- 事業資金を借りやすい金融機関ランキング
- おすすめのビジネスローン比較
- 融資審査で見られるポイント
- 低金利で借りるための注意点
起業・開業を考えたとき、最初にぶつかる壁が「事業資金の調達」です。
「どこから借りたらいいのか」「審査は通るのか」など、不安や疑問を感じる方も多いと思います。
この記事では、事業資金の調達を検討中の事業者様に向けて、資金が借りやすい金融機関やビジネスローン業者、審査で見られるポイントなどを詳しく解説します。
目次
事業資金を借りやすい金融機関【ランキング】
| 項目 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
| ノンバンク | 信用金庫、信用組合 | 日本政策金融公庫 | 地方銀行 | 大手銀行 | |
| 利用条件 | ◎ | △ | |||
| 特になし | 厳格な条件あり | ||||
| 審査の難易度 | ◎ | 〇 | △ | × | |
| 緩い | 比較的厳しい | 厳しい | かなり厳しい | ||
| 融資までの日数 | ◎ | △ | 〇 | △ | ◎ |
| 即日~ | 2~3カ月 | 1カ月 | 2~3カ月 | 最短数日 | |
| 上限額 | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 | ◎ |
| 1,000万円~1億以上 | 1,000万 | 7,200万 | 1,000万 | 高額融資にも対応 | |
| 金利 | △ | 〇 | ◎ | 〇 | ◎ |
| 3~15% (多くの場合7%以上) | 2~4%程度 | 1%後半~3%台 | 1%後半~4%程度 | 1%~2%(1%未満もある) | |
| 担保・保証人 | 〇 | ◎ | 〇 | ◎ | |
| 必須ではないことが多い | 原則不要 | 必須ではないことが多い | 原則不要 | ||
| 手間 | ◎ | △ | 〇 | △ | 〇 |
| ・ウェブ申込可能 ・必要書類が少ない | ・来店する必要あり ・必要書類が多い | オンライン対応 ・必要書類が多い | 来店する必要あり | 来店不要の銀行もあり | |
※メリットと注意点は各項目の詳細で説明しています。
詳しく説明していきます。
ノンバンクは銀行以外の金融機関を指し、主に融資に特化している点が特徴です。
預金業務は行わず、以下のような企業が該当します。
- クレジット会社
- 信販会社
- 消費者金融業者
- クレジットカード会社
- ビジネスローン会社
- リース会社
ノンバンクの主な特徴は、借入時の審査が比較的緩く、個人や個人事業主の場合、年収の3分の1以内で借り入れが可能な点です(総量規制)。
そのため、収入が安定している方を対象としており、開業資金のために利用することはできません。
主に急な資金が必要な場合に利用されることが多いです。
メリット
- 急な資金ニーズに対応しやすい
注意点
- 将来銀行からの借入時に影響する可能性あり
- 借入金額は年収の3分の1が上限
信用金庫や信用組合は、営利目的よりも地域社会への貢献を重視している地元密着型の金融機関です。
これらの機関は、地域振興や相互扶助を目的としており、中小企業やベンチャー企業、個人事業者に対する融資にも積極的に取り組んでいます。
- 地域密着型:地元の経済活性化を目的とし、地域企業や住民に対して親身なサービスを提供します。
- 融資に積極的:特に中小企業や個人事業主に対して、銀行よりも融資条件が柔軟で、融資審査が比較的通りやすい傾向があります。
- 低金利融資:地域社会への貢献を優先しているため、融資金利が他の金融機関よりも低いことがあります。
- コミュニティ支援:地元の商店街や地域イベントなど、地域活動に対する支援を行うことが多いです。
信用金庫や信用組合は、単なる融資機関ではなく、地域社会との信頼関係を築きながら成長を支援しています。
メリット
- 地元企業の海外進出や事業再生の支援にも前向き
- 地方自治体向けの制度融資にも詳しい
