開業・起業

独立開業を目指す女性におすすめの仕事・資金調達方法を専門家が解説

この記事を読めば分かること

◻️女性が独立開業しやすい仕事の特徴

◻️女性が一人で独立開業する際に人気の仕事

◻️女性が独立開業を成功させるためのポイント

◻️おすすめの資金調達方法

独立して開業する女性が増えています。
近年は、会社員としての経験や専門スキルを活かして起業するケースも多く、まったくの未経験から事業を始めるよりも、独立開業の方が成功の可能性は高い傾向にあります。

この記事では独立開業を目指す女性におすすめの仕事と資金調達方法を分かりやすく解説します。

監修者:駒田会計事務所【コマサポ】代表 駒田 裕次郎

監修:駒田 裕次郎 駒田会計事務所【コマサポ】代表

【来歴】大手監査法人の経験を活かし、創業支援・補助金サポートを中心とする「駒田会計事務所」を東京・渋谷に設立。資金調達や事業計画の作成、税務や経営相談まで顧客に寄り添うきめ細やかなサポートを提供。

【実績】創業融資・補助金の支援実績は、累計3,000件以上(2025年1月末現在)
【所有資格】公認会計士・税理士・認定支援機関

「一人ひとりの起業家の成功を願い、日本の未来を明るくする」をモットーに、日々奔走。

この記事は、認定支援機関・税理士監修のもと作成しています。公的な情報に基づき、正確な情報を提供します。

女性が独立開業しやすい仕事の特徴

まずは、女性が独立開業しやすい仕事の特徴を解説します。
次のポイントを押さえておくことで、リスクを抑え、事業が成功する可能性が高まります。

独立開業しやすい仕事の特徴

▫️個人で始められる仕事

▫️資格やスキルを活かせる仕事

▫️固定費が少ない仕事

▫️需要が高く売り上げが安定しやすい仕事

▫️フランチャイズで独立開業できる仕事

個人で始められる仕事

日本政策金融公庫の2025年度の調査によると、開業時の平均従業者数は2.8人となっており、一人で起業しているケースも多いことが分かります。

出典:「2025 年度新規開業実態調査」アンケート結果

自分一人で始められる仕事は、シフト管理などの運営の手間が少なく、人件費もかからないため、開業時のコストや負担を大きく抑えることができます

資格やスキルを活かせる仕事

自分の資格やスキルを活かせる仕事は、次のようなメリットがあります。

▫️自信を持って取り組める

▫️ビジネスの差別化ができる

▫️現実的なビジネスプランを立てることができる

これまでの職歴や資格、得意分野を活かしたビジネスは、経験や知識があるため自信を持って事業に取り組むことができます。
その結果、失敗のリスクを抑えやすく、無理なく事業を継続しやすいというメリットがあります。
また、自分ならではの強みや専門性は、競合他社との差別化要素にもなり、顧客から「この人にお願いしたい」と選ばれる要素に繋がります。
結果、価格競争に巻き込まれにくくなる可能性が高まります。
長期的に見ても、資格やスキルを活かしたビジネスは持続性が高く、将来の事業拡大にもつなげやすい傾向があります。

固定費が少ない仕事

固定費とは

家賃や人件費、原材料費、通信費など、売上に関係なく毎月必ず発生する費用のこと

起業当初は、想定より売上が伸びず赤字の時期が続くことも珍しくありません。

一般的なスタートアップの収支曲線

売上が少ない時期でも、固定費は毎月発生するため、固定費が高いと資金繰りが苦しくなるリスクが高まります。
そのため、開業時はできるだけ固定費を抑えてスタートすることが大切です。

また、固定費を抑えることで次のようなメリットがあります。

▫️運転資金を抑えることができる

▫️設備費用に資金を回せる

▫️大規模な資金調達の必要性がなくなる

固定費を抑えて無理なく事業を始めることで、失敗リスクを下げ、安定した事業運営を実現することに繋がります

需要が高い仕事・需要が落ちにくい仕事

需要が高い職種やサービスは、今後も一定のニーズが見込めるため、将来性があり売上が安定しやすい傾向があります。
集客に大きな労力をかけなくても顧客が見つかりやすく、事業を軌道に乗せやすい点は大きなメリットです。

