開業・起業

起業の相談先おすすめ13選!無料・有料別に専門家が徹底比較|失敗しない選び方ガイド【2026年最新】

この記事でわかること
  • 3分で分かる「あなたに最適な相談先」診断
  • 無料・有料相談先の種類と内容
  • 無料の相談先6選
  • 有料の相談先7選
  • 目的別の相談先
  • 超重要!起業相談で失敗しないための3つのポイント
  • 起業したいと考えているけれど、何から始めたらいいのかわからない
  • 無料で相談できる窓口はあるの?
  • 怪しいコンサルに騙されたくない…

そんな不安や疑問を抱えていませんか?

創業時の相談先には、公的機関や金融機関、税理士など民間の専門家といった具合に様々な選択肢があり、費用も対応範囲もバラバラです。

だからこそ、今の自分の状況に合った相談先を選ぶことが起業成功への第一歩になります。

そこで今回は、起業前に相談できる信頼性の高い13の窓口を詳しく解説。
目的に合った相談先を見つけて、不安や悩みを解消しましょう。

はじめに:たった3分で分かる「あなたに最適な相談先」診断

まずは下記のフローチャートで、あなたのニーズに応じた相談先をチェックしてみましょう。

起業・融資相談先選びのフローチャート

起業の相談先は大きく4種類!まずは地図を頭に入れよう

起業を検討する際の相談先は、大きくは「公的機関」「民間専門家」「金融機関」「その他支援団体」の4つに分けられます。

起業時の有料・無料相談先の種類 図解

国や地方自治体が、起業家向けの無料相談窓口を設置しています。

  • よろづ支援拠点
  • 中小機構
  • 自治体
  • 商工会議所・商工会

主に融資申請の準備段階で、起業の相談窓口があります。

  • 日本政策金融公庫

会社設立に関する相談や、融資、補助金、事業計画など目的に応じた相談ができます。

  • 税理士・公認会計士
  • 司法書士
  • 行政書士
  • 中小企業診断士
  • 経営コンサルタント

融資の専門家(税理士、公認会計士、認定支援機関等)へのスポットでのオンライン相談や、入居することで数年間フォローが受けられる施設などがあります。

  • オンライン相談プラットフォーム
  • インキュベーション施設

国や自治体などの公的機関は、経済活性化のために起業を支援する取り組みに力を入れており、無料で相談ができる場を提供しています。
中には、よろず支援拠点のように起業後も無料で相談ができる場もあります。

一方、有料の相談先は、目的が明確で、成果を確実に得たい場合に検討されることが多いです。
また、ご自身に合う人選ができる点も大きなメリットです。

無料の相談先

  • 費用をかけずに利用できる
  • 相談内容に応じて、その後の相談先のアドバイスをもらえる
  • 相談員と合わない、相談員が毎回違う可能性がある

有料の相談先

  • 目的を明確にしてから相談すると、確実な成果を得やすい
  • 自身に合う人選ができる

まずはお金をかけずに相談したい方向けの公的機関6選

よろず支援拠点は、国(中小企業庁)が47都道府県に設置している経営相談所です。
相談者のための専門家チームが組まれ、創業時だけでなく、創業後も成果が出るまでフォローアップもしてもらえます。

無料で、何度でも幅広くアドバイスを受けられるため、費用をかけずに頻繁に相談したい方にお勧めです。

相談できる内容は、次の通りです。

  • 起業前に、起業方法について知りたい
  • 想定している事業の強み・弱みの分析や差別化ポイントについて相談したい
  • 販路開拓の方法を知りたい

など

行政手続きや融資手続き、助成金の申請手続きといった実務代行は行っていませんのでご注意ください。

中小機構(独立行政法人 中小企業基盤整備機構)は、中小企業の立ち上げから成長段階まで、「企業のライフステージ」に合わせた多面的な支援を行う国(中小企業庁、経済産業省)の公的機関です。

「よろづ支援拠点」よりも支援の幅が広いため、内容によって料金が発生します。

各段階に応じた支援内容は、次の通りです。

創業・創業期

インキュベーション施設

国内最大規模の施設数。
入居期間最大5年、自治体からの「賃料補助」など支援制度がある施設もある。

スタートアップ挑戦支援

スタートアップや起業予定の方の戦略立案・事業計画・資金調達・資本政策・顧客開拓・財務・法務等の相談に無料で対応。

アクセラレーション(FASTAR)

