最近では、訪問看護ステーションやデイサービスなどの医療・介護関連の事業が多く見られますが、実は一人で立ち上げることができる業種もたくさんあります。今回は看護師が一人で起業できる業種を紹介します。起業をご検討の方、この記事を見て少しでも参考にしていただけますと幸いです。
弊社でも創業支援・開業サポートを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
目次
看護師の起業アイディア
開業におすすめの個人で開業しやすい業種をカテゴリ別でご紹介します。
看護師向けの教育・研修事業
看護師や医療従事者に向けて、スキルアップや資格取得を支援する教育・研修プログラムを提供します。具体的には、看護師向けの継続教育や専門分野に特化した研修、病院や施設のスタッフ向けの研修などがあります。
- 実務経験が豊富
- 人に教えることが好き
- コミュニケーション能力が高い
コミュニティーカフェ
看護師としての経験や知識を活かして、地域社会に貢献するカフェを運営します。具体的には、高齢者向けの健康相談ができるカフェや、地域住民がリラックスしながら交流できる場を提供します。
- 人と接することが好きな人
- カフェの運営に興味がある人
- 医療現場とは異なる業種に挑戦したい

カウンセリング
看護師としての経験を活かして、カウンセリングやメンタルヘルスケアを提供します。対面でのカウンセリングだけでなく、オンラインでも対応可能です。
- 人の話を聞くことが得意
- 信頼関係を築くのが得意
- サポートしたいという気持ちが強い人
リハビリ・パーソナルトレーニング
高齢者やケガの治療途中人に対して、身体機能の回復や維持を目的としたリハビリプランを提供します。訪問に加えて、オンラインでのリハビリ・トレーニングを提供することも可能です。
- リハビリの知識や経験がある
- 社会貢献を感じながら働きたい
- 人と接することが好きな人
マタニティ・産後ケアのサポート
看護師としての専門知識を活かして、妊娠中および産後の女性に特化したケアを提供します。具体的には、妊婦や産後の女性の身体的・精神的なサポートを行い、健康を維持するためのアドバイスやケアを提供します。訪問ケアやオンラインサポートなど、柔軟な形態でサービスを提供できます。
- 妊娠・出産・育児の経験がある
- 子供が好き
- コミュニケーション能力が高い
ヘルスケア商品の販売
看護師としての専門知識を活かし、介護用品や健康維持や生活の質の向上をサポートするヘルスケア商品を厳選し、販売します。販売方法としてはオンラインショップやサロンが挙げられます。
- 時間や場所を選ばずに働きたい
- マーケティングに興味がある
- 専門知識を活かし働きたい

デイサービスや訪問看護ステーションなど
この記事で紹介していないデイサービスや訪問看護ステーションなど、別の起業アイディアについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。合わせてご確認ください。
https://www.sogyo-support.biz/blog/sougyo/nurse-0716/
起業に必要な知識
経営知識
起業においては、事業を運営するための基本的な経営知識が欠かせません。これには、事業計画の作成方法や、効率的な運営管理、スタッフのマネジメント、利益を上げるための戦略の立て方などが含まれます。例えば、サービスの提供方法をどう改善していくか、売上やコストの管理をどのように行うかを理解しておく必要があります。また、長期的なビジョンを持って事業を成長させるための基本的な経営戦略を学ぶことも重要です。
市場調査
市場調査は、ターゲットとなる顧客層や競合を把握し、どのようなサービスや商品が求められているかを理解するための大切なステップです。例えば、提供するサービスがどの地域で必要とされているのか、競合他社はどのようなサービスを提供しているのか、どのような価格帯が適切かなどを調べることが重要です。市場調査を通じて、実際のニーズに応じた事業計画を立てることができるようになります。
財政知識
事業を運営していくためには、財務管理の基本を理解することが非常に重要です。例えば、資金調達の方法や、運転資金の管理、収支計画の立て方を学ぶ必要があります。売上やコストを予測して、どのくらいの期間で黒字に転換できるのかを見極める能力も求められます。また、税務面での知識(消費税、法人税、所得税など)を理解し、経理を正確に行うことも事業の健全な運営には欠かせません。
法律知識
看護師として起業する場合、医療関連の法律をはじめとするさまざまな法律に関する基本的な理解が必要です。例えば、看護業務を行う際には、医療法や介護保険法などが関わってきます。事業を始める前に、これらの法規制を把握しておくことで、事業運営中に法的なトラブルを避けることができます。また、従業員を雇う場合には労働基準法や雇用契約についても理解しておく必要があります。個人情報保護法や契約書に関する知識も、事業を円滑に運営するためには欠かせません。
資金調達方法について
上記の通り看護師の起業には業種は様々な業種が存在しますが、どのビジネスを選んでも、開業に必要な資金調達は欠かせません。次に資金調達方法についてご紹介します。
個人で開業する場合に限った話ではないのですが、開業資金のための資金調達の方法には、以下のような方法があります。
- 自己資金
自身が所有する資産を利用する資金調達方法です。自己資金が多いと多くの融資を受けやすくなるというメリットもあります。自己資金の説明はこちらの記事で詳しく説明しています。

- 親・親戚・友人に貸してもらう。
公式な手続きや審査が不要なため、迅速に資金を調達できるほか、低金利または無利息で借りられることが多く、返済期間についても柔軟に設定できる場合が多いです。 - 日本政策金融公庫等の金融機関から創業融資を受ける。
日本政策金融公庫の融資についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

- ベンチャーキャピタル
将来成長が見込めるベンチャー企業やスタートアップ企業の将来の成長を見込んで投資する組織のことです。資金を返済する必要はありませんが、企業が成長や上場したときに株式を売却することで資金を回収します。 - エンジェル投資家
将来成長が見込めるベンチャー企業やスタートアップ企業に出資する個人投資家のことです。投資したお金を企業から直接回収することはせず、将来そのベンチャー企業が株式上場した際の出資金のキャピタルゲインを得ることを目的としている場合が多いです。
このうち、自己資金で開業できればベストなのですが、必要となる資金を全額自己資金で用意できる方は少数だと思います。
また、人脈や家族の力を利用し、「他人からの出資」によって開業資金を賄える方もかなりの少数だと思います。
現実的には、日本政策金融公庫などの金融機関や信用金庫からの創業融資を検討することが多くなると思います。
それでは、具体的に融資を受ける方法について見ていきましょう。
融資先の例
下記は、創業や開業時に利用可能な融資先の例です。
【日本政策金融公庫】
創業・継承、設備投資、研究開発、海外展開など、様々な事業目的に合わせた融資制度がある機関です。特に創業時は積極的な感じが見受けられます。
詳しくは、こちらをご覧ください。
【保証協会付き融資】
信用保証協会(東京都の場合)が保証人となって金融機関から融資を受ける制度です。
詳しくは、こちらをご覧ください。
【医療系】
公庫の通常融資制度
+
福祉医療機構の制度が使えます。
詳しくは、こちらをご覧ください。
まとめ
今回は、「看護師の起業アイディア」について、スポットをあててみてきました。
「コマサポの創業サポートナビ」を運営する駒田会計事務所は、これから創業される方・創業5年以内の皆様に対して、創業時における資金調達のサポートを行っております。日本政策金融公庫の創業融資の支援を始め、多くの創業融資のサポート実績があります。
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駒田会計事務所 代表
税理士・公認会計士 駒田裕次郎
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