創業融資

低資金で開業できる仕事にはどんな種類がある?事業アイディアなど紹介します。

以前は店舗の開業や起業となれば多くの資金が必要でした。
そのため、起業するためにサラリーマンをしながら資金を貯めたり、苦労して資金を集める人が大半でした。

しかし、現在はインターネットを介して仕事を受注したり、ネットショップで商品を販売したりと、資金が少なくても幅広いビジネスが可能です。

この記事では、低資金でも始められる仕事について、メリットやデメリット、事業アイディアなどご紹介いたします。

開業や起業を目指しているけど資金が少ない方など、この記事を見て少しでも参考にしていただけますと幸いです。

低資金で起業するメリット

日本政策金融公庫が実施した「2022年度新規開業実態調査」によれば、500万円未満で開業したとの回答が4割以上を占めたほか、250万円未満での開業が増加傾向にあるといいます。

これには近年、低資金で起業・独立開業できる業種の幅が広がりつつあることが大きく影響していますが、次のようなメリットも低資金での開業を後押しする要因となっています。

準備期間が短く済むので開業を早められる

低資金で開業できる仕事であれば、比較的短い準備期間で開業できることが多く、開業を早めることでより多くのビジネスチャンスを得られる可能性があります。

初期投資を少なくして毎月支出を抑えられる

初期投資の規模が大きくなればなるほど、毎月の支払いや融資の返済などの不安要素も大きくなりますが、その点、低資金での開業であればそのような支出をかなり抑えられるので、売上から収益を得やすくなり、資金的にも精神的にも余裕をもって経営できます。

低資金で起業するデメリット

資金ショートのリスクが高い

開業時に持っている資金が少ないと、資金ショートのリスクは高くなります。
原則仕入や設備投資といった支出の後に売上げがあるため、最初は多くのビジネスで資金不足に陥ります。

開業資金が少なければそれだけ余裕もないため、資金繰りが悪化しやすくなるのです。

事業規模が大きくなりにくい

少額でスタートできるビジネスは事業規模が小さく、規模を大きくするのは大変です。
広告費や設備投資にもお金をかけにくいため、知名度を上げたい時や販売数を増やしたい時に資金が足りないことがあります。
そのため、事業を大きくするまでには時間がかかるかもしれません。

また、ある程度の規模から事業を始めようとしても自己資金が少なければ大きな額の融資を受けるのは困難です。
まとまった額の融資を受けるためには、自己資金もある程度確保しなければいけません。

低資金で始められる仕事は?

では、低資金で始めることができる仕事にはどのようなものがあるか、見ていきましょう。

コンサルタント業

起業したいが資金面で不安がある場合には、自分の知識やアイデアがお金にならないかを考えてください。
店舗を開業すると、商品の仕入れや設備といった初期費用が発生します。初期投資や水道光熱費、人件費といったコストをかけないのであれば、コンサルタントとして自分の知識やノウハウを商材として活用してみてください。
コンサルタントであれば、自宅とインターネットさえあれば0円でも開業可能です。
事務所を借りたり人を雇ったりすることもないので、利益をほぼそのまま手元に残せます。
自分が今までどのような知識や経験を得てきたか、ビジネスにつなげられないかを考えてみてください。こちらの記事でもコンサルタント業について説明しています。

コンサルタントとして起業するには?メリットや成功するポイントなどを説明します!コンサルタントとしての起業は、特別な資格や多くの初期費用が必要なく、副業や週末起業から手軽にスタートできるというメリットがあります。コン...

ネットビジネス

コストを少なく起業する時に強い味方になってくれるのがインターネットです。ネットビジネスは、スマートフォンかパソコンがあれば初期投資なしで開業できます。

また、ネットビジネスは仕事をする時間や場所の制限もないため、副業としても適しています。こちらの記事でも副業からの起業について説明しています。

副業から起業する方法について解説いたします!副業といえばアルバイトやパートで働くなどもありますが、空いた時間を活用してプチ起業を始める人も少なくありません。 この記事では、副業で...

仕事のスキマ時間や通勤時間を利用したり、休日や深夜に自宅で働いたりと自分の都合に合わせてビジネスを始めることが可能です。

ネットビジネスは、SNSやYouTuber、エンジニアなど種類が豊富な点も魅力です。
自分のWebサイトに商品のリンクを貼り付けて、第三者が商品をクリックしたり購入したりすることで報酬を受け取るアフィリエイトもあります。
ネットビジネスはスモールスタートしやすいので、自分に合った規模からチャレンジできます。
まずは小規模なネットビジネスからスタートしてみてください。

ネットショップ開業

インターネットを使えば、起業資金が少なくてもショップオーナーになることもできます。
ネットショップ作成サービスを使うことで初期費用をかけなくても、ショッピングカート機能を備えたネットショップを開設可能です。

ネットショップ作成サービスは多くの種類があり、搭載されている機能やプラン、料金体系も違います。
ネットショップ作成サービスの中には、初期費用は発生せずに商品が売れてから初めて料金が発生するサービスもあります。
売上げの見込みをシミュレーションして、自分のお店に有利な料金体系のサービスを選んでください。こちらの記事でもネットショップの開業について説明しています。

ネットショップを開業するには?資金調達の方法も解説します!ネットショップ開業は実店舗と比べて圧倒的に開業コストが低く、時間や場所に縛られないため、近年は副業としても人気があります。 しかし...