また、次のような分野は景気や時代の変化の影響を受けにくく、需要が落ちにくいと言われています。

需要が落ちにくい分野

▫️医療

▫️介護

▫️教育

▫️美容

このように、将来性のある市場や需要が落ちにくい分野を選択肢の一つとして検討するのおすすめです。
開業前には必ず市場調査を行い、「本当に需要があるか」「今後もニーズが続きそうか」という点も含めて確認しましょう。

フランチャイズで独立開業できる仕事

起業方法の一つにフランチャイズがあります。
フランチャイズは、すでに築き上げられたブランドの知名度を活用できるほか、経営ノウハウや商品・サービスの提供を受けられる点が特徴です。
そのため、自分一人でビジネスを立ち上げる必要がなく、比較的スムーズに事業をスタートさせることができます
しかし、次のような注意点もあります。

▫️手数料を支払う必要がある

▫️基本的にはマニュアルに従う必要があり、起業側の自由度が低くなる

フランチャイズでの独立開業は、特徴と注意点をよく確認して検討しましょう。

下記の記事で、フランチャイズについて詳しく解説しています。

女性が一人で独立開業する際に人気の仕事【ジャンル別】

ここでは、女性が一人で独立開業する際に人気の仕事をジャンル別に解説します。
もし、独立開業する業種が決まっていない方は参考にしてみてください。

ジャンル職種
専門スキル系▫️料理教室
▫️ピアノ教室
▫️ヨガ教室
▫️英会話レッスン など
美容系▫️エステサロン
▫️ネイルサロン
▫️美容室 など
IT・Web系▫️プログラマー
▫️Webデザイナー
▫️Webライター など
飲食・フード系▫️飲食店経営
▫️カフェ
▫️キッチンカー など
士業▫️公認会計士
▫️税理士
▫️弁護士
▫️行政書士 など
物販・販売系▫️ネットショップ
▫️ハンドメイド など
生活・代行サービス系▫️家事代行サービス
▫️ペットシッター など
医療・ヘルスケア▫️カウンセラー
▫️フェムテック など

美容系

▫️エステサロン

▫️ネイルサロン

▫️美容室 など

美容系は、女性の起業で特に人気の高い職種です。

顧客が同性であることが多いため、悩みやニーズに共感しやすく、信頼関係を築きやすい点が大きなメリットです。
また、事業者自身も女性であることで、顧客の気持ちに寄り添った提案やサービス設計がしやすく、効果的なアプローチを行える傾向があります。

自宅サロンや出張サービスという形で始めれば、店舗を借りずに開業できるため、初期コストを抑えてスタートすることも可能です。

語学・専門スキル系

▫️料理教室

▫️ピアノ教室

▫️ヨガ教室

▫️英会話レッスン など

語学・専門スキルを活かす仕事としては、教室・セミナー系があります。
これらは、自分の資格やスキル、趣味をそのままビジネスに活かせ、「好きなことを教える」スタイルのため、モチベーションを維持しやすく、長く続けやすい点で人気があります。

また、自宅やレンタルスペースを利用して開業できるほか、近年はオンライン完結型で運営しているケースも増えており、初期費用を抑えながら始めやすい職種といえるでしょう。

飲食・フード系

▫️飲食店経営

▫️カフェ

▫️キッチンカー など

飲食・フード系は、時代を問わず根強い人気のある分野です。
「食」は生活に欠かせないため、一定の需要が見込める点が強みです。

また、キッチンカーや小規模カフェは、初期費用や固定費を抑えやすく、スモールスタートがしやすいため人気があります。

IT・Web系

▫️プログラマー

▫️エンジニア

▫️Webデザイナー

▫️Webライター など

IT業界の発展に伴い、需要が高いとされている仕事です。
専門的な知識やスキルを身につけなければなりませんが、未経験からでも挑戦できます

さらに、ノートパソコン1台から始められる職種も多く、スモールビジネスとしてスタートしやすいのが特徴です。
また、地理的な制約がなく、全国・海外の顧客にアプローチできる点もメリットです。