- 小規模事業者や個人事業主にも状況に合った融資の相談が可能
- 都度金利優遇などのキャンペーンも行っている
注意点
- 対象地域が限られ、利用には会員資格を満たす必要がある
- 銀行に比べATMの数が少ない
日本政策金融公庫は、日本政府が100%出資する政府系金融機関で、中小企業や個人事業主を支援するための様々な融資制度を提供しています。
特に、新規開業・スタートアップ支援資金は、融資上限7,200万円、担保・連帯保証人が不要という特徴があり、起業・創業・開業時に特化した制度として非常に活用しやすい制度です。
借りやすさの面では3位と控えめな評価ですが、金利や条件のバランスを考えると、コストパフォーマンスが一番いい金融機関と言えるでしょう。
条件に該当する場合は検討することをおすすめします。
新規開業・スタートアップ支援資金の詳細【こちらをクリック】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 以下のいずれかに該当する方が対象です。 🔷これから新たに事業を始める方 🔷事業開始後おおむね7年以内の方 |
| 融資限度額 | 7,200万円(うち運転資金は4,800万円まで) |
| 金利 | 基準金利:2.40~5.00% *決算が2期未満の方は、原則として0.65%(雇用の拡大を図る場合は0.9%)引下げ |
| 返済期間 | 🔷設備資金:20年以内 🔷運転資金:10年以内 *うち据え置き期間5年以内 |
| 担保・保証人 | 原則不要 |
| 自己資金 | 要件は明記されていませんが、融資希望額の30%程度が望ましいです |
*参照:日本政策金融公庫|新規開業・スタートアップ支援資金
メリット
- 政府系金融機関
- 複数の制度から状況に合ったものを選べる
- 個人事業主に対してもやさしい
注意点
- 融資上限(7,200万)いっぱいの借入は難しい
地方銀行は、地域に密着した金融機関で、主に地元の中小企業や個人に対して金融サービスを提供しています。
全国的なネットワークを持つ大手銀行に比べ、地域経済の支援を強化し、きめ細やかなサービスを提供することが特徴です。
- 地域密着型:地元の中小企業や個人を主な顧客としており、地域経済の発展に貢献しています。
- 小口取引が中心:地域住民や地元企業のため、融資や貯金、振込など、小口取引が中心となります。
そのため、親しみやすく、柔軟な対応が期待できます。 - きめ細かなサービス:地元のニーズに合った金融サービスを提供するため、顧客との信頼関係を築きやすく、ニーズに応じた融資なども行いやすいです。
地方銀行は、規模は大手銀行ほどではありませんが、地域に根ざしたサービスを提供し、個別のニーズに対応するため、地域での事業活動を行う際には支援を受けやすいです。
メリット
- 融資審査や融資条件を柔軟にしてもらえる
- 保証協会付きの融資を受けやすい
- 相互扶助型金融機関のため、地域貢献事業は審査上有利
注意点
- 地域外に支店やATMが少ない
「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」などの3大メガバンクをはじめ、「りそな銀行」「三井住友トラスト・ホールディングス」「あおぞら銀行」「SBI新生銀行」など、主に大企業や大規模な取引を対象にしている金融機関です。
- 大手企業との取引が中心:メガバンクは、主に上場企業や大手企業との取引が中心であり、資金力が豊富であるため、企業向け融資に強みを持っています。
- 融資の金利が低い:メガバンクは資金力が潤沢にあり、低金利での融資が可能です。これにより、大手企業や資金調達が必要な企業にとって魅力的な融資先となっています。
- 小規模な融資には消極的:個人や規模が小さい企業に対しては、融資の審査が厳しくなる傾向があり、積極的には融資を行わないことが多いです。
メガバンクは、個人や小規模な企業に対しては、審査基準が厳しく、融資を受けるのは難しい場合があります。
メリット
- 日本全国に支店やATMを有する
- 審査に通過したり法人口座を開くだけでも信用力が上がったりする