スタートアップの方対象に、専門家が伴走しながら、事業成長を目指すプログラム。
約1年間の成長加速化支援を無料で提供している。

ワークショップ(TIP*S)

起業、副業、パラレルキャリアに興味のある方などを対象に、行動変容を起こすきっかけの提供を目的としたワークショップやイベントを開催。

など

成長期(事業の発展期)

成長分野への進出や海外市場の獲得、ビジネスモデルの変革を目指す、新たな取り組みを後押しします。

販路開拓・マッチング支援/海外展開支援

ビジネスマッチングサイト、海外CEO商談会、展示会、E-コマースの活用などによる販路拡大サポート、海外ビジネスに強い専門家によるハンズオン支援などを行う。

事業再構築支援

事業再構築に取り組む中小企業を、経営相談やハンズオン支援によってサポートしている。

設備投資支援

都道府県とともに設備資金を融資し、アドバイスで計画もサポートしている。

など

成熟期(事業の継承期)

事業継承・引継ぎ、事業再生支援

事業継承、経営体力強化、収益力改善、事業再生、廃業・再チャレンジ等の経営課題に対する支援。

その他

経営相談

対面、オンライン対面、電話、メール、チャットで各分野の専門家に無料で相談可能。

専門家派遣

専門家を一定期間派遣してアドバイスを実施し、支援終了後も自立的・持続的に成長可能な仕組みづくりをサポート。

人材育成オンライン相談窓口

人材育成について、オンラインで無料相談可能。

資金提供

各種補助金やファンドの紹介、債務保証などを行う。

など

費用の目安は、以下の通りです。

無料
相談、セミナー(一部有料もあり)

有料
例)専門家派遣(ハンズオン)
期間:数カ月~10カ月程度(20回程度)
費用:1万7,500円(専門家1人、1日あたり。消費税込)

※費用は中小機構のホームページに記載の金額(令和8年6月現在)

商工会議所と商工会は、どちらも非営利の公的団体です。
名前が似ているので同じ組織と思われるかもしれませんが、実はそれぞれ根拠とする法律が異なり、管轄官庁も違います。

どちらも、地域の問題解決や意見を反映するために地域経済社会の代弁者として政策提言や要望活動も行います。

商工会議所

商工会議所は、全国の主に市の区域にあります。

地域の総合経済団体として、大企業から個人事業主まで幅広く支援対象で、海外展開の支援も充実しています。
広域的に活動したい事業者にとって、非常に有効なパートナーとなります。

支援対象
  • 商工会議所の会員
  • 「管轄内で営業している商工業者」という条件を満たす、法人、団体、個人事業主
  • 当該商工会議所の趣旨に賛同する特別会員
支援内容
  • 経営相談
  • 融資・補助金申請支援
  • 日商簿記など検定試験の実施
  • ビジネス交流会の実施
  • インターンシップ支援
  • 海外展開支援
  • 各種セミナー開催
  • 創業・起業支援(セミナー開催・窓口相談)
  • 政策提言

商工会

商工会は、地域経済の発展を目的に主に町村部に設立された公的団体です。地域密着の支援が手厚く、地域内で事業を展開する人にとって心強い存在です。

支援対象

地域の中小・小規模事業者や個人事業主

支援内容
  • 創業支援
  • 経営相談・支援*
  • 税務相談・経理指導*
  • 労務相談*
  • 金融相談・斡旋
  • 取引・販路拡大支援
  • 共済・年金・保険制度
  • 分野別専門家派遣(エキスパートバンク事業)
  • 青年・女性経営者・後継者の育成・支援
  • 業種別の会員交流
  • 各種検定試験の実施
  • セミナーの開催(各商工会による)
  • 行政への意見具申

*経済産業大臣が定める資格を保有する経営指導員が常駐し、経営・税務・人事などの個別相談や巡回指導を通じて、経営の改善や創業をサポートしています。

商工会と商工会議所は全く別の組織なので、ご自身が求める内容によって選ぶのがおすすめです。

非会員の無料の範囲は、創業時の相談やセミナーです。
両者とも、本格的な支援を受けるには入会手続きが必要です。

どちらに入会するか迷ったら?