士業

▫️公認会計士

▫️税理士

▫️弁護士

▫️行政書士 など

資格がある場合は、独立しやすい職種です。
専門性が高く、顧客からの信頼を得やすい点が強みで、長期的に安定した収入を目指しやすい傾向があります。

また、個人事務所として自宅や小規模オフィスで開業できるため、固定費を抑えやすく、利益率も高くなりやすい点もメリットです。

物販・販売系

▫️ネットショップ

▫️ハンドメイド など

ネットショップやフリマアプリ、ECモールなどを活用して比較的簡単に始められる点が特徴です。
特に、副業としても人気が高く、小さく始めて徐々に規模を拡大していきたい方にも向いています。

生活・代行サービス系

▫️家事代行サービス

▫️ペットシッター など

共働き世帯や高齢者世帯の増加により、今後も需要の拡大が見込まれる分野です。
また、特別な資格が不要なケースも多く、比較的低コストで開業できます。
さらに、リピーターを獲得できれば安定した収入につながりやすい点もメリットです。

医療・ヘルスケア

▫️カウンセラー

▫️フェムテック・フェムケア など

医療やメンタルケア分野は、年々需要が高まっている注目の分野です。

カウンセラーは、臨床心理士の資格がなくても開業は可能で、オンライン相談など全国対応のビジネスとして展開することもできます。

また、近年はフェムテックやフェムケアと呼ばれる女性特有の健康課題を支援する分野が注目を集めています。

フェムテックとは

フェムテックとは、「女性(Female)」×「テクノロジー(Technology)」の造語で、女性特有の健康課題をテクノロジーで解決する製品・サービスのこと

フェムケアとは

フェムケアは、「女性(Female)」×「ケア(Care)」の造語で、テクノロジーに限らず、女性の体や心の悩みをケアする製品・サービス全般のこと

フェムテック・フェムケアの具体的な製品やサービスは次の通りです。

該当する製品やサービス

▫️生理・月経関連
月経カップ・吸水ショーツ・アプリ など

▫️妊活・妊娠中・産後ケア
ケア商品・サービス・アプリ など

▫️更年期
更年期ケア用品 など

▫️その他
デリケートゾーンケア・健康相談サービス など

これらは女性ならではの視点や経験を活かしやすいビジネスのため、開業する女性が増えている分野です。

女性が独立開業を成功させるためのポイント

実際、独立開業で成功している女性には、共通するポイントがあります。
ここからは、女性が独立開業する際に抑えておくべき重要なポイントを分かりやすく解説していきます。

独立開業を成功させるためのポイント

▫️専門性を高めて強みを明確にする

▫️目標を明確にし、目的がブレないようにする

▫️市場・顧客ニーズを意識した事業設計を行う

▫️補助金・助成金を活用して資金負担を減らす

専門性を高めて強みを明確にする

独立開業を成功させるためには、専門性を高めて自分の強みを明確にすることが重要です。
専門性は、競合との差別化につながる大きな武器になります
業種によっては資格がなくても始められる仕事もありますが、専門的な知識やスキルを身につけることで、より付加価値の高いサービスを提供できるようになります。
その結果、価格競争に巻き込まれにくくなり、売上が安定しやすくなります。
また、実務経験や専門スキルを具体的にアピールできれば、顧客から選ばれる確率も高まります。

目標を明確にし、目的がブレないようにする

独立開業を成功させるためには、まず「なぜ起業するのか」「どんな働き方を実現したいのか」といった目的を明確にしておくことが重要です。
目標が曖昧なまま進めてしまうと、事業の軸がブレてしまい、サービス内容や価格設定が定まらず、競合との差別化が難しくなることがあります。
初めから明確な目標を持ち、ブレずに進むことで、長く安定した事業に繋がります。