注意点
- 個人や規模の小さな企業の融資には積極的ではない
- 法人口座の開設に時間がかかる(口座開設と審査可否とは無関係)
- 口座維持手数料が発生する
借りやすさだけでは判断できない理由
資金繰りに困っている場合、借りやすいところから借り入れをすることが多いですが、重要なのは安易に借り入れを行わないことです。
借り入れがしやすいところは、比例して金利が高いです。
借り入れを行う場合は、返済計画を慎重に検討し、シミュレーションをしっかりと行った上で決定することが大切です。
なお、融資を希望する方が「新たに事業を始める方・事業開始後おおむね7年以内の方」の場合は、日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」をおすすめします。
融資上限は7200万円と高額で、担保や連帯保証人が不要、低金利かつ返済期間も長いため、非常に利用しやすい融資制度です。
事業資金を借りやすいビジネスローン一覧表
| 項目 | AGビジネスサポート | セゾンファンデックス | オージェイ | PayPay銀行 | アクト・ウィル |
| 必要書類 | 法人:2点 個人事業主:3点 | 法人:8点 個人事業主:5点 | 5点 | なし | 4点 |
| 担保 | 不要 | 不動産(代表者または代表者の親族が所有するもの) | 不要 | 不要 | 不要 |
| 保証人 | 法人:代表者に原則連帯保証 個人事業主:不要 | 法人:代表者に原則連帯保証 個人事業主:不要 | 法人:代表者に原則連帯保証 個人事業主:不要 | 不要 | 場合により必要 |
| 契約方法 | オンライン | オンライン可能 | 対面での面談が必須 | オンライン可能 | オンライン可能 |
| 融資速度 | 最短即日 | 最短3営業日 | 最短即日 | 最短即日 | 最短即日 |
| 借入限度 | 50万円~1,000万円 | 500万円~5億円 | 30万円~1億円 | 1,000万円 | 500万円 |
| 金利(年) | 3.1%~18% | 3.4%~9.9% | 10%~18% | 1.8%~13.8% | 3.1%〜18.0% |
| 特記事項 | ― | ・手数料が必要 ・不動産の担保価値を重視した審査基準 | ― | ― | |
| 金利は2026年5月時点のものです。 | |||||
事業資金を借りやすいおすすめのビジネスローン業者5選
おすすめのビジネスローン業者を紹介します。
| 項目 | 法人 | 個人事業主 |
| 必要書類 | ・本人確認書類(代表者) ・決算書 | ・本人確認書類 ・確定申告書 ・事業内容確認書(事業計画書・資金繰り表) |
| 担保 | 不要 | |
| 保証人 | 代表者に原則連帯保証 | 原則不要 |
| 契約方法 | オンライン完結 | |
| 融資速度 | 最短即日 | |
| 借入限度 | 50万円~1,000万円 | |
| 金利(年) | 3.1%~18% | |
| 金利は2026年5月時点のものです。 | ||
AGビジネスサポートは、審査後は最短即日での融資が可能です。
公式HPにある「5秒診断」ツールを利用すれば、事前に「借入可能か否か」を簡単にチェックできます。
| 項目 | 法人 | 個人事業主 |
| 必要書類 | ・代表者の本人確認書類 ・代表者の住民票(世帯全員分の記載があるもの) ・代表者の収入証明書 ・商業登記簿謄本 ・決算書(直近2期分) ・事業計画書 ・法人および担保提供予定者の納税証明書 ・担保予定不動産のローン残高が確認できる書類 | ・身分証明書 ・住民票(世帯全員が記載されたもの) ・収入証明書 ・納税証明書 ・担保不動産のローン残高の残高証明書など |
| 担保 | 不動産(代表者または代表者の親族が所有するもの) | |
| 保証人 | 代表者に原則連帯保証 | 原則不要 |
| 契約方法 | オンライン可能 | |
| 融資速度 | 最短3営業日 | |
| 借入限度 | 500万円~5億円 | |
