創業融資のポイント

自己資金なしで創業融資を受けるためのポイント!

創業融資サポート

自己資金なしで創業融資を受けるのは難しい、と考えている方も多いのではないでしょうか?
自己資金が無い場合、具体的にどのような方法が選択できるのかについてご紹介します。
創業融資を申請するまでに、どれくらいの時間があるかによっても選択できる方法が変わってきます。そのため、それぞれの特徴を理解し、最適なものを選択しましょう。

自己資金なしで創業までに時間がない場合

自己資金なしで、尚且つ直ぐに創業資金が必要な場合の代表的な創業資金調達方法は、以下の3つです。
日本政策金融公庫の創業融資の審査を受けたとしても、そのままでは審査に通る可能性が低いと感じているのであれば次の方法から検討してみましょう。

家族や親族からの資金援助

力を貸してくれる家族や親族がいれば資金援助を求めることにより余剰資金として見てもらうことができます。ただし、純粋な自己資金扱いにはならないため、融資の申し込みをする際には区別して記載しなければなりません。

注意点として、誰からいくら援助を受けたのかがわかるようにしておかなければならないため、手渡しではなく、銀行口座へ振り込んでもらいましょう。

共同経営者の貯蓄

共同経営者がいる場合、その方の貯蓄も自己資金となります。
ただし、共同経営者も通帳のコピーを提出しなければなりません
もし力を貸してくれる友人がいれば、共同経営者になってもらえないか一度相談してみてはいかがでしょうか。

担保を設定する

創業融資では無担保融資を選択する方が多いのですが、担保を提供し、有担保融資を選択することにより審査に通る可能性が出てきます。
担保として設定するものは、不動産や有価証券といった金銭的な価値があるものに限ります。
注意点として、住宅ローン返済中の不動産は担保として設定できないことがあります。

創業までに1年ほど時間がある場合

実際に創業融資が必要になるまでに1年ほど時間がある場合は、様々な対策をすることが可能です。
審査に通る確率を上げるため、創業までに向けてやっておきたい対策についてご紹介します。

自己資金を貯める

自己資金が多ければ多いほど融資を受けられる可能性が高くなります。
少しでも多く貯金することが重要になります。
審査では様々なポイントを見られることになります。
特に重視されるのが創業した後に成功しやすいか、失敗するリスクがどれくらい少ないかです。
その際、全く自己資金なしの状態で融資を申し込んだとしても計画性がないと思われてしまう可能性があります。

一方で、きちんと貯金をして自己資金がある場合、創業に向けてしっかりとした準備をしてきたと判断されるため、好印象となります。
そのため審査に通る確率がグッと上がるのです。日々の生活で無駄遣いしているお金があれば、それを改善して貯金をするように心掛けましょう。

目安として、100万円は欲しいところではありますが、1円でも多く貯金することを意識して貯めてください。「塵も積もれば山となる」という諺があるように、とにかく少額でもよいので貯金を続けましょう。

認定支援機関(専門家)を経由して融資を申し込む

貯金を増やすことに加え、中小企業庁から認められている事業サポートに関する専門家でもある「認定支援機関」を経由して融資の申し込みを行うのも効果的です。専門家からの紹介ということもあり、それだけで信用力が上がります。

融資に関する審査で重視されるのはその人の信用力ではあるものの、これから創業を検討している場合はまだ取引をしたことがなく、当然ながら信用力もありません。

だからこそ、できる限り自己資金を用意することによって、信用に足る人物だと思ってもらいましょう。認定支援機関を経由することは更にその信用力をあげることにもなるので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

また、創業に関する疑問や悩みなどを相談することもできますし、適切なアドバイスも受けられるので心強い味方です。

自己資金がない方の注意点

自己資金なしだからといって焦って間違った対策をすると、かえって審査に通りにくくなってしまうので注意しなければなりません。
実際には自己資金が無いにも関わらず、どこからか一時的にお金を借りて、自己資金に見せる「見せ金」と呼ばれる方法は通用しないと考えましょう。
実際にそのような対策を取ってしまう方も時々いますが、相手も融資に関するプロなので、簡単に見抜かれてしまいます。
また、見抜かれた場合、印象が悪くなることは避けられません。

それから、通帳に全くお金が入っていないにもかかわらず、多額のタンス預金があると伝えるのもNGです。
まず信じてもらえないだけでなく、振り込みではなく手渡しでお金を借りたと思われてしまいます。

タンス預金が実際にあり、自己資金として認めて欲しいと考えているのであれば、タンス預金を生活費に使って、その分浮いたお金を貯金に回していきましょう。

日本政策金融公庫の創業融資に申し込みをする場合、直近6ヶ月分以上の通帳を提出することになります。そのため6ヶ月ほど貯金を行えば少しずつ創業に向けて努力しているように見てもらえる可能性があります。

必ず一度で通るように準備することが重要

とりあえず融資の申し込みをして面談を受け、審査に通らなかったら、またその時に何とかしようと考える方もいます。しかし、一度審査に通らなかった場合はそのデータが残り、公庫の創業融資に再挑戦するのは非常に難しくなります。

そのため、公庫の創業融資を利用する場合は必ず1回で審査に通るように十分な準備を整えてから申し込みをする必要があるのです。
場合によっては創業の時期を遅らせ、その間に貯金をして審査に通る可能性を高めてから申し込むことも一つの手だといえます。

終わりに

できる限り創業融資を受けたいと考えているのであれば、ご紹介したような対策をしてみてください。自己資金なしでも融資を受ける方法は、一般的に家族や親族、共同経営者から工面してもらうことになるかと思います。

その際には今回ご紹介したような対策をした上で是非挑戦してみてください。

創業融資代行サポート(CPA)では、公庫の創業融資を含め、資金調達のご相談に乗らせていただいております。まずはお気軽にお問い合わせください。