市場・顧客ニーズを意識した事業設計を行う

独立開業を考える場合、「自分がやりたいこと」から進める人が多いですが、成功するためにはそれだけでは不十分です。
開業後に安定して売上を作るには、この事業は選ばれる余地があるかを確認するために、市場や顧客ニーズを徹底的にリサーチする必要があります。
具体的には、競合の数、価格帯、ターゲットが抱えている悩みやニーズです。

というのも、同じようなサービスがすでに多い市場では他社と差別化ができなければ集客が難しいです。
一方でニッチ市場は競合が少ない反面、母数が小さいため、限られた層に確実に選ばれる設計が必要です。

そのため、「やりたいこと」と「求められていること」を両立させた事業設計ができると、集客がしやすく、売上も安定しやすいです。

補助金・助成金を活用して資金負担を減らす

女性が独立開業を目指す際には、補助金や助成金の活用もぜひ検討しておきたいポイントです。
これらの制度は融資と異なり返済が不要なため、うまく利用すれば自己資金の負担を抑えながら事業をスタートすることができます。
後の章で具体的な制度について詳しく解説しています。

女性の独立開業におすすめな資金調達方法

独立開業を目指す女性にとって、最も大きなハードルになりやすいのが「資金調達」です。

日本政策金融公庫の「2025年度 新規開業実態調査」によると、開業時に苦労したこととして「資金繰り・資金調達」と回答した人が56.9%と、最も高い割合を占めています。

出典:「2025 年度新規開業実態調査」アンケート結果

ここでは、女性が独立開業する際に検討すべき現実的で利用しやすい資金調達方法を解説します。

女性の起業でおすすめな資金調達方法

▫️最もおすすめ:日本政策金融公庫

▫️東京都限定:女性・若者・シニア創業サポート2.0

▫️低金利:制度融資

▫️返済不要:補助金・助成金

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫は、女性が独立開業する際の資金調達方法として最もおすすめな選択肢です。

日本政策金融公庫とは?

国が100%出資する政府系の金融機関(政策金融機関)です。
そのため、国の政策(中小企業支援や地域活性化など)を実行する役割を担っており、日本経済の活性化や中小企業・創業者の支援を目的としています。

女性、若者/シニア起業家支援関連

項目内容
対象者🔷新たに事業を始める方
🔷事業開始後おおむね7年以内の方
➕下記の条件を満たす方
◻️女性
◻️35歳未満の男性
◻️55歳以上の男性
融資限度額7,200万円
運転資金は4,800万円まで
金利特別金利A 1.80~4.30%
*決算が2期未満の方は、原則として0.65%(雇用の拡大を図る場合は0.9%)引下げ
返済期間🔷設備資金:20年以内
🔷運転資金:10年以内
*うち据え置き期間5年以内
担保・保証人原則不要

*金利は令和8年1月5日現在のものです。
*参照:日本政策金融公庫|新規開業・スタートアップ支援資金

👍メリット

▫️申込みから融資実行までのスピーディー(1カ月程度)

▫️保証人は個人・法人ともに原則不要

⚠️注意点

▫️他の制度(制度融資・女性・若者・シニア創業サポート2.0)に比べると金利が高い
※民間金融機関と比べたら低金利

👍メリット

日本政策金融公庫は申込みから融資実行まで1カ月程度で、他の制度(制度融資・女性・若者・シニア創業サポート2.0)と比べるとスピーディーです。
また、保証人は個人・法人ともに原則不要のため、誰でも利用しやすい制度といえます。

⚠️注意点

民間金融機関と比べたら低金利ですが、他の制度(制度融資・女性・若者・シニア創業サポート2.0)に比べると少し金利が高い傾向があります。
しかし、他の制度と併用してさらに金利を下げることが可能です。

下記の記事で、女性、若者/シニア起業家支援関連について詳しく解説しています。

女性・若者・シニア創業サポート2.0

東京都で独立開業する場合は、「女性・若者・シニア創業サポート2.0」もおすすめです。

女性・若者・シニア創業サポート2.0は、東京都が実施している創業支援制度で、女性・若者(39歳以下)・シニア(55歳以上)の方を対象としています。

事業地域と対象者が限定されるため、すべての人が利用できる制度ではありませんが、要件に該当する場合はおすすめな資金調達方法となります。

女性・若者・シニア創業サポート2.0

項目内容
対象都内における下記の条件にあてはまる方
▫️女性
▫️若者(39歳以下)
▫️シニア(55歳以上)

