創業融資

創業計画書のセールスポイントの書き方を解説します!

創業計画書をこれから書こう!と考えている人の中にセールスポイントの書き方に悩まれた方、いらっしゃいますよね。

  • 3行しかないので、何をアピールすれば良いかわからない
  • そもそも自社の何がセールスポイントなのかわからない
  • 例文がないので、難しい

といった点は悩ましいポイントかと思います。
そこで今回は、創業計画書を作成予定の方に向けて創業計画書のセールスポイントの書き方と例文について見ていきます

監修:駒田 裕次郎
駒田会計事務所【コマサポ】代表

【来歴】大手監査法人の経験を活かし、創業支援・補助金サポートを中心とする「駒田会計事務所」を東京・渋谷に設立。資金調達や事業計画の作成、税務や経営相談まで顧客に寄り添うきめ細やかなサポートを提供。
【実績】創業融資・補助金の支援実績は、累計3,000件以上(2025年1月末現在)
【所有資格】公認会計士・税理士・認定支援機関
「一人ひとりの起業家の成功を願い、日本の未来を明るくする」をモットーに、日々奔走。

起業する際に、まず準備すべき書類のひとつが創業計画書です。すべての項目が重要ですが、特にセールスポイントについて何を書けばいいのか悩む方も多いでしょう。
コマサポでは、創業計画書の作成をサポートしていますので、お気軽にご相談ください。

 

創業計画書のセールスポイントが重要な理由

創業計画書のセールスポイントは創業計画書の中でも特に重要です。
他社との違いを明確にできるポイントとなるためです。
他社と差別化できない場合、価格競争に巻き込まれる可能性が高いです。
特に大手企業や体力のある企業との競争になる場合、価格競争で勝てる見込みはほとんどありません。
そのため、独自の戦略やユニーク性を持ち、「この会社の店だから行きたい」「この会社のサービスだから利用したい」と顧客に思わせることが重要になってきます。
上記の理由から、公庫の担当者もセールスポイントを重要視するため、力を入れて書くことが重要になってきます。

セールスポイントの書き方

セールスポイントの書き方について解説していきます。

創業計画書の書き方についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。合わせてご確認ください。

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セールスポイントの書く場所は3.取扱商品・サービス

セールスポイントは「3.取扱商品・サービス」の欄に書く場所があります。

下記の欄ですね。

 

3行欄でセールスポイントを書かなければなりませんので、中々難しいと思われる方もいらっしゃいますよね。
しかしながら、この欄はあくまで面接前の下準備です。
実際のアピールはほとんど面接で行うので、簡潔に箇条書きで問題ありません。

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具体的に分かりやすく書く

セールスポイントを書くときは具体的に分かりやすく、簡潔に書きましょう。
簡潔に書くとはいっても、漠然で分かりにくく書いてはいけません。
面接で公庫の担当者が深堀しやすいように書く必要があります。
例えば、飲食店で「アットホームでくつろげるような店にする」のような漠然でどういった店ができるのか分かりにくい書き方はNGです。
「温かみのある内装や照明、掘りごたつの座敷席など落ち着いた雰囲気を演出」のように具体的に分かりやすく伝えるようにしましょう。
セールスポイントは飲食店で成功している他社のキャッチコピーを意識しても良いかもしれません。

セールスポイントを書く上で、重要な3つのポイント

セールスポイントを書く上で重要なのは下記の3つです。

  • 製品で差別化する
  • 顧客サービスで差別化する
  • 流通チャネルで差別化する

製品で差別化するというのは他社とは異なる性質を持った商品を販売するという事です。
飲食店であれば「国産にこだわる」「ヴィーガン向けの商品にする」「アレルギー持ちの人でも安心して食べられる」といったように他社とは異なる製品を提供することで差別化を図れます。

顧客サービスで差別化するというのは本来売る商品とは別の顧客サービスで差別化することをいいます。
具体的にはマクドナルドのハッピーセットが挙げられます。
メインはハンバーガーですが、ユニークなおもちゃをサービスとして提供することで、他社と差別化しています。

流通チャネルで差別化するというのは一般的なルートとは異なるルートで商品を仕入れられるということです。
例えば、「WAGYUMAFIA」という高級焼肉店を展開しているホリエモンこと堀江貴文氏はかねてより肉の卸業者との付き合いがあり、独自のルートで質の高い神戸牛を仕入れられます。
通常のルートでは難しい仕入ルートのため、「WAGYUMAFIA」のセールスポイントの一つとなるでしょう。

このように他社といかに差別化するか、セールスポイントを上手く書くかというのが創業計画書を書く上でポイントとなってきます。
そこで、実際に公庫はどのようなセールスポイントを求めているのが、具体例をあげながら次の章で解説していきます。

セールスポイントの具体例

実際のセールスポイントの具体例を確認していきましょう。
公庫が公開している資料である「創業の手引」や「創業計画書の具体例」の中に具体例があげられていましたので、紹介していきます。

飲食業のセールスポイント(創業計画書の例文)

公庫の創業計画書の具体例の資料は下記の通り。

(日本政策金融公庫 創業計画書【記入例】)

飲食店の創業計画書の例文です。
セールスポイントは

  • ワイン、ビール、オリジナルカクテル等200種類のドリンクを提供する。
  • 隠れ家的な雰囲気の店構えとして、寛げる空間を提供する。
  • 月1回、友人の協力でアコースティックギターの生演奏会を予定している。

となっています。

200種類という様々なドリンクが楽しめるということと、アコースティックギターの生演奏会が明確な差別化ポイントとなっています。
欲を言えば、近隣地域で同じようなことをやっている飲食店を探し、「お客さんは入っているか」「客層はどのくらいか」「客単価はどのくらいか」など事前にマーケティングしておくのが良いかと思います。

美容業のセールスポイント

美容業のセールスポイントの具体例は下記の通り。

  • 顧客一人ひとりのカルテを作成。施術中の「対話」を大事にして、お客様にあった新しいスタイルを提案。
  • 天然ハーブを主原料としたヘアケア剤を使用し、髪が傷まない施術を心がける。
  • ハーブティの無料サービス、無料ヘッドマッサージなど、お客様に最高の「癒し」を提供

製品の差別化として「天然ハーブを主原料としたヘアケア剤」、顧客サービスの差別化として「対話、ハーブティの無料サービス、無料ヘッドマッサージ」が組み込まれている理想的なセールスポイントです。
この他、ITを利用した分かりやすい予約システムや独自の仕入ルートから仕入れたヘアケア剤などが代表的なセールスポイントとなります。

まとめ

今回は創業計画書のセールスポイントの書き方や例文について紹介してきました。
ポイントは下記の通りです。

  • 創業計画書の中でもセールスポイントは特に重要
  • セールスポイントとは他社との差別化とほぼイコール
  • 「製品」「流通チャネル」「顧客サービス」の3つの差別化を意識
  • 公庫の資料である創業の手引に具体例がのっている

セールスポイントは創業融資の審査で重要なのはもちろんのこと、経営や今後の融資でも重要になってくる要素です。
しっかりとプレゼンできるようなセールスポイントを構築してから、融資の申し込みを行うことをおすすめします。

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駒田会計事務所【コマサポ】 代表 駒田裕次郎 税理士・公認会計士

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