| 金利(年) | 3.4%~9.9%(固定金利か変動金利かは、審査で決定) | |
| 手数料 | ・事務手数料(融資額の1.65%以内) ・調査料(融資額の0.55%以内) ・収入印紙代 登記費用(実費) ・振込手数料(実費) ・オンライン契約手数料22,000円~44,000円(来社で契約しない場合) | |
| 金利は2026年5月時点のものです。 | ||
セゾンファンデックスの「事業者向け不動産担保ローン」は、不動産を担保にしているため、他のビジネスローンより借りやすい傾向があります。
銀行とは異なり、不動産の担保価値を重視した審査基準を採用しているため、担保があれば事業資金を調達しやすいのが特徴です。
| 項目 | 法人 | 個人事業主 |
| 必要書類 | ・登記簿謄本 ・決算書2期分 ・印鑑証明 ・身分証明書 ・ 納税証明書 | |
| 担保 | 不要(担保付き融資の場合は必要) | |
| 保証人 | 代表者に原則連帯保証 | 原則不要 |
| 契約方法 | 対面での面談が必須 | |
| 融資速度 | 最短即日 | |
| 借入限度 | 30万円~1億円 (融資プラン次第で、10万円から可能) | |
| 金利(年) | 10%~18% | |
| 金利は2026年5月時点のものです。 | ||
個人事業主でも最大1億円の融資が可能なビジネスローンです。
さまざまな事業資金調達方法が選べる融資商品がありますが、金利がやや高めで、必要書類が多い点に注意が必要です。
| 項目 | 法人 | 個人事業主 |
| 必要書類 | なし 必要時:事業実態の確認できる資料、所得証明資料、永住権または特別永住権の確認できる資料、古物商許可証など | |
| 担保 | 不要 | |
| 保証人 | 不要 | |
| 契約方法 | オンライン完結 | |
| 融資速度 | 最短即日 | |
| 借入限度 | 最大1,000万円 | |
| 金利(年) | 1.8%~13.8% | |
| 金利は2026年5月時点のものです。 | ||
必要書類がなく、審査後は最短即日から融資を受けられます。
借入限度が1,000万円となっているため、借入額が十分であれば、非常に便利な選択肢です。
| 項目 | 法人 | 個人事業主 |
| 必要書類 | ・身分証 ・決算書1期分 ・通帳3か月分 ・入金予定表 | |
| 担保 | 不要 | |
| 保証人 | 場合により必要 | |
| 契約方法 | オンライン完結 | |
| 融資速度 | 最短即日 | |
| 借入限度 | 最大500万円 | |
| 金利(年) | 3.1%〜18.0% | |
| 金利は2026年5月時点のものです。 | ||
不動産担保融資・車担保融資は新規受付停止中です。
必要書類がなく、審査後は最短即日から融資を受けられます。
ただし、高金利であり、借入限度が500万円となっているため、利用の際は注意が必要です。
借入以外|事業資金の調達方法
ここでは借入ではない資金調達方法を紹介します。
ファクタリングは、売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらい、早期に現金化する資金調達の方法です。
通常、売掛金は入金されるまでに時間がかかりますが、資金繰りの都合で早めに現金が必要になることもあります。
そうした場合にファクタリングを活用すれば、入金を待たずに資金を手元に確保でき、支払いサイトの短縮によって資金繰りの改善が図れます。
下記の記事でも紹介しています。
最短即日OKなファクタリング会社を一覧で紹介しています。すぐに資金を必要とする事業者の選択肢としてファクタリングがあります。早ければ即日で現金を手に入れることができます。それは数ある資金調達方法の中でスピードに特化した性質を持っているためです。ただし即日を希望する場合には、あらかじめ必要書類を用意しておくとよいでしょう。
法人・ビジネスカードを使用することで、カードの支払猶予を活用し、一時的な資金不足をカバーすることができます。支払期日を先延ばしにすることで、キャッシュフローを調整し、短期的な資金繰りを改善することが可能です。