▫️創業の計画がある方
▫️又は創業後5年未満(女性は7年未満)の方
▫️地域の需要や雇用を支える事業(NPO等も含む)
融資限度額▫️2,000万円以内
▫️運転資金のみは1,000万円以内
女性以外の方
▫️1,500万円以内
▫️運転資金のみは750万円以内
金利固定金利1%以内
返済期間▫️10年以内
▫️据置期間3年以内
担保・保証人担保:無担保
保証人:
▫️個人事業主は不要
▫️法人は必要となる場合がある

*条件・金利:2026年1月時点
*最新の事業概要は公式サイトをご確認ください。

👍メリット

▫️金利が非常に低い(1%以内)

⚠️注意点

▫️プロパー融資のためハードルが高い

▫️何度か東京都の窓口に通い、事業計画書の指導を受ける必要がある

👍メリット

最大のメリットは、金利1%以内という非常に低い利率で創業融資を受けられる点です。
東京都の支援制度の中でも、特に金利優遇が手厚い制度のひとつです。

⚠️注意点

この制度は、金融機関が直接に融資を行う「プロパー融資」の形になります。
そのため、原則として保証人を付けてくれる仕組みではありません。

保証協会の保証付き融資とは?

信用保証協会は、銀行からお金を借りやすくするために設立された公的な保証機関です。
民間金融機関と事業者の間に入り、「公的な保証人」としての役割を担っています。
銀行は「返済できるか不安だと貸しにくい」という特性がありますが、信用保証協会が「万が一返せなくなった場合は、私たちが代わりに返済します」と保証することで、銀行は安心して融資を出すことができます。

プロパー融資とは?

プロパー融資とは、信用保証協会の保証なしで金融機関が直接融資を行う形です。
創業時は事業の実績が少なく信用力が低いため難易度が高いと言われているため、ハードルが高いです。

この点から、一般的な制度融資と比べると、審査のハードルはやや高めになる傾向があります。

また、制度融資と同様に東京都の窓口に通い、事業計画書の指導・添削を複数回受ける必要があります。
この指導・添削が完了するまでに、通常1カ月程度かかると考えておきましょう。
そのため、手続きに時間と手間がかかる点に注意が必要です。

制度融資

制度融資とは、信用保証協会が保証人の役割を担う公的な融資制度です。
信用金庫や銀行などの金融機関、地方自治体(都道府県・市区町村)、そして信用保証協会の三者が連携して行います。
自治体が発行する「あっせん書(紹介状)」を通じて申し込む仕組みで、いわゆる「信用保証協会付き融資」の一種です。
万が一返済が滞っても信用保証協会が代わりに返済(代位弁済)してくれる仕組みのため、金融機関のリスクが低く、創業したばかりの方でも利用しやすいのが特徴です。

制度融資の仕組み

制度融資 わかりやすい図

制度融資は各自治体ごとに異なる

各自治体が地域の産業構造や中小企業の状況に合わせて、制度の設計と運営を行っているためです。
そのため、金利、保証料補助の有無、融資限度額などは地域によって違いがあります。

例えば、東京都では「東京都中小企業制度融資」、渋谷区では「区の中小企業事業資金融資あっせん制度」といったように、各都道府県・市区町村ごとに独自の制度が用意されています。

👍メリット

▫️金利が非常に低い(1%以内)

⚠️注意点

▫️申請から融資実行まで時間がかかる(3~4カ月程度)

▫️多くの場合、個人保証を求められる

▫️事業計画書の指導を受ける必要がある

👍メリット

制度融資は、自治体の利子補給制度があるため、金利が低く設定されているケースが多いのが特徴です。
条件によっては、年1%未満の金利で利用できる場合もあり、長期的な返済負担を抑えやすくなります。

