創業融資

公庫融資とは?審査に通過するためのポイントや制度の特徴など分かりやすく解説します!

日本政策金融公庫の「公庫融資」とは、創業・開業したばかりの小企業事業者にとって頼りになる融資制度です。
融資を受けることを検討しているという方に向けて、公庫融資とはどのような制度なのか、利用する際のポイントや利用を検討したいケースも併せて解説します。
金融機関の審査に通らなかった方や、日本政策金融公庫の利用を検討している方は必見です。

日本政策金融公庫の融資制度とは

日本政策金融公庫の公庫融資制度とは、小規模企業が利用できる小口資金の融資制度です。
詳細な特徴は次のようになります。

公庫融資制度の特徴

公庫融資制度の代表的な特徴とは次の5つです。

・融資までにかかる期間が1ヶ月と短い
・最大3,000万円までの融資が受けられる
・担保や保証人が不要
・融資金額による金利差が発生しない
・金融機関の審査に通過できない企業も利用可能

日本政策金融公庫の融資制度では、融資までの期間が短い、無担保・無保証で利用可能、金利差が発生しないなどメリットとなる特徴が多く見られます。
小口資金の調達で利用される方が多いものの、最大3,000万円まで融資を受けられること、金融機関の審査に通過できなかった企業でも利用できる可能性があることも魅力のひとつです。

創業時に利用される「新規開業資金」についての記事はこちらをご参照ください。

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公庫融資制度の目的

日本政策金融公庫が公庫融資を行う目的とは、小規模企業の経営安定・成長支援です。
企業を立ち上げる際に多くの方が抱える問題である「創業資金の調達と資金繰り」を支援することを目的としています。
経営力のない企業を成長させるための融資制度であることから、融資先は小規模企業や新規企業が主となり、創業時に必要となる小口資金を調達するために便利です。

公庫融資の利用を検討したいケース

日本政策金融公庫の公庫融資を利用したいケースは次のとおりです。

・中小企業を創業するとき
・民間の金融機関による融資審査に通過できなかったとき
・担保や保証人を準備できないとき
・できる限り早めに資金調達をしたいとき
・同じ業種において事業経験があるとき

公庫融資とは主に中小企業のための融資制度であることから、大企業や上場企業が利用する融資ではありません。
創業したばかりの中小企業で、実績の少なさにより金融機関から融資を受けることが難しく、担保や保証人も用意できないというケースに最適です。
また、融資までの期間が短いことから、早めに資金調達をしたい方にも向いているでしょう。
さらに、日本政策金融公庫の融資では事業経験があることも求められるため、経験年数が3年以上の方への利用をおすすめします。

公庫融資制度を利用する際のポイント

それでは、公庫融資制度を利用する際に意識するべきポイントについて解説します。

経営者としての能力を示せること

公庫融資を利用する際には、事前に経営者としての能力を示せるよう準備をしておきましょう。
審査では面接が行われ、開業理由や事業経験などを尋ねられることもあります。
開業理由では自己の利益だけでなく「公利」につながる事業であることをアピールすれば問題ないでしょうが、これから開業する事業経験については3年以上が理想です。
開業する事業において、どれほど経営者としての能力や素質を有しているかを確認されるため、面接対策は事前に行っておきましょう。

ビジネスプランが明確になっていること

日本政策金融公庫から融資を受ける際には、ビジネスプランが明確になっていることも大切です。
ビジネスプランは事業計画書の作成により具現化しますが、事業内容がわかりやすく具体的であること、将来に対する現実性や戦略が明確に記載されていることなどがポイントとなります。
返済能力の有無はビジネスプランを具現化した事業計画書により判断されます。
事業計画書は日本政策金融公庫の融資に限らず、民間の金融機関から融資を受ける際にも必要となる書類であるため、創業の際に作成しておくべきでしょう。

公共料金の支払い遅れやその他の負債がないこと

水道光熱費や家賃を毎月遅れなく支払っており、他の融資を受けていないこともポイントです。
公共料金の支払い遅れやその他の負債があると、返済の確実性が低いと判断されるため公庫融資の審査に通りにくくなります。
公共料金などの支払い遅れがない状態にしておき、その他の融資を受けてない状態で申し込むようにしてください。

公庫融資制度の審査は厳しい?

公庫融資制度の審査基準とは、民間の金融機関よりも通過率が高いとされています。
金融機関では申込者の経験やスキル、知識、人脈などに加え、係数観念や債務観念、自己資金の有無なども含めて審査基準の対象とされますが、日本政策金融公庫ではビジネスプランと実証資料、面接の3つのみが審査基準となるためです。

日本政策金融公庫の審査の方が基準となるポイントが少ないことから、前の項目でご紹介したような経営者としての能力を示すこと、ビジネスプランが明確であること、公共料金の支払い遅れや負債がないことなどを万全の状態にしておくことで、民間の金融機関より審査に通りやすくなるでしょう。

公庫の創業融資の審査についてはこちらの記事もご覧ください。

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公庫融資とは創業間もない小規模企業の強い味方

日本政策金融公庫の公庫融資とは、創業間もない小規模企業にとって心強い味方となってくれる存在です。
無担保・無保証人で融資を受けることができ、金融機関から融資を受けることが難しい状態であっても審査に通過できる可能性があります。

ただしやはり審査は受けなければならないため、今回ご紹介した3つのポイントを押さえてから相談に行くようにしたいものです。
融資申請のノウハウを知り、審査通過率を高めるためには、事前に専門家に相談すると良いでしょう。

日本政策金融公庫の融資についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

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まとめ

今回は、公庫の審査に通過するためのポイントや制度の特徴について、スポットをあててご説明してきました。
「コマサポの創業サポートナビ」を運営する駒田会計事務所は、これから創業される方・創業5年以内の皆様に対して、創業時における資金調達のサポートを行っております。日本政策金融公庫の創業融資の支援を始め、多くの創業融資のサポート実績があります。

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駒田会計事務所 代表
 税理士・公認会計士 駒田裕次郎

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