創業融資を申し込む際、まず確認するべきはご自身の「信用情報」です。
どれだけ完成度の高い事業計画書を作っても、信用情報に問題があれば、審査で落とされる可能性があります。
この記事では、創業融資と信用情報の関係、CICなどの信用情報機関の仕組み、そして信用情報の確認・改善方法まで詳しく解説します。
🔷信用情報とは?
🔷創業融資で信用情報が見られる理由は「返済能力」も評価対象だから
🔷信用情報の確認方法
🔷信用情報は何年で消える?
この記事は、認定支援機関・税理士監修のもと作成しています。公的な情報に基づき、正確な情報を提供します。

監修:駒田 裕次郎 駒田会計事務所【コマサポ】代表
【来歴】大手監査法人の経験を活かし、創業支援・補助金サポートを中心とする「駒田会計事務所」を東京・渋谷に設立。資金調達や事業計画の作成、税務や経営相談まで顧客に寄り添うきめ細やかなサポートを提供。
【実績】創業融資・補助金の支援実績は、累計3,000件以上(2025年1月末現在)
【所有資格】公認会計士・税理士・認定支援機関
「一人ひとりの起業家の成功を願い、日本の未来を明るくする」をモットーに、日々奔走。
目次
創業融資を調べていると「信用情報」をよく目にすると思います。
この記事では、信用情報とは何か、どんな情報が記録されるのか、CICの確認方法や信用情報に傷がある場合の対処法まで詳しく解説します。
コマサポでは、日本政策金融公庫の申請代行サポートを行っております。
書類準備・創業計画書の作成サポートから面接対策までトータルサポートしているので、不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
信用情報とは?
信用情報とは、クレジットカードやローンの契約や申し込みに関する情報を指します。
具体的な内容は、本人を識別するための情報で構成されています。
🔍本人を識別するための情報 🔷氏名・住所・生年月日・電話番号 |
これらの情報は、クレジット会社や銀行などが加盟する「信用情報機関」に登録され、融資審査やクレジット契約の判断に利用されます。
報告書の記載項目の詳細は各機関により異なります。
創業融資で信用情報が見られる理由
この信用情報は日本政策金融公庫や保証協会付き融資の審査でも確認されます。
なぜなら、創業融資の審査の際には、「事業計画書」「自己資金」「申込者の人柄や経営者としての資質」とあわせて、融資の申込者の「返済能力」も評価されるからです。
過去に次のようなことがあると、信用情報に傷があると判断され、返済能力の有無について疑問視されてしまう可能性が高いです。
そうなると審査ではマイナス評価になり、創業融資の成功率は下がってしまうでしょう。
⚡信用情報に傷があると判断される履歴 🔷クレジットカードやローンの延滞 |
信用情報の傷はずっと消えないのか?
結論から言うと、一定の期間が過ぎれば情報は消えます。
返済遅延や債務整理などの記録は、一般的に以下の期間で削除されます。
| 登録内容 | 保有期間の目安 |
|---|---|
| 延滞・遅延情報 | 解消から約5年 |
| 債務整理(任意整理・自己破産など) | 手続き完了から約5〜7年 |
| クレジット申込履歴 | 約6ヶ月 |
つまり、過去にクレジットカードの延滞や遅延があっても、完済後5年以上経過すれば信用情報はきれいになるということです。
もし信用情報に傷がついてしまっている場合は、期間を開けて、信用情報の傷を消してから、日本政策金融公庫の創業融資に挑むことをおすすめします。
自分の信用情報を確認する方法は?
信用情報は、以下3つの機関から開示請求することで確認することができます。
特定の機関は、以下の3つになります。
🔷CIC(日本信用情報機構)
クレジット会社が主な会員
🔷JBA(全国銀行協会)
銀行が主な会員
🔷JICC(日本情報信用機構)
貸金業者が主な会員
それぞれの機関により加盟している金融機関などが異なっているので、自身が利用をしているもしくはしていた金融機関などが加盟している機関を選択しましょう。
なお、加盟している金融機関などはHPから確認できます。
上記の機関のHPからオンラインや郵送で、信用情報照会の申請をすることができます。
本人の確認書類の提出や手数料(500~1,000円)がかかります。
また、開示を求める手続きが複雑だと感じる方については、弁護士などを通じて開示を請求するといった方法もあります。
CICが「クレジット・ガイダンス」の提供を開始
~現時点での信用状況を容易に把握できるようになります!
「クレジット・ガイダンス」とは、CICの保有する信用情報(支払状況、残高、契約数、契約期間、申込件数)を分析のうえ算出した3桁の数値による「指数」と、その「算出理由」(特に影響を与えた理由を最大4つ)を、「クレジット・ガイダンス情報」として、加盟企業ならびに消費者が確認することのできるサービスです。
一般消費者向けには2024年11月28日より、情報開示制度の利用時に「クレジット・ガイダンス情報」の開示を希望することで、信用情報と併せて「クレジット・ガイダンス情報」を確認することができるようになります。
また、CICに所定の手続きをすることでの加盟企業への提供を停止することも可能です。(※信用情報には、年齢・性別・勤務先・居住地といった属性が含まれますが、指数算出には利用されせん。また、年収や資産等はCICの信用情報に含まれません。)
加盟企業は、2025年4月1日より、「クレジット・ガイダンス」を利用申込のうえ、CICに照会依頼をすることで、信用情報とあわせて「クレジット・ガイダンス情報」の回答を受けることができます。
なお、加盟企業による「クレジット・ガイダンス情報」の利用は、信用情報と同じく、契約申込者への初期与信、既存顧客に対する途上与信といった支払能力調査の場面に限定されます。

詳細については、CICに「クレジット・ガイダンス」の特設ページをご参考ください。
まとめ|信用情報の管理を徹底しよう
今回は信用情報についてご紹介しました。
記事の詳細は下記の通り。
🔷信用情報は、クレジットカード・税金などの延滞・遅延
🔷創業融資を検討している場合は、まずは自分の信用情報を確認しましょう。
🔷完済後5年程度で情報が削除されます。
🔷信用情報に傷がついていると審査に通るのは難しいです。
🔷信用情報に傷がある場合は、信用情報が綺麗になってから融資申請することをおすすめします。
創業融資を受けたいという方は、信用情報にも注意を向けて万全の態勢で審査にのぞめるよう余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
信用情報がクリーンであれば、事業計画書や自己資金を用意するなどしっかり準備を行うことで創業融資の審査通過率は大きく上がります。
まずは、下記の無料診断フォームで、あなたが融資対象となる条件を満たしているか確認してみましょう。

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駒田会計事務所【コマサポ】 代表 駒田裕次郎 税理士・公認会計士

