ライター

忙しくてなかなか起業の時間が取れないといった人は、ライターも検討してみてください。
ライターは、クライアントが求める記事やコンテンツを作成して報酬を受け取る仕事です。
クライアントのニーズを汲み取って見出しや段落といった構成を考えて、定められた文字数で執筆します。

文章を考えるなんて難しそうとしり込みする人もいるかもしれません。
しかし、仕事で日常的にメールやチャットをしている人であれば、文章を作成するハードルはそう高くないでしょう。
ライターは、起業したいが特別なスキルがない、初心者だけどビジネスを始めたいといった人にも適しています。

フランチャイズ

店舗運営の経験を積みたい人は、フランチャイズも検討してみてください。
フランチャイズは、本部に加盟金を支払って、運営のノウハウや商品、設備の提供を受けながら開業する方法です。

フランチャイズの本部には、売れる商品や営業方法などが蓄積されているため、今まで店舗運営の経験がなくても安心して開業できます。
また、フランチャイズのブランド力があるため一定の集客が見込めます。
フランチャイズごとに必要資金は違い、無店舗型やインターネットを使って開業できるものもあります。こちらの記事でもフランチャイズについて説明しています。

フランチャイズでの起業は成功しやすい?メリット・デメリットなど説明します! { "@context": "http://schema.org", "@type": "WebPage", "...

家事代行業

安定した需要があり、利用者の増加が予測されている家事代行も副業やアルバイトなどから始めやすいです。掃除や洗濯など家事が得意な方にとっては、好きなことで収入を得られる方法です。

家事代行サービス
女性の起業!家事代行サービスの開業~得意分野を活かす日本における共働き世帯は2023年時点で73.6%に達しており、その半数近くが夫婦共に正社員として働いています。特に子育て世代である40...

キッチンカー

調理設備を備えた車両での開業は飲食店より初期費用が小さくてすみます。設備も最低限でまかなえ、店舗の賃料に比べれば駐車場の料金など固定費もさほどかかりません。調理工程が簡単ならひとりでの営業もしやすいため人件費も抑制できるでしょう。

キッチンカー開業の流れと開業資金の調達方法について解説いたします!近年、キッチンカーは人気が高まっており、様々な種類のキッチンカーが登場しています。気軽に美味しい料理を楽しむことができるため人気があり、...

コーヒースタンド

一般的な喫茶店やカフェと比較して、小スペースで営業する形態なこともあり、低資金で開業することが可能です。

コーヒースタンドを開業する方法は?資金の調達まで解説いたします!カフェ開業の選択肢として「コーヒースタンド」がありますが、「コーヒースタンド」を選んだ場合、通常のカフェや喫茶店とはどのような違いがある...

参考:【誰でもできる】資金なしで始められる仕事10選!収入を上げるために必要なことを解説/マケステップ(MakeStep) 

資金調達方法について

いくら低資金で開業することができるといっても、やはり開業には資金調達が必要です。

開業資金のための資金調達の方法には、以下のような方法があります。

  • 全額自己資金で賄う。

こちらの記事で自己資金について説明しています。

創業融資・起業の「自己資金」について説明いたします!創業融資を受けて起業するためには、自己資金の確保が重要です。自己資金が多いほど、融資審査に有利に働きます。しかし、自己資金が少なくても、...
  • 他人(家族・親族を含む)から出資を受ける。
  • 日本政策金融公庫等の金融機関から創業融資を受ける。

日本政策金融公庫の融資についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

国金の借り方とは?日本政策金融公庫「国金(旧称)」について解説いたします!国金は、国民生活金融公庫の略称で、かつて中小企業金融公庫などと並ぶ政府系金融機関の1つとして知られていました。しかし、現在では国金は存在...

このうち、自己資金で開業できればベストなのですが、必要となる資金を全額自己資金で用意できる方は少数ではないでしょうか。

また、人脈や家族の力を利用し、「他人からの出資」によって開業資金を賄える方もかなりの少数だと思います。

現実的には、日本政策金融公庫等の金融機関や信用金庫からの創業融資を検討することが多くなると思います。

それでは、具体的に融資を受ける方法について見ていきましょう。

融資先の例

下記は、創業や開業時に利用可能な融資先の例です。

【日本政策金融公庫】
創業・継承、設備投資、研究開発、海外展開など、様々な事業目的に合わせた融資制度がある機関です。詳しくは、こちらをご覧ください。

【日本政策金融公庫で飲食店の起業・開業(東京都)】
※諸条件はありますが、東京都飲食業生活衛生同業組合に加入することで、金利等の優遇を受けられる場合があります。

【保証協会付き融資】
信用保証協会(東京都の場合)が保証人となって金融機関から融資を受ける制度です。
詳しくは、こちらをご覧ください。

まとめ

今回は、「低資金での開業」について、スポットをあててみてきました。

「コマサポの創業サポートナビ」を運営する駒田会計事務所は、これから創業される方・創業5年以内の皆様に対して、創業時における資金調達のサポートを行っております。日本政策金融公庫の創業融資の支援を始め、多くの創業融資のサポート実績があります。

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駒田会計事務所 代表
 税理士・公認会計士 駒田裕次郎

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