近年では女性の起業が増えています。例えば女性の開業比率は、2020年には21.4%に達しています。また全国の女性の社長は、54万人にのぼります。
このような女性起業家の増加の背景には、インターネットネットの普及が大きく貢献しています。無料でも利用できるSNSやネットショップの登場で、スモールビジネスから始めることができる環境が整いました。
そこで今回は、プチ起業を検討している女性の方に向けて、成功しやすい仕事の特徴と、おすすめの業種についてみていきたいと思います。
漠然と何か起業したいと考えている方は、プチ起業から始めてみてはいかがでしょうか。この記事を見て少しでも参考にしていただけますと幸いです。
弊社でも創業支援・開業サポートを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

監修:駒田 裕次郎
駒田会計事務所【コマサポ】代表
【来歴】大手監査法人の経験を活かし、創業支援・補助金サポートを中心とする「駒田会計事務所」を東京・渋谷に設立。資金調達や事業計画の作成、税務や経営相談まで顧客に寄り添うきめ細やかなサポートを提供。
【実績】創業融資・補助金の支援実績は、累計3,000件以上(2025年1月末現在)
【所有資格】公認会計士・税理士・認定支援機関
「一人ひとりの起業家の成功を願い、日本の未来を明るくする」をモットーに、日々奔走。
目次
プチ起業においても創業融資を利用できますが、日本政策金融公庫で創業融資が受けられるかどうかは、事前にどこまで対策を行えたかによって大きく結果が変わります。
融資は一度申し込んでしまうと後で修正が難しいため、公庫へのお申込みの前に【コマサポ】に一度ご相談いただければと思います。
プチ起業とは?
プチ起業とは、小さな事業を興すことを指す言葉です。いわゆる「独立起業」とは違い、本業を持つ人はその傍らで、忙しい人はスキマ時間で事業を営みます。
ただし、「プチ」とはいえ起業なので、起業家としての自覚と責任は必要です。
プチ起業は、本業を持つサラリーマンでも可能な起業の仕方です。独立せずに、週末やスキマ時間を使って起業するため、本業を辞める必要もありません。
専業主婦(専業主夫)や学生、仕事をリタイアした高齢者の方など、仕事を持っているかどうかに関係なく、始められる小規模な起業を指すこともあります。
こうしたプチ起業は、本格的な起業のように主収入とならなくてもいいため、多くの人が気軽に始めています。
しかし、いくら気軽とは言えど、事業を営むことには変わりありません。失敗すると痛い目を見ることもあるため、慎重に検討しましょう。
プチ起業と起業・副業の違い
一般的な起業とは、会社を作り従業員を雇って経営をすることです。本業としてビジネスに取り組まなければなりません。
一方、プチ起業はひとりで始められます。個人で小規模なビジネスをすることが、プチ起業の特徴です。
たとえば、自宅でネイルアートや料理教室を個人向けに行うような規模感です。週末や休日だけの活動でも構いません。会社員をしながらでも、経営者として起業できます。
副業との大きな違いは、経営者であるか否かです。
副業は本業以外で収入を得ることであり、収入を得る方法は限定されません。アルバイトや会社員などで雇われていても、本業以外の収入を得ていれば副業です。
しかし、プチ起業は誰にも雇われず自分のビジネスを持つことです。規模は小さくても、経営者として仕事ができます。副業からの起業については、以下の記事でも詳しく説明しています。ぜひ参考にしてみてください。

女性の起業で成功しやすい仕事の特徴
ここではプチ起業に限らず、女性の起業で成功しやすい特徴を確認しましょう。
1. 好きなこと・自分の強みを生かせる
仕事には収入を得るという側面もありますが、自己実現的な部分も大きいです。例えば、仕事で自分の強みが評価されるとやる気が出るものです。また事業が軌道に乗るまでには、長時間の労働も余儀なくされる可能性があります。そんな時にモチベーション高くやるためには、「好き」と「得意」が大切です。この2つがあると、失敗や挫折をしても乗り越えられる可能性がグンと高まります。
2. 低資金でスタートできる
プチ起業で何をするしても、リスクは最小限にしておきたいものです。例えば初期投資が大きい場合、売上が上がらないと焦ってしまい、負のスパイラルに落ちてしまうことがあります。その点プチ起業では比較的少ない初期投資で始めることができるため、おススメです。
3. ランニングコストがかからない
運営コストがあまりかからない仕事も、女性のプチ起業に向いています。例えばカフェを開いた場合、お客さんが来なくても、家賃や光熱水道費費、材料費や人件費がかかります。こういったランニングコストは、最初の集客が上手くいかないと大きな心理的負担になってしまいます。例えばWEBデザイナーのお仕事だと、パソコンとソフト、インターネット環境だけで仕事が開始できます。色々整えるのは、売上と利益が軌道に乗ってからでも遅くはありません。
女性におすすめのプチ起業は?
ショップ(実店舗)系
自宅の一部を開放して、はじめの1歩を踏み出す方も多いようです。
子連れでも利用しやすい環境や、リーズナブルな料金などの特徴があれば評判となって口コミで広まり、リピート利用なども期待できるでしょう。
- ネイルサロン
- エステサロン
- 接骨院、整骨院
- パン・スイーツ店
- 保育室、保育園
- リサイクルショップ
- 飲食店など
ネットショップ系
インターネットを利用し、自身で製作したり、自身が欲しい商品をプロデュースしたり、お気に入りの商品をセレクトするなどして販売します。
数分でアカウントを開けるネットショップサービスやSNSの発達により、この形態を選ぶ方は増えているようです。仕入れたものが売れない、売れないから新しい商品を仕入れられず廃業に追い込まれるといったケースもあるので、手持ち資金と相談し、在庫リスクが発生しない販売システムの利用・確立などによって運営するのがオススメです。
- アクセサリー
- 雑貨
- 子ども服、育児グッズ
- 布小物など
ネットショップ開業方法について、こちらの記事でも詳しく説明しています。