  • 町村地域で交流を深めて活動したい場合 →商工会
  • 広域での活動や海外進出を視野に入れている場合 →商工会議所
  • セミナーなどに積極的に参加したい場合 →商工会議所

日本政策金融公庫(公庫)は、国が100%出資している政府系金融機関で、地域の起業・開業率を引き上げて雇用機会を創出し、国内総生産(GDP)の引き上げを目指しています。

そのため、民間金融機関の融資が受けにくい中小企業や小規模事業者への融資を行ったり、創業前支援として起業相談を行ったりしています。

公庫の相談先は、以下の通りです。

ビジネスサポートプラザ(東京・大阪)

中小企業診断士などの専門の相談員に、約1時間相談可能(来店して対面、または電話、オンラインのビデオ通話)

創業支援センター(全国の各支店

専任の担当者が、創業計画書の立て方や融資申し込みの流れ、融資制度等の説明をするほか、相談を実施

スタートアッププラザ(東京・大阪・名古屋・福岡)

スタートアップ支援機関と連携し、スタートアップに対する各種セミナーの開催、予約制の相談を実施

参照:日本政策金融公庫|あなたの創業は、どこから?

融資を受けることが目的のため、相談は事業計画がメインとなる点に注意!

各自治体には、中小企業診断士などの専門家に相談できる窓口があります。地方自治体の創業支援を活用するメリットは次の3点です。

地方自治体の多くは、地域の金融機関と提携した自治体独自の融資制度や、保証協会をつける制度融資などを整えています。
そして、それらの金利や保証料金の一部を補助するなどの支援をしています。

<例>
東京都「女性・若者・シニア創業サポート事業2.0

女性、若者(39歳以下)、シニア(55歳以上)で、都内で創業の計画がある方又は創業後5年未満(女性は7年未満)の方で、地域の需要や雇用を支える事業での創業を対象とする融資制度です。

融資の内容

  • 固定金利1.25%以内
  • 無担保
  • 融資限度額1,500万円以内(女性は2,000万円以内)

無料支援の具体的内容
<融資前>

  • セミナー受講
  • 事前個別相談(原則4回が上限)
  • 事業計画作成アドバイス(対面、原則4回、一部の方は6回が上限)

<融資後>

  • 融資後の経営アドバイス
    (各年上限9回、5年最大45回)
  • 税理士による決算書作成アドバイス
    (融資後1年目のみ、原則2回まで)

起業塾やセミナー、中小企業診断士による経営相談など様々なものがあります。
各自治体は地域の現状・特性・課題をよく理解しており、地域での起業について的確なアドバイスや支援が期待できます。

地方自治体には、産業競争力強化法に基づき国の認定を受けた「認定創業支援等事業計画」があります。

認定創業支援等事業のうち「特定創業支援等事業」は、支援を受けて証明書を取得すると、以下のメリットがあります。

  • 会社設立時の登録免許税の減免
  • 融資利率の優遇
    例)日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」
  • 国の小規模事業者持続化補助金の特別枠(創業枠)が利用可能となり、補助上限額が200万円にアップ(通常枠の補助上限額は50万円)*

*国の小規模事業者持続化補助金の特別枠(創業枠)は令和8年6月現在の内容

「特定創業支援等事業」は、具体的には、各自治体が指定する支援機関でのセミナー(有料)を指します。

セミナー受講後に自治体が発行する受講証明書を取得することで、各手続時に利用可能となります。

インキュベーション施設とは、起業者を支援する機能を備えたレンタルオフィスのことで、大学と共同研究ができるような施設もあります。

起業者の事業拡大や成功を支援する目的のもと、通常よりも安価な賃料で事務所スペースを提供したり、事業の立ち上げに関する専門家によるサポートを提供したりします。

専門家 = インキュベーションマネージャー

事業の拡大・成長に必要な知識や経験を備えたインキュベーションマネージャーが常駐しており、入居者のサポートを行っています。

インキュベーション施設を選ぶ際は、特に以下の3点を確認しておくとスムーズです。

  1. 入居期間
    どのくらいの期間、施設を利用したいのかを明確にする。
  2. 更新条件
    延長が可能かどうか、可能な場合はその条件を確認する。
  3. 施設との相性
    施設の設備やサポート体制が、事業の成長に必要なものと合致するかどうかを検討する。

