の稼働率が最も高くなる傾向にあります。
したがって、中型洗濯機をメインにするとよいでしょう。
だからといって、小型や大型を入れないわけではなく、必ずどちらも何台かは入れるようにしましょう。
多くのお客様のニーズに応えるようにし、幅広いお客様に利用してもらえるコインランドリーを目指しましょう。
フランチャイズに加盟するかを決める
近頃のコインランドリーは自己の力のみでやっていくのは、中々難しくなりつつあります。
というのもコインランドリーは開業してみないと分からないという、リスクも多くあるためです。
それを避けるためにフランチャイズに加盟しノウハウを教えてもらうことでリスクを回避できるのです。
アパート経営のように毎月の収入が一定になるとは限らない(良い時もあれば悪い時もある)ということをしっかりと理解しておきましょう。
そのため、フランチャイズに加盟することも一つの手と言えるでしょう。

収支計画を立てる
周辺にあるコインランドリーの相場を調査しましょう。
収支計画を立てる上では、全ての数字を保守的に算出しましょう。
「収益は少なく、費用は多く」
特に、1~2年目はこれを意識しましょう。
また、自己資金が少なく不安な方も少なくないと思われます。
そのような場合は日本政策金融公庫の融資(借入)制度を利用できるかもしれませんので、そちらを上手く活用しましょう。
ちなみに、新規事業を開業しようと考えている方の多くが融資(借入)制度を利用されています。
公庫の融資(借入)制度を利用する場合、相談から書類の準備(創業計画書等)、審査等を経て入金までには1か月以上かかります。
特に書類の準備に時間がかかります。
融資(借入)を受けるためには質の高い書類を作成する必要があります。
そのため、なるべく早く書類の準備をすることを心掛けましょう。
融資(借入)が実行(入金)された場合、創業計画書に記載した設備資金、契約予定物件、初期費用等の支払いをします。
その後、内装工事や予定していた機材の導入を行います。
続きはこちらの記事をご確認ください。

まとめ
今回は、コインランドリーの開業手順part1というテーマでした。ぜひ続きのpart2もお読みくださいね。
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駒田会計事務所 代表
税理士・公認会計士 駒田裕次郎
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