⚠️注意点

審査は金融機関と信用保証協会の両方で行われるため、やや時間はかかります。
申請から融資実行までは、おおむね3~4カ月程度を目安に見ておく必要があります。

また、女性・若者・シニア創業サポート2.0と同様に、事業計画書の指導を受ける必要があります。
そのため、申請者が何度か自治体の窓口に通う必要があります。
指導を受ける期間は通常1カ月程度です。

さらに制度融資では、法人・個人事業主を問わず、代表者の個人保証が必要になるケースが多い点にも注意が必要です。
なお、連帯保証については信用保証協会が保証人の役割を担うため、必要はありません。

下記の記事で、制度融資について詳しく解説しています。

補助金・助成金

補助金・助成金の活用もあわせて検討することをおすすめします。

補助金とは

主に経済産業省が管轄し、事業の立ち上げや拡大、研究開発などを支援する、返済不要の資金のこと。
審査を経て、採択された事業者に支給される。

助成金とは

主に厚生労働省が管轄し雇用促進や待遇改善を目的とした、返済不要の資金のこと。
条件を満たせば支給される。

おすすめの補助金・助成金

名称種類概要
小規模事業者持続化補助金補助金小規模事業者に対し、要件を満たす取り組みに使った経費の一部を補助する。
IT導入補助金補助金ITの導入に関連する経費を対象に、その一部を補助する。
創業助成金(東京都中小企業振興公社)助成金都内の創業者に対し、対象経費のうち400万円までを助成する。

👍メリット

▫️返済不要

⚠️注意点

▫️後払いの形式で支給

▫️申請手続きの手間が大きい

▫️補助金は、要件を満たしていても、採択される必要がある

▫️受給後の実績報告が必要な場合がある

👍メリット

補助金・助成金は利用条件は限定されていますが、原則として返済の必要がない資金調達方法です。
活用できれば、自己資金や融資の負担を大きく軽減できます。

⚠️注意点

補助金・助成金は、後払いの形式で提供されます
条件を満たしていることが確認された後や、事業を実施した後に支給されるため、一時的に事業者が費用を負担することが必要です。

また、申請には必要な書類や情報提供が多く、手続きが複雑で時間がかかることがあります。
特に補助金は採択される必要があるため、すべての申請者が必ず受けられるわけではありません。
そのため、専門家(税理士、公認会計士、認定支援機関等)のサポートを受ける方が多いです。

さらに、助成金や補助金を受け取った後には、実施内容や成果を報告する必要がある場合があります。
その際、報告書の提出や実績の証明が求められることがあります。
報告内容が不適切と判断された場合は、補助金額が減額されることもあるため注意が必要です。

下記の記事で、創業に利用できる補助金・助成金について詳しく解説しています。

まとめ女性の独立開業を成功させるために

今回は、女性の独立開業について解説しました。
記事の詳細は下記の通り。

◻️女性が独立開業しやすい仕事の特徴
▫️個人で始められる仕事
▫️資格やスキルを活かせる仕事
▫️固定費が少ない仕事
▫️需要が高く安定しやすい
▫️フランチャイズで独立開業できる仕事

◻️女性が一人で独立開業する際に人気の仕事は様々

◻️女性が独立開業を成功させるためのポイント
▫️専門性を高めて強みを明確にする
▫️目標を明確にし、目的がブレないようにする
▫️市場・顧客ニーズを意識した事業設計を行う
▫️補助金・助成金を活用して資金負担を減らす

◻️女性の起業でおすすめな資金調達方法
▫️日本政策金融公庫
▫️女性・若者・シニア創業サポート2.0
▫️制度融資
▫️補助金・助成金

女性の独立開業は、「やりたい気持ち」だけでなく、事業計画や資金調達が成功の分かれ道になります。
実際、多くの方が「資金調達」に最も苦労しています。
だからこそ以下のことが重要です。

▫️開業前に事業計画をしっかり立てる
▫️利用できる融資・制度を正しく知る
▫️早い段階で専門家の視点を取り入れる

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代表 駒田裕次郎 税理士・公認会計士・認定支援機関

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