費用の目安は、以下の通りです。

  • 自治体運営施設
    1㎡あたり2,500円~3,000円程度
  • 民間企業運営施設
    1㎡あたり10,000円~15,000円程度

例)ベンチャープラザ船橋(中小機構、令和8年6月現在)
オフィスタイプ 24.50㎡ 115,720円/月
研究室タイプ  49.00㎡ 231,330円/月

※費用は運営母体や個室の形態、固定席かどうかなどで変わります。詳しくは中小機構のホームページをご確認ください。

有料でも具体的なアドバイスが欲しい方向けの相談先7選

税務の専門家である税理士は事業開始後も頼れる存在ですが、会社設立前の段階では「税理士に何をお願いできるのかわからない」と思う方も多くいらっしゃいます。

そこで、税理士について詳しくご紹介いたします。

税理士の仕事の特徴

  • 税務・会計の専門家
    税理士は、法人税・所得税・消費税などの申告業務や、帳簿作成、経理処理の指導・代行を行います。
  • 税務代理・税務相談・税務書類作成が独占業務
    税理士法により、税務署に提出する書類の作成や代理業務、税務に関する相談は税理士だけが行える独占業務です。
  • 経営・資金繰りのサポートも可能
    企業の財務状況を正確に把握できるため、経営改善や節税策、資金調達のアドバイスを提供できます。
  • 他士業との連携
    司法書士・行政書士・社労士と提携し、会社設立や登記、社会保険手続きまでワンストップでサポートできることがあります。

会社設立前に相談するメリット

  1. 会社設立にかかる手続きを他の士業と提携して進めてもらえる
  2. 創業融資や助成金・補助金を受けるサポートをしてもらえる
  3. 節税のアドバイスがもらえる

会社設立の手続きに関する専門家は、税理士のほかに司法書士、行政書士、社会保険労務士がいますが、それぞれの士業には専門分野があり、業務内容が決まっています。

税理士は会社設立時の税務関連の届け出を代行でき、提携する各士業と連携し、会社設立の手続きのすべてを代行することが可能です。

また、会社設立の形式は、納税額が変わってくるため慎重に決めたいポイントです。
会社設立前から税理士に相談しておくことで、次のようなアドバイスが受けられます。

  • 株式会社
    事業計画をふまえた資本金や役員報酬などの金額、決算月の決め方など
  • 個人事業主
    節税方法、法人化するタイミングなど

会社設立後に相談するメリット

  1. 経理・会計処理や税務処理の代行
  2. 決算や消費税申告などの書類の作成や提出の代行
  3. 資金繰りなど経営に関するアドバイスがもらえる

会社を経営するうえで必ず必要になるのが経理・会計業務です。

特に経営者自身が経理業務を行っている場合は、経理業務にかける時間を削減でき、経営に専念できるメリットがあります。

また、法人の決算は個人の確定申告に比べて複雑なため、決算書や消費税申告書などの作成と提出を代行してもらえるのは大きなメリットといえるでしょう。

何より、顧問契約を結んでいる税理士は、会社の売上や資金繰り状況などを定期的に把握できるため、効果的な節税方法のアドバイスや経営相談への対応が可能です。

税理士にはいつ相談すべき?と悩んだら、資金調達前、つまり「起業の計画段階から相談する」のがベストです。

なぜなら、日本政策金融公庫の創業融資は、事業計画書の作成方法などにポイントがあり、専門家と一緒に作成すると融資の審査に通りやすくなるからです。

2002年以前は税理士法によって報酬額が決められていましたが、現在では撤廃され明確な報酬基準はありません。
一般的な報酬の目安は、次のようになります。

  • 相談料/1時間あたり1万円~
  • 税理士顧問料/月1万円~3万円程度
    年間を通して、顧問契約を結んだ際の月額費用
  • 記帳代行料/月1万円~3万円程度
    領収書などの記帳を代行する業務の月額費用
  • 確定申告代行/月5万円~10万円程度
    確定申告を依頼する場合の費用
日本政策金融公庫の融資に税理士は必要?費用相場から選び方まで完全ガイド【専門家が解説】 これから創業する方や融資に不安を感じている方で、税理士に依頼するべきか悩んでいる方も少なくありません。 この記事では、融資の専門...