ただし、支払猶予期間を過ぎると高い金利が発生する場合があるため、支払計画をしっかり立てて利用することが重要です。
資金調達とともにPR効果やファンづくりにもつながる方法ですが、確実に資金調達できるわけではないため注意が必要です。
目標金額に達しないと資金が調達できないこともあるため、慎重に計画を立てて利用することが大切です。
事業資金に活用できる補助金・助成金は下記の通りです。
事業資金を借りやすくするための7つのポイント
事業資金を借りやすくするための7つのポイントを紹介します。
- 開業届/確定申告書を提出している
- 目的に合わせた資金調達先を選ぶ
- 認定支援機関に依頼する
- 信用保証協会に相談する
- 適切な借入希望額を設定する
- 融資の相談時は事業計画書、決算書、試算表、資金繰り表を提出する
- 資金調達時はコストにも注意する
①開業届/確定申告書を提出している
事業資金を借りる前に、開業届を提出して個人事業主として活動を証明し、確定申告書を提出することで、事業実績を明確にします。
これにより金融機関や融資業者からの信頼を得やすくなります。
②目的に合わせた資金調達先を選ぶ
資金調達にはさまざまな方法があり、それぞれに特徴があります。
事業の目的や規模、資金の使い道に応じて、銀行、信用金庫、ノンバンク、日本政策金融公庫など、自分に合った調達先を選ぶことが大切です。審査の通りやすさ、金利、融資までのスピードなども比較しながら検討しましょう。
③認定支援機関に依頼する
認定支援機関(中小企業診断士など)のサポートを受けると、専門的なアドバイスを得ながら事業計画書の作成や融資の申請が可能です。これにより融資審査の通過率が高くなります。
特に日本政策金融公庫については認定支援機関に依頼することをお勧めします。自力申請より高い金額で審査を通過する可能性が高まります。
④信用保証協会に相談する
事業資金の融資において、信用保証協会の保証を利用することで、金融機関からの融資審査が通りやすくなります。
信用保証協会は、事業者に代わって金融機関へ返済の保証を行うため、金融機関側のリスクが軽減され、融資実行の可能性が高まります。
特に創業時や実績の少ない段階では、保証協会の制度を活用することで、資金調達のハードルを下げることができます。まずはお住まいの地域を管轄する保証協会に相談し、利用できる保証制度を確認することをおすすめします。
⑤適切な借入希望額を設定する
融資希望額は現実的な範囲で設定することが重要です。
借りすぎると返済が難しくなるため、必要な資金に見合った額を設定しましょう。
適切な希望額の設定方法はこちら
創業計画書には「必要な資金と調達方法」という項目があります。
下記のように設備資金と運転資金、自己資金など内訳を記入することで、創業時に必要な資金(創業資金総額)がわかります。
適切な希望額は創業資金総額から自己資金を除いた金額になります。

⑥融資の相談時は事業計画書、決算書、試算表、資金繰り表を提出する
融資を申請する際は、事業の内容や将来の見通し、資金の使い道を明確に伝えるために、事業計画書をはじめ、過去の決算書、試算表、資金繰り表などを準備して提出します。
これらの書類は、金融機関が返済能力や事業の安定性を判断するための重要な資料となります。
準備に不安がある場合は、専門家(税理士、公認会計士、認定支援機関等)や商工会議所などに相談しましょう。
⑦資金調達時はコストにも注意する
資金調達を行う中で、次のような「負債コスト」「株主資本コスト」「内部留保コスト」を伴います。
コストの詳細
| 負債コスト | ・支払利息、社債発行時の手数料や支払利息などのコスト ・損金として計上すれば節税になる ・会社の信用度によって手数料や利息の額が異なる ・負債コスト=支払利率×(1-法人税率) |
| 株主資本コスト | ・株主配当など、株式発行に伴うコスト ・経営者自身が株主の場合、コストはゼロとなる ・株のリスクの大きさと配当金の額は比例 ・リスクが大きければ株主資本コストも高くなる ・株主資本コスト=リスクフリーレート+β×マーケットプレミアム |