自分や子どものために作った物が、ママ友の間で広まり依頼を受けるという流れから、プチ起業に発展する“趣味が仕事になる”ケースもあります。
オンライン相談業(コーチング・コンサルタント・カウンセリング)
オンライン上で、顧客の悩みや問題を聞き、解決へと導きます。
結婚や子育て経験のある女性は結婚相談所でプチ起業する人も増えています。コンサルタントやカウンセリングは資格が必要ですが、コーチングや結婚相談所は資格がなくても開業できます。
顧客の目標達成と気持ちに寄り添って伴走をすることが主になるので、共感力の高い女性には始めやすいかもしれません。
- コンサルタント
- カウンセリング
- コーチング
他にも、ひとり起業のアイディアについてこちらの記事でも紹介していますので、ご参照ください。

起業時の資金調達方法について
プチ起業が軌道にのり、本格的に起業を考える方もいると思います。その際の資金調達方法についてです。
プチ起業に限った話ではないのですが、開業資金のための資金調達の方法には、以下のような方法があります。

金調達の方法には、以下のような方法があります。
- 自己資金
自身が所有する資産を利用する資金調達方法です。自己資金が多いと多くの融資を受けやすくなるというメリットもあります。 - 親・親戚・友人に貸してもらう。
公式な手続きや審査が不要なため、迅速に資金を調達できるほか、低金利または無利息で借りられることが多く、返済期間についても柔軟に設定できる場合が多いです。 - 日本政策金融公庫等の金融機関から創業融資を受ける。

- ベンチャーキャピタル
将来成長が見込めるベンチャー企業やスタートアップ企業の将来の成長を見込んで投資する組織のことです。資金を返済する必要はありませんが、企業が成長や上場したときに株式を売却することで資金を回収します。 - エンジェル投資家
将来成長が見込めるベンチャー企業やスタートアップ企業に出資する個人投資家のことです。投資したお金を企業から直接回収することはせず、将来そのベンチャー企業が株式上場した際の出資金のキャピタルゲインを得ることを目的としている場合が多いです。
このうち、自己資金で開業できればベストなのですが、必要となる資金を全額自己資金で用意できる方は少数だと思います。
また、人脈や家族の力を利用し、「他人からの出資」によって開業資金を賄える方もかなりの少数だと思います。
現実的には、日本政策金融公庫などの金融機関や信用金庫からの創業融資を検討することが多くなると思います。
それでは、具体的に融資を受ける方法について見ていきましょう。
融資先の例
下記は、創業や開業時に利用可能な融資先の例です。
【日本政策金融公庫】
創業・継承、設備投資、研究開発、海外展開など、様々な事業目的に合わせた融資制度がある機関です。特に創業時は積極的な感じが見受けられます。
詳しくは、こちらをご覧ください。
【保証協会付き融資】
信用保証協会(東京都の場合)が保証人となって金融機関から融資を受ける制度です。
詳しくは、こちらをご覧ください。
まとめ
今回は、「女性におすすめのプチ起業」について、スポットをあててご説明してきました。
プチ起業は、自分の強みや好きなことを活かしながら、比較的低リスクで始められるビジネスの形です。特に女性にとっては、ライフスタイルに合わせた働き方が可能であり、多くの成功事例もあります。
ただし、「プチ」とはいえ起業である以上、計画性や経営者としての意識が必要です。
また、事業を軌道に乗せるためには、資金調達の選択肢も理解しておくことが大切です。自己資金が不足している場合、日本政策金融公庫などの創業融資を活用する方法もあります。無理なく続けられる事業を見つけ、理想の働き方を実現しましょう。
「コマサポの創業サポートナビ」を運営する駒田会計事務所は、これから創業される方・創業5年以内の皆様に対して、創業時における資金調達のサポートを行っております。日本政策金融公庫の創業融資の支援を始め、多くの創業融資のサポート実績があります。
弊社の顧問先でも、女性のお客様は多く、女性の起業や開業を得意としています。
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駒田会計事務所 【コマサポ】 代表
公認会計士・税理士 認定支援機関
駒田 裕次郎