公認会計士は、企業の財務諸表の監査や会計、コンサルティングなど、幅広い業務を行う専門家で、独占業務は監査です。

「監査」とは、独立した第三者が、企業が投資家向けに公表する財務諸表の信頼性を証明することを指します。
この「独立した第三者」の役割を担っているのが公認会計士です。

監査を受ける基準は決まっており、大きな規模の会社や法人でないと該当しません。

会計監査人監査が義務付けられる会社の種類

  • 会社法上の大会社(会社法328条 第1項・第2項)
    資本金5億円以上、もしくは負債総額200億円以上の株式会社
  • 監査等委員会設置会社及び指名委員会等設置会社(会社法327条第5項)
  • 会計監査人の任意設置を行った会社(会社法326条第2項)

公認会計士は一見、起業の際の相談先ではないように映りますが、税理士資格も取得することで税務ができるようになり、個人事業主や中小企業のサポートもできます。

公認会計士は、IPO・資本政策を含め、経営に関する幅広い知識やコンサルティングの経験を持っている可能性が高いです。

公認会計士と税理士の資格取得者は、広い視野で起業相談に乗ることができる心強い存在と言えるでしょう。

司法書士と行政書士の独占業務は、会社設立に関係が深いです。
具体的にみていきましょう。

司法書士

司法書士は法律に関連する幅広い業務を行う専門家で、独占業務は会社設立の「法人登記手続きの代行」です。

司法書士には、会社設立にかかわる書類作成や定款認証、法務局への設立登記申請の手続きなどすべてを依頼することができます。

🟨メリット
会社設立手続きのすべてを任せられる
(許認可が必要な業態を除く)

🟨注意点
会社設立関係の手続き以外の支援が限定的

🟨費用の目安
株式会社設立で登記を依頼した場合

  • 司法書士報酬/5万円~15万円程度
  • 登録免許税(法務局)/資本金額の0.7%(最低15万円)*
  • 定款認証手数料(公証役場)/1万5,000~5万円(資本金の額で変動)*
  • 定款印紙代(公証役場)/4万円(電子定款の場合は不要)
  • 郵送料/3,000円前後

*合同会社の場合は、資本金額の0.7%(最低6万円)が目安
*定款の作成を行政書士に依頼した場合は、別途行政書士報酬が必要

行政書士

行政書士は行政への提出書類作成の専門家で、独占業務は以下の3つです。

  • 「官公署に提出する書類」の作成
  • 「権利義務に関する書類」の作成
  • 「事実証明に関する書類」の作成

上記のうち、会社設立時に関係するのは「官公署に提出する書類」の作成です。

具体的には、定款など会社設立にかかわる書類の作成や定款認証の代行が可能です。

特に、建設業、飲食業、運送業のように会社設立時に許認可が必要な場合、行政書士に相談すると会社設立関係の書類作成がスムーズに運びます。

許認可が必要な業種、許認可の種類、申請する行政機関のリスト

🟨メリット
許認可が必要な業態の許認可取得を代行してもらえる

🟨注意点
会社設立関係の手続き以外の支援が限定的

🟨費用の目安
株式会社設立で、定款の作成を依頼した場合

  • 行政書士報酬/10万円~15万円程度
  • 登録免許税(法務局)/資本金額の0.7%(最低15万円)*
  • 定款認証手数料(公証役場)/1万5,000~5万円(資本金額などで変動)
  • 定款印紙代(公証役場)/4万円(電子定款の場合は不要)
  • 郵送料/3,000円前後

*登記を司法書士に依頼した場合は、別途司法書士報酬が必要

会社設立の流れ(5ステップ)

会社設立の流れの中で、司法書士や行政書士が関わるタイミングは次のようになります。

1. 会社概要の決定 
  • 商号(会社名)、本店所在地、事業目的の決定
  • 資本金、発起人・出資額、発行株式数、株式譲渡制限の有無を設定
  • 定款に記載する内容(公告方法、事業年度、代表取締役など)の決定
2. 定款作成・認証、許認可取得
  • 会社の基本ルールをまとめた「定款」を作成
    →司法書士、行政書士
  • 株式会社の場合は、公証役場で認証が必要
    →司法書士、行政書士
  • 営業のための許認可を取得(業種による)
    →行政書士
3. 資本金払い込み
  • 発起人名義の銀行口座に資本金を振り込み、払込証明書を作成
  • 資本金は1円から可能だが、取引先や金融機関からの信用度を考慮して設定
4. 法務局で登記申請
  • 登記申請書、定款、払込証明書、役員の就任承諾書など必要書類を準備
  • 商業登記法に従い記載し、法務局へ登記申請
    →司法書士
5. 会社設立登記完了
  • 登記が受理されると「会社設立日」となり、登記完了証が交付される
  • その後、登記事項証明書・印鑑証明書・印鑑カードを取得可能(1~2週間程度)

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断と助言を行う専門家です。

中小企業の経営診断では、企業からの依頼に基づき、経営資料の分析やヒアリングを通じて問題点を把握し、改善策を提案してもらえます。
その際に、経営者が自覚していない課題が見つかる場合もあります。