| 内部留保コスト | ・内部保留額によって生じる法人税、配当金などのコスト |
また、資金調達には、事業拡大や運転資金の確保、設備投資にかかるコストも伴います。
資金調達の方法を選ぶ際は、こうしたコストも踏まえて、最適な手段を検討しましょう。
融資審査のポイント
事業計画書の信頼性
事業計画書は、融資審査で最も重視される書類の一つです。
売上や利益の見込みが現実的かつ具体的に記載されていることはもちろん、市場環境や競合状況、ターゲット層に関する調査・分析がしっかりと行われているかも見られます。信頼性のある事業計画書を提出することで、融資の承認を得やすくなります。
返済能力があるか
金融機関が最も重視するのが「確実に返済できるかどうか」です。
そのためには、事業が軌道に乗るまでの期間も見越した現実的な返済計画を立て、財務状況や将来の収益見込みに基づいた返済シミュレーションを作成しておきましょう。
売上の見込みだけでなく、支出やリスク要因も考慮に入れた説明が求められます。
資金繰り計画書/資金使途
融資後にその資金をどう活用し、どのように運用していくのかを明記した「資金繰り計画書」も重要な書類です。
「どのタイミングでいくら使い、どんな効果を見込むのか」という資金の流れが明確であるほど、事業の信頼度が高まります。
資金使途が曖昧だったり、計画に一貫性がないと審査にマイナスに働く可能性があるため注意しましょう。
自己資金
融資を受ける際、自己資金の有無やその額も審査対象になります。
自己資金が多ければ多いほど、金融機関にとってのリスクも低減され、融資の審査通過に有利に働きます。
特に創業融資では、自己資金の額が審査基準の一つとされることが多く、「自己資金の3倍程度までが融資額の目安」と言われています。
担保や保証人の有無
担保や保証人を提供することで、金融機関はリスクを低減できるため、融資審査が通りやすくなる場合があります。
担保や保証人が不要の場合でも、担保をつけることで金利が下がる場合がある。
担保・保証人は原則不要の金融機関も多いですが、担保や保証人を用意する方が融資審査に有利です。また、金利の優遇を受けられるなど、より良い条件で融資を受けられるケースもあります。
ただし、無理に担保を用意する必要はなく、状況を見て判断しましょう。
借入返済や税金支払いの滞納履歴
過去に借入返済や税金の滞納がある場合、審査を通過するのは難しいです。
そのため申請前に自分の信用情報を確認しましょう。
もし過去に借入返済や税金の滞納がある場でも、時間が経てばその情報は消えます。
例えば、クレジット事故(返済の遅延や踏み倒し)の場合、完済または債務整理を行った後、おおよそ5年が経過すると信用情報から削除されます。
事業資金を借りる際の注意点
事業資金を借りる際の注意点は次の3点です。
融資を受けた資金は、事業目的にのみ使用する必要があります。
生活費や娯楽、個人的な支払いなどに使った場合は「契約違反」とみなされることがあり、金融機関から一括返済を求められたり、今後の融資が難しくなる可能性もあります。
資金の使い道は明確に管理し、事業目的に沿って適正に運用しましょう。
融資契約前には、契約内容や条件について十分に確認し、疑問点を解消しておくことが大切です。
特に、金利、返済期間、返済額、保証人や担保の有無など、契約に関わる重要な事項は事前に理解しておく必要があります。契約後に不明点があると、後々問題が発生し、返済計画に支障をきたす可能性もあります。契約書をしっかり読み込み、わからない点があれば、担当者に質問し、納得してから契約を進めることをお勧めします。
融資申請時に必要な書類を漏れなく提出することが、スムーズな審査のために不可欠です。書類が不足していると、審査が遅れる原因となるため、準備段階でしっかりと確認しておきましょう。
万が一、虚偽の記載が発覚した場合、融資契約違反となり、返済を求められる可能性があります。記載内容も間違いがないよう気を付けましょう。
事業資金の借入に関するFAQ