支援分野は幅広く、経営計画の策定支援や施策活用の助言、行政・金融機関との連携支援を行っている中小企業診断士もいます。

中小企業診断士に相談できる場所は、大きく分けて2つあります。

  1. 中小企業診断士がいる事務所
  2. 自治体や商工会議所・商工会、中小機構など公的機関の窓口

中小企業診断士の事務所に相談する場合は、事前に料金発生のタイミングや、自社の相談内容に対する専門知識や経験の有無を確認するとミスマッチを避けられます。

「まずは無料で話を聞いてみたい」という場合は、自治体や商工会議所などの経営相談窓口にて担当の中小企業診断士に相談することができます。

🟨メリット

  • 創業前に事業計画などについて相談できる
  • 課題を見つけ出し、改善策を提案してもらえる
  • 公的機関の相談窓口では無料で相談できる

🟨注意点

  • 中小企業診断士に相談したい内容の経験や専門知識が不足している場合がある

🟨費用の目安

  • 相談 1万円~/時間(会社や事務所により変動)
  • 診断業務 10.5万円/日(1日5時間)*
  • 経営指導 11万円/日(1日5時間)*
  • 経営指導顧問 17万円/月*

*一般社団法人中小企業診断協会「診断手帳」記載の推奨報酬額より
*相談は、都道府県の中小企業診断協会によっては無料のところあり

経営コンサルタントの目的は、企業に対して経営戦略や組織・人事戦略、マーケティング、業務改善などを提案し、企業の成長をサポートすることです。
そのため仕事範囲が幅広く、様々な問題を経営者や現場の社員とともに解決していく役割を果たしています。

経営コンサルタントは

  • 戦略コンサルティング
  • 業績向上コンサルティング
  • 組織変革コンサルティング

など、さまざまな分野で活動しています。
ご自身に合う経営コンサルタントを探すためのポイントをご紹介いたします。

  1. 資格の有無
    必須ではありませんが、資格があることで知識や経験が担保されていると考えられます。
    【経営士】
    日本経営士協会認定の、日本で最初にできた経営コンサルタント資格。
    実務経験が重視され、コンサル経験者や企業経営者が取得することが多い資格です。
    【中小企業診断士】
    経済産業大臣が登録する国家資格で、主に中小企業の経営診断と支援を行っています。
    国や地方自治体、商工会議所などのような公的機関から委託されて行う公的業務があり、中小企業を支援している公的機関の専門家派遣や経営相談員の業務を請け負っています。
  2. 経歴
    経歴を具体的にみて、自社の課題解決に合うコンサルタントかを確認しましょう。業績好調な同業会社を担当した経営コンサルタントであれば、効果的なアドバイスを受けられる可能性が高まります。
  3. 専門分野
    経歴にも通じることですが、その経営コンサルタントが得意とする専門分野を知ることはとても大事です。大企業でのコンサル経験はあるが、中小企業での経験がない、など具体的に見ましょう。
    特に、自社と同じような企業規模や業界での経験、自社が抱えている問題解決の経験の有無は大事です。

このように、経営コンサルタントは幅広い分野に存在しているため、まずは相談したいことを明確にすることが重要です。

「相談したいことは整理できていないけれど、何から手をつけたらいいのかがわからないから相談したい」

という場合は、よろず支援拠点や自治体、商工会・商工会議所の相談窓口を検討されるといいでしょう。中小企業診断士が相談員として窓口対応しています。

🟨メリット

  • 相談したい分野の専門家からアドバイスをもらえる
  • 課題解決まで支援してもらえる

🟨注意点

  • 成果が期待できるコンサルタントかどうかが判断しにくい

🟨費用の目安

  • 相談 1万円~/時間(会社や事務所により変動)
  • 顧問料 20万円~/月(中小企業の場合)

ベンチャーキャピタル(VC)

ベンチャーキャピタル(以下、VC)は、ベンチャー企業やスタートアップ企業に出資し、その企業が株式公開(IPO)することで、株式の売買差益を得ることをビジネスとする会社です。

VCから調達した資金は、出資を受ける対価として自社株を譲渡するため、出資金を返済する必要はありません

起業したばかりで実績がない企業でも、事業の成長性が見込めると判断されると、まとまった資金の調達が可能です。

VCが投資を検討する際に重視する主な項目は以下の通りです。

  • 短期間で成長し、IPOが期待できるかどうか
  • 独創性よりも、市場にニーズが高いビジネスかどうか
  • 成長市場かどうか
  • 出口戦略まで考えているかどうか

VCは資金提供だけでなく、投資後の企業に対して以下のような支援を行うことがあります。

  • 経営モニタリング
  • 積極的な技術支援や営業戦略支援
  • 専門性の高いサポート
  • 起業家・投資家とのつながりの提供

このように、VCは単なる資金提供者ではなく、事業の成長をサポートするパートナーとしての役割も担っています。

ただし、VCの意向に沿った経営が求められるという点には留意する必要があります。

最後に、数多くあるVCから自社に合うVCをどのように選べばいいかをみていきましょう。

  1. 知人から紹介してもらう
    知名度の高いVCは直接連絡するのが難しい場合があるため、紹介を依頼できる知人がいる場合はその方に仲介していただくのが近道です。
  2. 公式サイトやSNSから直接VCに連絡する
    事業計画書を持参してVCに直接話を聞いてもらうよう交渉する方法ですが、そもそもアポイントをとれない場合もあるため、険しい道のりになることを覚悟すべき選択肢です。
  3. 中小機構・商工会議所に相談する
    出資を希望する中小企業やベンチャー企業にVCを紹介する事業があります。
  4. ベンチャー系のイベントやビジネスコンテストに参加する
    VC主催の起業や創業支援のためのイベントやビジネスコンテストに参加し、主催者や参加者と面識を得る方法もあります。
エンジェル投資家

エンジェル投資家とは個人投資家のことで、企業の実績ではなく将来性や新規性、ビジネスモデルなどから出資するかどうかを判断します。

VCとの違いは、VCが株式上場時の売却益を目的に出資するのに対し、エンジェル投資家はあくまでも個人の意思に基づき出資している点です。

その目的は、株式の売却益を得るほかに、長期的な配当を得ることや、社会問題の解決につながるビジネスを支援したい、など様々です。

エンジェル投資家から出資を受けるメリット・注意点は次の通りです。

🟨メリット

  • 「出資」のため、返済義務がない
  • エンジェル投資家の人脈を頼れる可能性がある
  • 経営のノウハウやアドバイスを得られる

🟨注意点

  • 経営に介入される可能性がある
  • 調達できる金額が低い可能性がある
  • 事業がエンジェル投資家の得意分野ではなく、相談できない可能性がある
  • 出会うのが容易ではない

では、エンジェル投資家はどのように探せばいいかをみていきましょう。

  • 知人からの紹介
    知り合いの経営者仲間などから紹介してもらう方法で、エンジェル投資家から信用を得やすくなります。
  • 起業家の交流会やイベントに参加する
    起業や投資に関する交流会やイベントには、投資先を探しているエンジェル投資家も参加している可能性があります。参加者に直接対面で自らのビジネスモデルをアピールできるほか、人脈を広げるなかで比較的投資に積極的な起業家と出会いやすい場といえます。
  • ビジネスコンテストに参加する
    VCや自治体などが開催する起業家向けのビジネスコンテストでは、投資家に対して事業への思いを直接伝えることができます。

など

エンジェル投資家の多くは、VCと同じく株式の売却益によるリターンを期待しています。
個人投資家であるがゆえに、良好な人間関係の維持も考慮に入れた経営が求められます。

エンジェル投資家を探すのは時間も労力もかかり、出資についても不確実性が高いため、自身の人脈にエンジェル投資家がいない場合は、他の資金調達先や相談先を探すほうが現実的と言えるでしょう。

オンライン相談プラットフォームは、税理士やコンサルタントなどの専門家に相談したい個人や企業が、オンライン上で気軽に相談できる場です。

まずはオンラインで短時間・低価格で相談してみたい、という方にお勧めです。

🟨メリット

  • チャット、ビデオ通話、音声通話など、様々な形式で相談が可能
  • 相談内容に応じて、専門家を検索・選択できる
  • 相談料は、時間制や定額制など、サービスによって異なる

🟨注意点

  • 個人情報や相談内容が外部に漏洩するリスクがある
  • オンラインでの相談に対応できる専門家はまだ少ない
  • 通信環境が不安定になる可能性がある

🟨費用の目安

  • 5,000~1万円/時間
    各オンライン相談プラットフォームによる

手軽さが最大のメリットですが、情報漏洩のリスクや専門家の質に注意が必要です。

目的別!こんな時はどこに相談するべき?