ここではよく耳にする事業資金の借り入れに関する質問をQ&A形式で解説します。
借入金自体は自己資金には含まれません。自己資金とは、事業主が自分で用意した資金のことです。
借入金はあくまでも「借りたお金」であり、返済義務が伴うため、自己資金に該当しません。
この点は、金融機関からの借入に限らず、家族や知人、友人からお金を借りた場合にも当てはまります

事業資金の借入には、限度額はありません。
ただし、ローンには上限が設けられているため、「融資限度額上限1,000万円」のビジネスローンを利用する場合、最大1,000万円までしか借り入れができません。
信用保証協会の保証付き融資では、無担保の場合は上限が8,000万円、有担保の場合は最大2億8,000万円まで借り入れ可能です。
銀行のプロパー融資は、融資金額が審査によって決まりますが、かなり高額な融資を受けることが可能です。
しかしプロパー融資は銀行からの信頼を得ている企業にのみ提供されるため、融資を受けるハードルが高いと言えます。
前述した通り、融資は自己資金の3倍程度が目安とされています。
この数値は事業の安定性や将来的な返済能力を考慮したものであり、日本政策金融公庫の創業融資も、自己資金の3倍を目安にしています。
また、返済計画を立てる際には、融資金額に加えて事業の収支やキャッシュフローをしっかり見極め、無理なく返済できるようにすることが重要です。
運転資金として借入可能な金額について、明確な上限は定められていないものの、現実的には「月の売上の3ヵ月分程度」が目安とされています。
これは、運転資金が3~4ヶ月分あれば、万が一の事態にも対応できるだけのキャッシュを確保できるからです。
業種や事業規模によっては、3ヵ月分以上の借入が可能なケースもありますが、まずは「月の売上の3ヵ月分程度」という相場を把握しておきましょう。
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ノンバンクのビジネスローンは用意する書類が少なく、融資実行まで早い傾向がありますが、その分金利が高いです。
審査によって金利が決まりますが、最低金利になる場合はかなり少なく、高い金利を提示される場合が多いです。
高金利の融資を利用して返済が苦しくなってしまっては本末転倒です。
そのため資金調達の方法は慎重に検討しましょう。
日本政策金融公庫や地方銀行の制度融資は融資実行まで時間がかかりますが、圧倒的に金利が低いです。返済期間も長期で設定できるため、資金計画にゆとりが持てます。
まとめ
今回は、事業資金が借りやすい金融機関とビジネスローンついて紹介しました。
記事のまとめ
- 事業資金に活用できる金融機関は多数ありますが、金利や融資上限額は大きく異なります
- ノンバンクは借りやすい傾向がありますが、金利が高いため注意が必要です
- 金利・融資上限額・返済期間などを比較すると、日本政策金融公庫がバランスよくおすすめです
- 審査のポイントや注意点をよく理解し、必要書類や事業計画書などをしっかり準備しましょう
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駒田会計事務所【コマサポ】
代表 駒田 裕次郎
(税理士・公認会計士・認定支援機関)

| 監修: 駒田 裕次郎 駒田会計事務所【コマサポ】代表 | ||
| 【来歴】大手監査法人の経験を活かし、創業支援・補助金サポートを中心とする「駒田会計事務所」を東京・渋谷に設立。資金調達や事業計画の作成、税務や経営相談まで顧客に寄り添うきめ細やかなサポートを提供。 【実績】創業融資・補助金の支援実績は、累計3,000件以上(2026年4月末現在) 【所有資格】 ・日本公認会計士協会 東京会所属(第26214号) ・東京税理士会所属(第118805番) ・経営革新等支援機関(認定支援機関) | ![]() | |
| 「一人ひとりの起業家の成功を願い、日本の未来を明るくする」をモットーに、日々奔走。 | ||

駒田裕次郎



