よろず支援拠点、商工会議所、商工会、自治体の相談窓口にて無料で相談できます。

専門性が高くなってきますので、中小機構、中小企業診断士、経営コンサルタントに相談するといいでしょう。

税理士・公認会計士、中小企業診断士、日本政策金融公庫、中小機構に相談するといいでしょう。

税理士・公認会計士、司法書士、行政書士に相談するといいでしょう。

税理士・公認会計士、よろづ支援拠点、中小機構、日本政策金融公庫に相談するといいでしょう。

税理士・公認会計士、よろづ支援拠点、自治体に相談するといいでしょう。

相談先を考える際には、相談したい内容が起業準備のうちの「どの段階」の「どのような内容」なのかから選ぶこともできます

以下の「起業準備チェックリスト」を参考に、準備の内容でつまづいているところから、その分野に強い相談先を選定してみてはいかがでしょうか。

起業準備の段階別 具体的準備内容チェックリスト

超重要!起業相談で失敗しないための3つのポイント

相談先を検討する際には、悪質な業者に騙される可能性もあるため慎重に検討したいものです。
3つの注意点を具体的にみていきましょう。

信頼できる相談先かどうかを見極めるためには、実績や料金体系、提案内容、コミュニケーションの仕方などを確認する必要があります。

確認すべき主なポイントは、次の通りです。

  • 料金や解約方法、支払方法は?
  • 料金に含まれている・含まれていない内容は何?
  • 相談のしかた、方法はどんな種類がある?
    相談時間・期間、オンラインか対面かなどの方法、相談回数の制限の有無など
  • どのようなことが相談できる?
  • 相談できない内容は?
  • 実績は?
    HPで公表されている内容に加え、ネット上の口コミやSNSでの評判も確認する

相談の席で、以下の傾向がある場合は要注意です。

  • 数か月で売上を倍増させる、必ず成功するといった甘い言葉で勧誘する
  • 専門用語を多用したり、断定的な言い方をする
  • こちらの話をあまり聞かず、一方的に持論を展開する
  • 過去の成功事例や利用者の声を具体的に提示できない
  • 料金体系が不明確
  • 契約を急かしたり、不利な条件を提示する

相談する際は、聞き逃しがないように相談項目をまとめたチェックリストの作成をおすすめいたします。

こちらも、起業準備のうちの「どの段階」の「どのような内容」なのかによって内容が変わってきますので、先述の「起業準備チェックリスト」をお役立てください。

▼チェック項目の内容例

□ 自分の経歴・スキルの棚卸し
□ 事業アイデアの概要(A4一枚程度でOK)
想定する顧客は誰か
なぜその事業をやりたいのか(想い)
聞きたいことリスト

など

起業や経営に関する相談は、答えが一つではない場合のほうが多いですね。同じ業界の専門家でも、人によって意見が異なることも珍しくありません。

「相談相手は一人ではない」ことを念頭に、迷ったら数人から意見を聞いてベストな道を選んでください。

まとめ:一人で悩まないで!信頼できる相談相手を見つけて、夢への一歩を踏み出そう

一口に「起業準備」と言っても、「何の準備」で「どの段階」なのかによって相談したい悩みや課題の内容が変わってきますね。

一人では答えがでないことも、第三者からの客観的な意見で道筋が見えることもあります。

相談先に迷っている場合、まずは無料で幅広く相談できるよろず支援拠点や商工会議所に連絡してみてはいかがでしょうか?

資金調達であれば、弊社コマサポは日本政策金融公庫の創業融資に強みがあり、初回相談料は無料で、創業計画書の作成からじっくりサポートができます。

起業は、まずは行動してみることが大事です。
専門家を味方につけて、夢を実現していきましょう。

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駒田会計事務所【コマサポ】 
代表 駒田 裕次郎
(税理士・公認会計士・認定支援機関)

   監修: 駒田 裕次郎 駒田会計事務所【コマサポ】代表
【来歴】大手監査法人の経験を活かし、創業支援・補助金サポートを中心とする「駒田会計事務所」を東京・渋谷に設立。資金調達や事業計画の作成、税務や経営相談まで顧客に寄り添うきめ細やかなサポートを提供。
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・日本公認会計士協会 東京会所属(第26214号)
・東京税理士会所属(第118805号)
・経営革新等支援機関(認定支援機関)
コマサポ代表 駒田裕次郎
「一人ひとりの起業家の成功を願い、日本の未来を明るくする」をモットーに、日々奔走。